ツトムさん家の写真日記。

写真いっぱいの楽しい日記です。(全面表示でご覧下さい)

第342回 秩父神社と秩父まつり会館。

2008-07-29 19:19:19 | 旅行

2008 07 20(日)

秩父の夏祭りを代表する“秩父川瀬祭”を堪能してから、秩父神社とその隣に建つ秩父まつり会館を訪問。

秩父神社は秩父三社と云われる秩父神社・三峰神社・宝登山神社の一社で秩父地方の総鎮守社で、その社歴は2000年余といわれています。
南門にあたる石造りの大きな一の鳥居を通ると境内は“秩父川瀬祭”の花笠鉾や屋台が飾られていました。
 
石鳥居から続く踏み石を辿ると、朱塗りの華やかな楼門(神門)が現れてきます。

楼門の正面に秩父神社の拝殿が端正な姿で参拝者を出迎えてくれます。
徳川家康の寄進になる権現造りの社殿は江戸時代初期の建築様式を色濃く残しています。
 
一見素朴そうな佇まいですが、社殿をよく見ると軒下には到る所に極彩色の彫刻が・・・。

見事な彫り物が参拝客を圧倒するかのような荘厳の美しさ。
 
普通は“秩父神社”と書いていますが、拝殿の扁額には「知知夫神社」なのです。
パソコンの変換ミスみたいな感じがしましたね。
(ちなみに、秩父路⇒父無事や乳無事と誤変換が多いです。)

失礼して秩父神社拝殿の奥を撮ってみました。

何処の神社も同じ様な造りです。御幣の後ろには鏡があるだけ。
今日は秩父川瀬祭なので御祭神の妙見様(女神)は神輿に乗って川瀬斎場に御出張中とか・・・。 (秩父神社は神仏混淆の江戸時代には「秩父妙見宮」と呼ばれていました。)

拝殿内部は簡素そのものですが、社殿の外面壁は素晴しい!!
 
拝殿から本殿のかけての軒下は見事な彫刻のオンパレード!!

彫刻の名人・左甚五郎の作品が沢山ありました。
虎の彫刻で「子宝・子育ての虎」。

子虎が戯れる親子虎がほほえましく描写されています。
この彫刻に祈念すると安産子供が授かると云われています。

拝殿の右側面には迫力いっぱいの青龍の彫刻!! 

左甚五郎が渾身の作と伝えられる「つなぎの龍」。
龍神が暴れ暴風雨で災害を起こさないように青龍を鉄鎖で繋ぎとめている姿です。
(龍胴に黒く細い鎖が絡まっているのが見られると思います。)

本殿の裏側(裏正中)には願えば叶うと記された「うずの泉」と知恵の鳥である「北辰の梟」を中心に野鳥の透かし彫り。

北辰の梟」は北極星を中心とした北辰北斗信仰の祭神・妙見様(秩父神社主祭神・天之御中主神あめのみなかぬしのかみ)を見返りながらお迎えしているユニークなフクロウ。(菱川師宣の浮世絵「見返り美人」みたいですね。)
秩父神社の祭神の一つである八意思兼命(やごころおもいかねのみこと)が知恵の神様なので、そのお使いとして社殿北面に位置して崇拝されている瑞鳥との事です。

秩父神社の代表的な立体絵馬の数々をご覧下さい。
左甚五郎より上手に出来ているみたいな「つなぎの龍」絵馬。
(後ろの絵馬の願い事は大学受験でしょうか?)
 
本来は「北辰の梟」は学業の神様なのですが・・・?

ユニークなのは日光東照宮の「見ザル、言わザル、聞かザル」の逆をゆく「お元気三猿」!!
“見て、聞き、話そう”という積極的な三猿様、御祭神の妙見様は命の根源をつかさどる神様として広く信心されてきた事から「お元気三猿」は元気になるだけでなく不老長寿のご利益もあるそうです。
 
秩父神社と云えばやっぱり“秩父の夜祭り”!!  この夜祭り絵馬の奉納も多かったです。

秩父神社の境内の奥から流れる湧き水は「柞乃禊川」(ならのみそぎがわ)と呼ばれる遣り水で、有名な武甲山からの伏流水といわれる清水です。
  
秩父神社の参拝兼見物を終えてから、隣接する秩父まつり会館へ・・・。

秩父まつり会館には日本三大曳山の一つになる“秩父夜祭り”の屋台や山車が展示されています。(入館料 400円)

