10月20日(土) 群馬県伊勢崎市の風雅なロウソク灯籠祭り。
爽やかな季節を迎えて伊勢崎市では20~21(日)の両日、ロウソクを沢山灯し、秋の長い夜を彩る光のページェント“いせさき燈華会”(とうかえ)が開催されました。
会場は伊勢崎市今泉町の“いせさき明治館”前の明治館通り。
20日(土)の夕方に伊勢崎市に到着。 車はいせさき明治館近くの伊勢崎神社のP場を利用させ頂きました。 勿論、お賽銭はタップリと・・・。
まずは、伊勢崎市名所の一つのいせさき明治館へ・・・。
この明治館は群馬県で最も古い木造洋風医院建築です。
建物の棟札には「明治45年7月11日 今村信四郎これを建つ、設計技師 阿部石松 棟梁 藤丸兼吉 ・・・」と記されています。
今村家は歴代伊勢崎藩の藩医として又俳人としても活躍、のちに信四郎は伊勢崎町の町医になりました。
いせさき明治館は木造二階建てマンサード風寄棟造り、延べ床面積は約47坪、屋根は日本瓦葺き。 内部は洋室・和室で和洋折衷造りです。
当日は館内で、伊勢崎市生まれ、前橋市在住の“豊田共子の世界「織物のある暮らし」~光と風を紡いで~”を展示開催中。 少し見学させていただきました。
織物芸術の爽やかで素晴しい作品が沢山飾ってあり、女性たちの人気を博していました。
明治館の近くでは珍しい紫式部がたわわに実り、鮮やかな紫色に染まっています。
いせさき明治館まえの明治通りでは道路いっぱいに、踊る阿呆に見る阿呆の阿波踊り・・・。
通行止めの路上には巨大な糸巻きです。 織物産地の伊勢崎らしいですね。
糸巻き後方の親玉本店の和菓子は美味しくって価格はリーズナブルです。
賑やかな阿波踊りが終了すると、係員が一斉に光ページェントの用意を・・・。
いせさき明治館横の駐車場には彫刻を施した竹筒が置かれました。
竹筒灯籠と云うそうです。 彫刻部分の裏側にはロウソクが鎮座し出番を待っていました。
明治館通りに面したお祭り広場で夕食弁当頂きながら点灯されるまで小休止・・・。弁当には熱々のけんちん汁がサービスされます。
あたりが暗くなる夕刻の5時半頃からロウソクに火が入れられます。
明治館通り全面に150mにわたって2700個の大小の灯籠が並べられました。
明治通り一面の灯篭に火が灯されると、幻想的な雰囲気の優雅な空間が醸し出されます。
いせさき明治館もライトアップされて光のページェント・燈華会に華を添えていました。
明治通りの中央に設置されていたのは、“いせさき燈華会”の大灯籠です。
その大灯篭の側面には伊勢崎市名所の切り絵が幾つも貼ってありました。
灯台のような切り絵は旧時報鐘楼(竣工1915年 鉄筋コンクリート煉瓦貼り。高さ14.56m)すね。 いせさき明治館の北側の近くにありました。
丸筒灯篭と並んで置かれていたには伊勢崎銘仙で作った銘仙灯籠。
伊勢崎と云えばやっぱり銘仙織物ですね。
伊勢崎銘仙で仕立てた着物美人がモデルになって撮影会です。
竹づつ灯篭には和風の着物が良く似合います。
沢山の竹筒灯篭は伊勢崎在住の糸鋸名人・成田栄三氏の作品。
何時まで見ていても飽きない素晴しい光芸術の作品群です。
糸のこぎり一つで作ったとはとても思えませんね。
明治館通りだけでなく、伊勢崎市のメイン通りの本町通りにも多くの灯籠が灯されて光のページェント・いせさき燈華絵を盛り上げていました。
来年の10月には皆様も伊勢崎に行かれては如何でしょうか・・・。
2007 10 30(火)記。 前橋市 のち 最高気温22℃。
10月13日(土) 群馬県板倉町の日本一のコスモス畑を見物した後、夕暮れ迫るなか伊勢崎市の千本木神社へ・・・。
伊勢崎市茂呂町にある千本木神社は五十猛命(いそのたけるのみことorいたけるのみこと)を祭神として祀る古社。
創建年代は不明。 神社名の千本木と林業神の五十猛命とから森林や植林に縁(ゆかり)が有るとも言われ、正一位の高い格式を授与された神社。
この千本木神社で名高い獅子舞“千本木龍頭舞”(せんぼんぎりゅうとうまい)が10月13日に行われた。
「秋の日は釣瓶落とし」と云われるように、板倉町から着いたときには神社周辺は真っ暗・・・。
薄明るい照明の灯った千本木神社の境内では武術の模範試合が行われ、気合の入った立会いに観客も真剣に見入っていました。
