2011 08 18(木)
鶴舞う形の群馬県の鶴の口ばしにあたる県東南部に位置する邑楽郡千代田町で開催された“千代田の祭り 川せがき”。
会場の赤岩渡舟場に到着したのは午後4時30分頃。 県道38号線から堤防を越えて利根川へ続く道には既に沢山の露店が店を開き祭り開始に備えていました。
赤岩地区の利根川堤防斜面には夕刻から灯もされる手作り燈篭が整然と並べられていました。
その燈篭の全てに東日本大震災からの復興を祈る言葉が書き込まれています。
この場所は赤岩渡船場と言われ、広い川幅をもつ利根川の対岸にある埼玉県熊谷市葛和田とを結ぶ渡し舟が発着している川岸です。
今どき珍しい渡し舟(千代田丸)、利根川には現在4ヶ所(島村の渡船、赤岩の渡船、小堀の渡船、富田の渡船)があるそうです。ここは地方道・熊谷館林線の一区間なので料金は無料。(千代田町の運営)
船は赤岩渡船場に繋留されているので、対岸からは大きな黄色旗を振って合図し迎えに来て貰うそうです。
対岸の埼玉県側にも数多くの車が駐車し、赤岩の川せがき見物に・・・。 今まさに対岸からの渡し舟が到着です。
午後5時頃には“千代田の祭り 川せがき”の準備も整いました。
陽が暮れると、静かに凪いだ利根川の川面で「川せがき」の流し燈篭が行われます。
“千代田の祭り 川せがき”の祭り風景をご覧下さい。
群馬県千代田町川せがき 2011年 edit1(1).wmv
紅白の幔幕で飾られた祭り舞台の近くに建つ露店の一角に「川施餓鬼」供養を行う仮設寺が設けられ、大勢の参詣者で賑わっていました。
御当地ソングに合せて千代田町の文化協会婦人部による「千代田舟唄」「八木節」の民踊流しの熱演・・・。(午後6時)
小さな子供たちもステージに上がり、ヒップホップな音楽にあわせて軽快なダンシング・・・。
群馬県千代田町川せがき 2011年 edit1(2)子供ダンス.wmv
群馬県千代田町川せがき 2011年 edit1(3).wmv
川風を誘うフラダンスは地元愛好会「ハワイアンクラブ」のお嬢様たちがゆったりと踊ります。
群馬県千代田町川せがき 2011年 edit1(4)フラダンス.wmv
夕闇が迫る頃、堤防各所に設えられた燈篭に灯が点され”川せがき”供養祭りが始まりました。
“川せがき(施餓鬼)”は今から約130年前の明治10年、赤岩の地で「かぶと屋」という豆腐店で働いていた倉吉と云う優しく誠実な男が、利根川に投網を打ちに行き、誤って川に落ち溺死してしまいました。
この出来事で「かぶと屋」の主人は近くの赤岩光恩寺の住職に頼み、懇ろに倉吉の供養を行ったのが川施餓鬼の由来なのです。
今年の川せがきは毎年の水難者供養に加え東日本大震災で亡くなった方々の供養も兼ねて行われました。
“千代田の祭り 川せがき”は光恩寺の住職による読経と共に花火が「打上げられ、舞台の音曲と相まって華やかな祭典となります。
打ち上げ花火や川面に煌めく水上スターマインなど利根の夜空を華麗に彩ります。
“千代田のまつり 川せがき” 打上げ花火をお楽しみ下さい。
群馬県千代田町川せがき 2011年 edit1(5)花火.wmv
千代田町 川せがき 花火 2011-08-19_012136.wmv
利根川堤防上に設置された仮寺では僧侶の読経が厳かに行われ、引き続き川岸の渡船場に下りて供養法要が開始されました。
千代田町川せがき 2011年 川施餓鬼供養 edit1.wmv
利根川の真っ暗な川面に浮かべられた燈篭流しの灯が幻想的に揺らめき、亡くなった方々の霊を慰めているかのようでした。
利根川の中央で渡し舟から流し燈篭が次々と川面に浮かべられてゆきます・・・。
燈篭流しが続く間、僧侶一同は渡し舟に乗船し、利根川に向けて川施餓鬼供養の読経を行います。
川せがき 燈篭流しの動画です。(手持ち望遠撮影での手ブレご容赦。)
千代田町川せがき 燈篭流し edit1(0).wmv
「赤岩の渡し場」での僧侶による供養法要と川面の「流し燈篭」の間も華やかな花火が次々と打上げられ“千代田の祭り 川せがき”はクライマックスの時を迎えていました。
群馬県千代田町川せがき 2011年 edit1(6) 川施餓鬼CIMG8655.AVI
利根川を渡る涼風を肌に受け燈篭流しの仄かな灯りと豪華な花火、一見の価値がある“千代田のまつり 川せがき”でゆく夏を楽しまれては如何でしょうか・・・。
2011 08 31(水)記。 前橋市 最高気温29.9℃
おまけコーナー。
金魚すくいじゃない縞パンすくい、下画像クリック。
【意訳職人がかっこよすぎて】般若心経ロック【歌ってしまった】