絢爛豪華な山車花笠鉾が間近で見物出来ます。
 
豪華さと祭りの迫力がひしひしと伝わってきますね。

館内には賑やかな「秩父屋台囃子」が演奏され、夜祭りの華やかな雰囲気が漂っていました。
 
秩父まつり会館の二階では秩父夜祭に関する珍しい品々が沢山展示されていました。
屋台の後ろ側に取り付ける金糸銀糸で織った絢爛豪華な水引き幕です。 鯉の滝登りの織物。
 
秩父夜祭りのフィナーレで打上げられる花火玉。(金子花火店寄贈)

昭和39年の秩父川瀬祭?の様子を模したジオラマもありました。
 
写真の神輿が450年前に造られ、秩父夜祭りの御神幸に担がれた神輿です。
現代に見る神輿と違って、胴太で神様が実際に乗るような部屋造りになっています。
最上部の宝珠は鎌倉様式の名残を留め、現存する神輿では埼玉県最古の神輿とか・・・。

暑い夏の一日を充分に堪能し、想い出多い秩父路を後にしました。

2008 07 29(火)記。    前橋市  最高気温33℃

この季節ぴったりの夏祭りの歌。

Whiteberry - 夏祭り


第341回 埼玉県秩父市 秩父川瀬祭 下。

2008-07-28 19:19:19 | 旅行

2008 07 20(日)

秩父川瀬祭の笠鉾・屋台や神輿が秩父神社を発し、本町を通って秩父市内を巡行しながら荒川の武の鼻河原へ向かいます。
 
川瀬祭は子供主体の夏祭りなので、花笠を着けた曳き子たちも大勢いました。
 
川瀬祭の笠鉾巡行の動画もご覧下さい。
秩父川瀬祭 4.

笠鉾・山車は秩父市の荒川近かくの中村町広場に集まり、秩父神社からの神輿の到着を「秩父屋台囃子」を打ち鳴らしながら待っています。

8台の笠鉾と山車の競演ですから賑やかなこと・・・。祭り気分は最高潮!!
 

夏祭り”と書いた大きな団扇を先頭に秩父神社の神官達がやって来ました。
 
続いて笛・太鼓の音曲を上品に奏でる宮司たち・・・。

竹駕籠に入った「御供物」の中身は秩父の各町内から奉げられた御餅です。
 
気温33℃の暑いなかを秩父神社の神主様も威儀を正して荒川の祭り会場へ・・・。

秩父市中村町の集合場所から荒川の河川敷へは白木造りの神輿だけが下ります。
この白木造りの神輿は総重量400kgもあるそうです。

 
日焼けした担ぎ勢子たちは急坂を威勢良く荒川・武の鼻河原へ・・・。

ちなみに、白木造りの神輿と云っても、やはり秩父の祭り神輿です。
神輿御社の随所に精緻な彫刻が施されています。
 
神輿の構造体だけが白木で壁面は見事な極彩色の透かし彫り!!

秩父駅へ真直ぐ続く道路に架かる秩父ハーブ橋の下で大勢の見物客が見守る中、気合を入れてザブザブと川水の中へ神輿は入って行きます。
 
案内役に従って清流・荒川の中程の浅瀬をワッセワッセと川渡御(かわとぎょ)を行います。
 
神輿の両側は水深が深そうです、慎重に浅瀬を選んで渡ります。

荒川の中で“秩父川瀬祭”のハイライト「神輿洗いの儀式」が執り行われます。

浅瀬に神輿を置き、神輿に向かって一斉にジャバジャバとを浴びせ水揉みを行います。
御神輿の水浴びってところでしょうか? 一年の汚れ(悪疫や災厄など・・)を綺麗に洗い流します。

YoutubeにUPした動画で秩父川瀬祭「神輿洗いの儀式」をご覧下さい。
秩父川瀬祭 5.