剣道や女性の操る鎖鎌など珍しい武術も見受けられました。
大先生の鎖鎌では相手の木刀に鎖を絡めて見事に投げ飛ばしていました。
この他にも荒木流の拳法や棒術など多数の武術が紹介されています。
千本木神社正面の鳥居脇では山車屋台が祭囃子を威勢良く打ち鳴らして祭りを盛上げています。
上州はカカァ天下の土地柄ですから、お囃子方は女性が大多数です。
山車の横に「南千本木町屋台囃子保存会」の幟旗。
午後7時頃に獅子舞の町内お披露目行列が役員を先頭に開始されました。
大小の獅子を含めて龍頭獅子舞は10獅子で行われます。
獅子舞行列の最後尾には花笠を被った巫女役の少女たちが従います。
龍頭獅子舞行列は神社前を素通りし、150m程のところに有る石祠へ・・・。
真っ暗な石社(いしやしろ)の前で獅子舞の揃踏み、社に向かって何やら祈願です。
軽く獅子舞を奉納して再出発し、千本木神社へ・・・。
と、思いきや近くの大きな農家の庭先に獅子舞行列は入って行きました。
この農家の広い前庭で獅子舞をご披露です。
身振り手振り面白くユニークな仕草で踊ります。
農家の庭先での獅子舞を終わると、いよいよ千本木神社境内へ・・・。
これからが獅子舞の本番ですが、千本木神社の獅子舞は“千本木龍頭舞”と云い、かぶり面は獅子頭ではなくウロコのある龍の頭(かしら)で二本の角が付いたひょうきんな龍面です。
千本木龍頭舞は腰太鼓を叩き、篠笛に合わせて舞う一人立の風流獅子舞(ふりゅうししまい)の典型と謂われています。(東日本は一人立獅子舞が主流。越後角兵衛獅子なども・・・。)
千本木神社社殿前で一斉に龍頭舞が奉納されました。
カラフルな胴幕を背負った龍の激しい舞姿に観客は大喜びです。
おどけ顔の龍頭とネジリ角に彫られた人面が非常に珍しい。(人面は拡大です。)
龍頭から背中にかけて飾られている色とりどりのトブサ(鳥総・元来は山の神や樹霊に捧げた木の枝。)は銘仙織物の染料で着色された和紙で作られています。(普通の獅子舞は赤布の胴幕です。)
龍頭舞の激しい踊りで千切れ落ちたトブサを拾って家の玄関先に飾ると無病息災霊験あらたかと謂われます。 大人も子供も我先にトブサを拾っていました。
ボケ狙いでフラッシュ無しの撮影です。 手ブレも少々・・・。
流れるようなトブサが龍頭舞の華麗な美しさを表現しています。
力感あふれ迫力満点の伊勢崎市“千本木神社龍頭舞”は知られざる獅子舞ですが、激しくも華やかな舞姿は充分に見る価値があるお奨めの逸品です。
伊勢崎市_千本木龍頭神舞
2007 10 28(日)記。 前橋市 快 最高気温24℃。 無風。
10月13日(土) 秋の花の代表“コスモス”。
大規模なコスモス畑でお祭りを開催していると聞き、早速板倉町へ・・・。
板倉町と云っても何処に? 知らない人が大半と思います。
場所は鶴舞う形の群馬県の鶴のくちばしの辺り、埼玉・栃木・千葉・茨城と県境が接し入組んだ関東の中央部です。
その板倉町で休耕田にコスモスを植え、一大コスモス畑を作って町興しに・・・。
なんでも、60haの面積に約1億本のコスモスが咲いているとのこと。
“板倉町コスモスまつり”は板倉町カントリーエレベーターと云う農協施設の周辺で行われていました。 (期間9月29日~10月14日)
確かにあたり一面はコスモスだらけ!! 見渡す限りコスモスの波・海・・・。
見事なコスモスの乱舞! 花の摘み取りは自由ですから見物人は大喜びです。
可愛いお嬢さんも花摘に夢中・・・。
コスモスにも色々な花があるものですね。 右のは花弁が二重でした。
キバナコスモス畑にはトラクターに引かれた遊覧馬車(無料)や熱気球(500円)!
若い夫婦は子供と一緒に童心に帰って花摘みタイム・・・。
子供も大人も大喜びで楽しい“コスモスまつり”を満喫していました。
午後になって次第に風が吹いてきたので熱気球は中止です。
コスモス畑を上空から見渡せるのはヘリコプターだけ。
青空を気持ち良さそうに飛行している遊覧ヘリに搭乗する事にしました。
小さなヘリに緊張気味の筆者。 ヘリは前橋市のアカギヘリコプター㈱です。
乗ってしまえばマナ板の鯉です。 バタバタというローターの回転音が耳を圧します。
ヘリは素早く上昇し、足元には一面のピンク色のコスモス花・・・。
次第に爆音にも慣れて、隣人と話をしながら快適な空中散歩気分!