荒川河川敷のに設営された川瀬斎場(斎場=野外の祭祀・儀式を行う場所)へ「神輿洗いの儀式」を終えた神輿が川から上ります。
 
荒川を背にした神輿の前に祭壇が設けられ、神主が祝詞の奏上と榊で御祓いの儀式。
秩父神社から担われてきた「お供物」の御餅が沢山に奉納されていました。

関係者一同が五穀豊穣と家内安全を“秩父川瀬祭”に祈念して、全ての祭り行事が無事に終了。(午後4時。)

秩父の夏祭りを代表する“秩父川瀬祭”を皆様にもお奨めします。

2008 07 28(月)記。    前橋市  最高気温29℃ 


第340回 埼玉県秩父市  秩父川瀬祭 上。

2008-07-25 20:20:20 | 旅行

2008 07 20(日)

夏祭りの季節になりました。
今回は秩父市の夏祭り秩父川瀬祭の見物です。

秩父川瀬祭は別名“秩父のお祇園”とも呼ばれ、笠鉾4台、屋台4台が秩父神社に集結した後、秩父市内を巡行し、御神輿が荒川の“武の鼻河原”から荒川の清流に揉みこむお祭りです。

昼の12時に秩父神社横の秩父まつり会館場に到着。
秩父神社境内は既に何台かの屋台が集まって賑やかです。
 
神門(楼門)を抜けると秩父神社拝殿までの参道には夏らしく雪洞や提燈が・・・。

秩父川瀬祭は毎夏の7月19・20日の両日の昼・夜に亘って開催されます。
川瀬祭は悪疫払いの行事の一つで、12月3・4日に行われる日本三大曳山の一つとして有名な秩父夜祭が大人の祭りとすると、川瀬祭は「夏の子供の祭り」とも言われています。
(秩父夜祭はここクリック。)

夏の爽やかな装束に身を固めた神官達が拝殿に入って川瀬祭のご祈祷です。
 
その後、楼門(神門)のそばで神輿とその担ぎ手達のお祓いを行い、川瀬祭の安全を祈願します。

神官によるお祓いが終わると、お神輿は楼門からの石段を静々と下ります。
 
お神輿の後に続いて神主神官達のお出ましとなりました。

この白木造りの神輿が秩父川瀬祭の主役なのです。
荒川の清流で神輿禊(みこしみそぎ)が行われるので、漆塗りを施さない簡素な白木造りなのです。

秩父神社神門わきに建つ平成殿の入口前には一本の柱が立てられていました。
江戸時代から秩父地方に伝わる厄病除け・災難除け信仰の“天王柱”(祇園柱)と呼ばれる松柱で、村々の入口や辻角などに立てられたそうです。
川瀬祭宵宮の19日の晩に子供達の健やかな成長を願って立てられます。
 
悪疫・悪神を寄せ付けないため、天王柱の上部には須佐之男命(牛頭天王)の像が安置されていました。

川瀬祭神輿による御神幸行列の出発前に、秩父神社境内から笠鉾や屋台などが勢子に曳かれ先立ち出発で秩父市内へ・・・。

秩父神社境内は見物客に囲まれて、華やかな装いの花笠鉾や屋台が巡行の出番を待っていました。

巡行時間になり、屋台はギシギシと軋み音を立てながら曳かれて行きます。
 
極彩色に彩られた屋台の床に座った子供達の囃子手が奏でる秩父屋台囃子のリズムに合わせて舞子が扇子をかざして音頭を取っていました。
 
秩父の屋台や山車は絢爛豪華で見ている人を極楽の世界へ誘うようです。

お姉さんも子供も参加し、市中を練り回す川瀬夏祭り屋台巡行はこれからが本番となります。
 
全員茶髪のお姉さんも可愛い子供の曳き子達も気温33℃の炎天下、秩父神社から市中へ元気良く繰り出した行きました。

秩父神社から荒川岸へ向かう川瀬祭の花笠鉾や屋台の動画をご覧下さい。

秩父川瀬祭 1.



秩父川瀬祭 2.


秩父川瀬祭 3.


次回は秩父川瀬祭の本番、荒川川瀬での「神輿洗いの儀式」。

2008 07 25(金)記。    前橋市 4時から夕立。  最高気温35℃ 猛暑日。


第339回 群馬県玉村町 第20回記念 花火大会。

2008-07-23 23:23:23 | 旅行

2008 07 19(土)

群馬県玉村町で開催された花火大会見物。

天気は快晴・微風の絶好な花火日和です。

今回の花火は第20回記念花火大会との事、人口約38000人の玉村町には早くから見物の人たちが場所取りに来ていました。

花火が打上げられる場所は玉村町の中心街から少し東へ行った田圃の真ん中です。

水田に棲むカエルが元気良く鳴くなか、夜の8時から打ち上げが開始されました。
 
真っ暗な夜空に見事な花火が咲き、見物客からは盛んに拍手が・・・。
今回の花火師は「現代の名工」と云われる㈲菊屋小幡花火店です。
 
打ち上げ場所の近くなので、頭上に時々花火の破片がパラパラと落ちてきます。

花火の大きな炸裂音にもかかわらず、水田のカエルは驚きもせずに不思議と鳴き止みません。花火慣れしているのかも・・・?
 
玉村町花火は終了時間の9時まで休むことなく打上げられ、真夏の夜の夢のごとく観客を楽しませ魅了していました。

デジカメで撮影した第20回玉村町花火大会の動画をYoutube にUPしましたのでご覧下さい。フィナーレの大スターマインで動画は約分間です。


2008 07 23(水)記。    前橋市  最高気温35℃ 猛暑日。


第338回 埼玉県久喜市 “久喜天王様提燈祭り” 夜の部。

2008-07-17 19:19:19 | 旅行

2008 07 12(土)

今年一番の猛暑(35℃)をマックの100円アイスコーヒーで癒した後、“久喜天王様祭り”の祭神が祭られている八雲神社へ・・・。

久喜の“天王様祭り”は天明年(1783年)の浅間山大噴火による凶作・飢饉を取り除き、豊作を祈願するために祭礼用の山車を曳き回したのが起源といわれます。

八雲神社は駅から徒歩で7分ほどの久喜市中央公民館の向かい側にあると聞く。
八雲神社と云っても、そこは曹洞宗の天王院なるお寺さんです。
神仏混淆なのでしょうか? 八雲神社は久喜の総鎮守と云われてますが、神社らしきものは見当たりません。
 
広い境内には幼稚園(久喜幼稚園)もあります。
天王院(八雲神社?)参詣は短時間ですませて、又街中へ・・・。

町内曳き回しが終わった山車は午後の4時頃から夜の提燈祭りの為のお化粧代えとなります。 山車の飾り物は綺麗に取払われ骨組みだけの寂しい姿です。
ここは池上薬局前の本二山車提灯組み替え所。
 
本二山車」の武内宿禰も屋根から静々と降ろされて別の場所に安置されました。

男衆が山車に木枠竹枠を取り付けている間、若い女衆は路上いっぱいに広げた提灯にロウソクをねじ込んで夜の祭りに備えていました。

沢山の提灯が入った大箱からゴキブリが出たので女性達が大騒していましたよ。
白晒しを胸に巻いた素敵なお嬢さんも山車に登って“ほん二”提灯付けに励んでいます。
 
暑い最中、一台の山車に約500張の提灯ですから大変な作業ですね。

近くの中央公民館横では「本三山車」が提灯飾りをしていました。
 
人数が多かったので本三山車の完成が早く、提燈山車の前でポーズを決めて撮影です。
提灯を取り付けてから、一張りづつチャッカマンで点火。
500張の提灯ですから時間がかかります。
 
全ての提灯に灯が入って提燈山車の完成!!
昼の人形山車から夜の提燈山車への組み替えは約2時間強でした。

陽が落ちてから提燈山車の町内曳き回しとなりました。
 
石丸電気久喜店の前に全ての提燈山車が集合し、お囃子を鳴らしながら順次町内へ・・・。

新二山車も張り切って曳き回しです。
 
街角を曲がる時に揺れて提灯に火が着いて、火事になる事もあるそうです。

駅前大通りに全ての提燈山車が勢揃い! 壮観な光景です。

ロウソクだけの灯りでも、意外に綺麗に写りました。
これから六台提燈山車は駅前銀座通り商店街を練って、JR久喜駅西口ロータリーへ・・・。

西口ロータリー周辺は人の波で大混雑!!(ブレは山車が動いているのです。)
時間と共に次々と満艦飾の提燈山車が登場します。
 
提燈山車がら鳴らされるお囃子が久喜駅前でコダマして賑やかな事。

500張の提灯を付けた4トンの山車がクルクルと回転し。不思議な光景を次々に演出しています。
夜空を彩る幻想的な光景に観客から一斉にドヨメキが湧き上がりました。
JR久喜駅西口ロータリーでは夜が更けるのも忘れるほど祭りの熱気が渦巻いていました。

夜の30分過ぎに駅前での提燈山車合戦は終了し、その後は各町内でのお囃子合戦“曳っかわせ”に移ります。
  
この武井米店前の四ッ角では「本一」「本二」「本三」の3台が元気良く“曳ッかわせ”合戦! 夜の10時過ぎても祭り囃子が絶える事がありませんでした。

提燈祭りの余韻に浸り過ぎ、夜道を間違えながら久喜市役所場へ向かいました。

途中で昼のお勤めが終わった武内宿禰の山車人形が「安全運転で帰れよ!」だって・・・。、

久喜提燈祭り天王様”は関東一の提灯祭りと言われるだけあって、素晴しい迫力ある夏祭りです。 昼と夜の二度楽しめる提燈祭り、読者の皆様もぜひご覧になって下さい。(7月18日にも開催されます。)

久喜提燈祭り動画。

2008 07 17(木)記。    前橋市  最高気温33℃

芸能人水泳大会、おっぱいポロリ! 

茹でカエルの日本国。


第337回 埼玉県久喜市 “久喜天王様提燈祭り” 昼部。

2008-07-15 18:00:00 | 旅行

2008 07 12(土)

埼玉県の東部に位置する久喜市の夏祭り久喜天王様祭りの見物に・・・。
朝からピーカンの晴天! 気温はうなぎ昇りです。

前橋市から約1時間40分で久喜市役所場へ到着。
車通行止めになった市街地をJR久喜駅方面に歩きます。
途中のは江戸時代から続く古民家が何軒もあり、時代の風情を感じさせていました。

表の商店風の家屋の奥に大きな土蔵などもある豪商屋敷の内には山車飾り人形(神武天皇)が置かれています。
 
又、山車に取り付ける見事な極彩色彫刻飾りも陳列。かなりの年代ものでしょうね。

JR久喜駅近くの八雲神社御仮屋では昼の12時30分頃から“久喜天王様祭り”の開式神事が執り行われました。
 
八雲神社の御神体は御仮屋に安置された神輿の中に・・・?

御仮屋での神事も滞りなく終了。 山車が一斉に動き始めます。

子どもの手古舞を先頭に、大勢の人達に綱が引かれて山車は出発です。

各山車の屋根上には歴史上の人物が置かれています。
 
豪華な前飾りを唐破風に取り付けた山車には武内宿禰の人形です。

直刀を手に強面(こわもて)の人形は素戔鳴尊(すさのうのみこと)。
 
神功皇后は弓矢を携えて竹島を不法占拠している韓国を征伐に向かうのでしょうか?。 
久喜駅前の狭い商店街を「本一」「本二」「本三」の人形山車が、軽やかなお囃子を奏でながら巡行します。
 
この日の気温は35℃猛暑日!! 見物していても汗だくです。

ましてや、山車を曳き回している勢子達の疲労は・・・ご苦労様です。

町内の角では若衆が力に任せて山車の方向転換を行います。
 
祭り山車が曲がった後の舗装道路には見事な痕跡が刻まれていました。

別の山車では車輪の下にスノコ状の板物を敷き、竹を舗装面に滑らせて楽に回転させていました。 車輪と路面保護には最適ですね。
 
商店街上空の電線が低い地点では人形が倒れ、電線に触れずに通過。

祭り山車の巡行に支障が無いように、露店は全て片側に寄せられています。
 
昼間から全面を提灯で飾った三台の提燈山車人形山車の後ろを練り歩いていました。

一台の山車に約500個の提灯が飾られています。
夜になると、全ての提灯にロウソクの明りが灯されるのです、さぞかし壮観な夜祭りでしょうね。

JR久喜駅西口ロータリーに提燈山車が集まって、お目見え御披露となりました。
 
ユラユラ揺れるてっぺんの若衆は命がけですね。高さは10m以上あります。

それぞれの提燈山車で記念撮影に余念がありません。
 
「新一山車」の上ではイナセなポーズで御愛嬌・・・。

東北本線を跨いで久喜駅東口を見物に行きます。
東口駅前には「利根川水位表示塔ときの塔」が建てられていました。
15mほどの最上部が堤防高と書かれていましたから、利根川が決壊するとこのタワーの最上部まで水がくることに・・・。 久喜市って意外に低地なのですね。
 
子供たちに曳かれて小さな「東一山車」が東口ロータリーに・・・。
次第に山車が集まり、夜に始まる久喜提燈祭りへのムードを盛り上げていました。

それにしても、暑いことこの上なし。 熱射病で倒れる前に涼もうと久喜駅前マックに・・・。

注文したアイスコーヒーは味も良くて格安の100円!! マック冷コーヒー万歳!
スタバやドトールの値段のナンと高いこと!
マックで30分ほど充分に体と頭を冷やさせて頂き、次なる見物へ再出発・・・。

2008 07 15(火)記。    前橋市  最高気温34℃。

燃油高で全国20万隻の漁船が一斉休漁の日。 


第336回 群馬県伊勢崎市 渡辺バラ園。

2008-07-09 19:19:19 | 旅行

2008 05 24(土)

個人が趣味でバラ園を造り、無料公開していました。

渡辺バラ園と云い、渡辺正一・正子夫妻が丹精込めて育て咲かせたバラが春と秋に見られます。

場所は伊勢崎市赤堀今井町2丁目。(渡辺バラ園 0270-62-0542)

天気は生憎く曇り空、バラ画像の発色はイマイチです。

渡辺バラ園の中央にはテントが張られ、茶菓子などの休憩用意もありました。

バラ園内は縦横に通路が設けられて鑑賞に便利です。
 
渡辺バラ園には140種類、約600株のバラが植えられているそうです。

鮮やかな黄色は「星光」と云う名のバラ。
 
オレンジ色に近いのは「スーパースター」。
手入れの行き届いたバラから気品に満ちた香りが園内を満たしています。

乙女に似合うピンク色のバラ花
 
ピンクのバラにも色の濃淡が様々にあります。

見詰ているとナゼか妖艶な雰囲気の薔薇(名・ファンタジア)も・・・。

中心部と花弁の先では異なった色のバラです。
赤と黄色のグラデーションは「アリンカ」とか・・・。
 
いろいろの種類のバラがあるものですね。
 
深紅のバラはベルバラの豪華さ・・・。
バラエティーに富んだ色合いの渡辺バラ園には五月の薫風が気持ち良く流れていました。

珍しい紫色の品種は「ブラックティー」と呼ばれています。
 
可愛い小さなバラはツルバラの一種でしょうか?

純白に身を包んだようなバラは「アイスバッグ」。

渡辺バラ園に清楚な気品を漂わせていました。

渡辺御夫妻が「多くの人達に楽しんで貰いたい」と作り始めた“渡辺バラ園”は今年で14年目を迎えました。
ほど良い広さのバラ園は伊勢崎市の名所にもなっています。
春と秋に美しく咲き乱れるバラで心を癒されては如何でしょうか・・・。

2008 07 09(水)記。     前橋市  最高気温25℃

“お願いネコ”の動画。


第335回 群馬県館林市 旧館林藩士住宅 尾曳稲荷神社。

2008-07-07 17:17:17 | 旅行

2008 06 14(土)

館林うどんを味わってから200m程の近くの場所にある館林藩士住宅(武家屋敷)へ・・・。

修復された立派な長屋門(大正期の建築)は元々この地(鷹匠町)にあったそうです。
 
この武家屋敷は「武鷹館」(ぶようかん)と言います。 嬉しい事に一年中無料です。

この武家屋敷は館林秋元藩の中級武士「伊王野惣七郎」の居宅。
間口約8間半、奥行きは3間半、建坪28坪。正確には建築年は不明ですが、江戸時代後期(160年前。)に建てられたそうです。
 
現代では貴重な茅葺き屋根は穏やかな曲線を描いています。

などは当時のままの物を使っているそうです。
もちろんガラス戸は無く、板の雨戸で風雨を防ぎました。冬は寒そう・・。
 
土間の床に昔懐かしい二口竈(ふたくちかまど)のある台所です。

旧館林藩士住宅”は現存する武家屋敷の数少ない一つで、江戸時代の建築様式や暮らし方がうかがえる貴重な歴史遺産です。

まるで時代劇のセットのようですね。
暖かな日差しの下、武士が縁側でヒゲを抜いてたりして・・・。

帰り際に館林花菖蒲園P場横にある尾曳稲荷神社を参拝しました。
長い参道には朱色の鳥居が幾重にも・・・。
 
尾曳稲荷神社拝殿前にある石手水鉢はかなりの年代物。
館林藩25万石に封ぜられた徳川綱吉(犬公方)が城の大修築を行った時に、江戸から来ていた石工頭が寛文5年(1666年)に奉納したそうです。

尾曳神社は今から約500年程前、子供達に殺されそうになった子キツネを時の領主・赤井照光が救ったお礼にと、親キツネが尾を曳きながら築城場所を教えた事に由来します。 示された場所に城を建て、城の鬼門にあたるこの地に尾曳稲荷神社を建立(創建1532年・天文元年)したのでした。 (館林城は尾曳城とも呼ばれる。)

尾曳稲荷大明神」の紅い幟旗の連なる奥に拝殿が・・・。
 
拝殿と渡り廊下でつながった神楽殿は大きくて立派でした。(近年の建築?)

失礼して拝殿内部を撮影。扁額やら絵馬やら様々な物が奉納されています。
 
奉納絵馬の中に珍しい奉納写真額がありました。
東京日日新聞社(現在の毎日新聞社)が行った国産飛行機ニッポン号での世界一周飛行の写真。 ニッポン号。
戦前は各新聞社が盛んに飛行機を飛ばして新記録樹立競争をしていたのですね。

尾曳稲荷神社拝殿奥に朱色が鮮やかな本殿が畏まっています。
本殿横の小路には石や陶器で造られたキツネ様が沢山ありますが、少しオドロオドロしい雰囲気でした。
 
本殿の真裏は弁才天を中央に祭る弁天池があります。
木立に囲まれた弁天池には沢山の緋鯉が気持ち良さそうに・・・。

館林花菖蒲園の見物がてら、近くの名所を巡った初夏の一日でした。

2008 07 07(月)記。    前橋市 小  最高気温25℃ 七夕の日

【ねこコスプレの小倉優子】


第334回 群馬県館林市 館林うどん 旧上毛モスリン事務所。

2008-07-03 18:18:18 | 旅行

2008 06 14(土)

向井千秋記念子ども科学館”隣接の緑濃い木立ちの中には館林第二資料館がありました。  (入場無料。)
 
館林第二資料館のメインは“旧上毛モスリン事務所”と前々回掲載した、田山花袋旧住宅です。
旧上毛モスリン事務所は明治時代の面影を色濃く残す大きな和洋折衷の木造瓦葺建築物。(群馬県指定重要文化財)

この旧上毛モスリン事務所は明治41年(1908年)~43年にかけて建築された上毛モスリン株式会社の本館事務所で、戦後は神戸生糸㈱館林工場の事務所棟として使用されましたが昭和53年に館林市に寄贈。昭和56年に保存のためこの地に移築されました。

内部はこの建物に使った和瓦馬車などの明治期の遺物が展示されています。
 
上毛モスリン㈱が操業していた当時の機織物の部品などもあります。

モスリンは一般的にはメリンス(とうちりめん)と呼ばれ,羊毛で織り上げたた梳毛(そもう)織物。
中東のチグリス河流域のモスール地方で織られたのがモスリンの語源らしいです。

明治期の日本を代表する繊維織物産業の本社ですから、堅牢・重厚な佇まいです。
 
部屋の奥にある漆黒の大きな鉄製金庫が往時の繊維産業の栄華を物語っています。

内部の造りも見事です。 中央廊下の柱はギリシャ神殿風かコリント・イオニア風か・・・?
 
高い天井からぶら下がる電燈笠も大正ロマンの趣があります。。
素晴しい旧上毛モスリン事務所と田山花袋住居を見学してから、遅めの昼食に・・。

館林と云えばやっぱり名物“館林うどん”!!
館林うどんの老舗「館林うどん本丸」で昼食を・・・。


その老舗は東武鉄道館林駅から館林市役所への中間にありました。
うどん屋とは思えない鉄筋コンクリート三階建ての巨大店舗。

一階はうどんの土産品など販売するコーナーがあります。
その奥がうどんを食べさせる食堂になっていました。。

沼地の多い館林市の魚名物・ナマズを天麩羅にした「なまずセット(1050円)」をリクエスト。
珍しいナマズ天麩羅は骨の無い白身で思ったほどクセの無い味です。
 
もう一つはは「ひや汁うどん(780円)」(コラーゲンみつまめ付き)。 冷たい胡麻タレで食します。
腰が強く歯ごたえのしっかりとした麺が館林うどんの特徴ですね。
玉石混交の御当地ウドンの中でも、上州(群馬県)の地粉を使った館林うどんは珠玉のうどんと思いますが・・・。

デザートは寒天の代わりにコラーゲンで作ったアン蜜。

このアン蜜は美味しいし体と美容にも良くて、お奨めの逸品です。(350円)

2008 07 03(木)記。    前橋市  最高気温29℃

シュレッダー猫。


第333回 群馬県館林市 向井千秋記念子ども科学館。

2008-07-01 01:01:01 | 旅行

2008 06 14(土)

スペースシャトルで宇宙飛行した、向井千秋さんの業績を記念する向井千秋記念子ども科学館は田山花袋記念文学館の真向かいにありました。

丸いドームはプラネタリュームを併設した未来ゾーン。中央部が入口です。

前庭には少年がスペースシャトル、少女はウサギを持った「ゆめおおぞらへ」の銅像があり、宇宙への夢に誘います。
 
向井千秋記念子ども科学館の入場料は310円。省エネで少し暗い館内へ・・。

TV画面で向井千秋さんの生い立ちや宇宙飛行の説明がありました。
今も少女時代も変わらない面差しですね。
 
スペースシャトルの打ち上げと地球をバックに飛行する宇宙船は迫力満点です。
ロケットの振動が伝わる仕掛けの椅子では初め地震かと驚きました。

館内には向井千秋さんに関する様々な展示物があります。
  
向井千秋さんみたいに宇宙遊泳がしたいな~。
 
子供たちが大きな歓声を上げながら見学していました。
宇宙は子供たちの夢なのでしょうね。

宇宙空間を飛ぶスペースシャトル・コロンビア号で孵化したメダカも無事成長して元気に泳いでいました。
 
スペースシャトル内で使用していた日用品も展示されています。
歯磨きは水を殆ど使わなくても済む特注品。口をタオルで拭ってキレイにするそうです。

向井千秋さんが受賞したメダルも沢山あります。
左は館林市の名を高めたので、“館林市名誉市民賞”。
 
金色に輝いた“群馬県県民栄誉賞”も受賞しました。 群馬県人の誇りですね。

日本初のロケットの実物大レプリカが飾られていました。
東大の糸川秀樹博士が1955年に製作、水平発射に成功し日本のロケット開発の基礎を築いたペンシルロケットです。
 
小さなペンシルロケットとは対照的に大型の純国産H-Ⅱロケット(全長50m、重量260トン)の模型もあります。
エンジン部だけでも人丈の倍はある大きさ、時代の進歩が感じられました。

二階の一角には“スバルプレーン”と云う名の超軽飛行機が展示中。
スバルですから近くに工場がある富士重工㈱が製作したのでしょうか?
 
布を張った翼に1100ccの自動車エンジンで飛びました。
コックピットの計器類は現在の軽自動車程度のメーターです。
1969年(昭44)の製作、1970年に茅ヶ崎から伊豆大島までの往復に成功しました。
飛行機って自動車より簡単そうに見えますね。

感心感動しながら“向井千秋記念子ども科学館”見学して外に出ると、いつの間にやら入口に沢山のシャボン玉が浮遊(宇宙遊泳)していました。
 
科学機械好きなオジサンの手製のシャボン玉製造機です。
環境を配慮して動力には太陽電池を使っていました。
子供たちも大喜びでシャボン玉を追いかけて遊んでいました。

見応えがあり、勉強にもなる“向井千秋記念子ども科学館”を皆様もお楽しみ下さい。

2008 07 01(火)記。    前橋市  最高気温28℃

7月1日  山開き、海開きの日。    男女がプールで大喧嘩!