平均飛行高度は300mですから、東京タワーの最高部の高さですね。
板倉カントリーエレベーターの大きな建物や周辺のピンクや黄色のコスモスが一望の下に・・・。
今まで見た事も無い凄い数のコスモスです! 確かに日本一のコスモス畑!!
コスモス畑上空を上手に4~5分旋回して無事着陸し、料金は3500円(子供300円)也。
値段が少し高いかも知れませんが、足元にコスモスの絨毯を敷詰めた様な王侯気分に一時浸れますね。
晴天の秋の一日をタップリ楽しんだ板倉町コスモス祭りでした。 皆様にもお奨め致します。
2007 10 23(火)記。 前橋市 最高気温22℃。
佐久市のコスモス街道はここをクリックしてご覧下さい。
10月7日(日) 笠懸町ひまわりの花畑祭り。
7日(日) 太田市”薮塚町かかし祭り”を午前中に見物した後、薮塚町から北へ20分程の場所にある笠懸町へ・・・。
両地区とも近いので、一日に2回のお祭り巡り決行です。
お祭り好きの筆者に振り回されてブツブツ文句を言うのは妻ですが、それに引き換え天気は文句なしの晴天!
古代史で有名な“岩宿遺跡”のある笠懸町の吹上地区には満開の向日葵が咲誇っていました。
“笠懸町ひまわりの花畑まつり”は今年で12回を迎えるとの事です。
地元の人に聞いたところ、ヒマワリは約10万本との説明。
このヒマワリ畑は地元の有志の集う「上鹿田むらずくり推進協議会」が中心になり、農地の5区画に栽培されています。
ヒマワリ畑の中央には高さ3mの鑑賞台が設置してありました。
そこに上って見渡すとあたり一面はヒマワリの海!!
10月なのに満開です。 たぶん種蒔きを遅くずらして咲かせたのでしょう。
ヒマワリ畑の周囲には色々な花が・・・。
ヒマワリ畑に作られた特設舞台では演芸大会の最中です。
入沢国際サーカス学校の生徒さんが大道芸を熱演しました。
出演者は真剣そのもののパフォーマンス!
ムキムキマンも意外と手先が器用です。
でも、体全体を使った曲芸が一番の見物ですね。椅子芸には拍手喝采でした。
笠懸町のお姐さん達の太鼓囃子(いずみ太鼓)も見応え聞き応え充分!
子供も一緒になって踊っていましたよ。
近くでは農産物の直売やヤキソバ・味噌おでんなどのテント売店も出ていました。
野点の茶席も設けられて、一服300円の低料金で和菓子付き! 田舎は安いですね。
その横では近くの「かたくりの湯」の源泉から運ばれた無料の足湯サービスです。 細い太いの大根が・・・。
更に、スポーツ吹き矢コーナーもありました。 子供に混じって筆者も挑戦!
子供の2倍の距離(約5m)から的めがけて吹き出します。
筆者は何故か全て真ん中に命中! 係員も驚いていました。
妻は「あんたは何時もホラを吹いてるから、吹くのは上手いだよ!」って。
臨時売店で昼食を摂ってから腹ごなしに暫くヒマワリ畑を散歩です。
ヒマワリ畑で何やらカメラジジ・ババ達が集まっていました。
新聞社カメラマンに聞くと、どうやらこの場所で流鏑馬(やぶさめ)が行われると云う。
程なく(午後1時頃)、武者姿の面々が御入場です。 題して“笠懸の武技”。
馬場に真っ先に入って来たのは笠懸町の町長はじめ町の重臣たち。
約300mの直線馬場に3ヶ所的が設けられ、その的を馬上から弓矢で射抜くのです。
猛烈な速度と揺れるなか、両手放しですからほとんど命中しません。
特に中央の(2ヶ所目)丸的は小さくて難しいのです。
飛ぶ矢は一瞬ですから写真撮影も困難を極めました。
でも、矢が放たれた瞬間が見事に幾つかのショットに摂れました。
この武者が放った矢は真直ぐに小的へ・・・。 お見事!!
最後の騎手は一番目の板的を完璧に射抜いて大歓声を浴びていました。
日頃の鍛錬を発揮して誠に上手な見応えのある流鏑馬でした。
出場された方々は本当に御苦労様です。
太鼓・演芸・小サーカスや流鏑馬まで盛り沢山な笠懸町ひまわり祭りはお奨め出来る逸品です。 近くに岩宿遺跡のある群馬の笠懸町へ皆様も是非お出掛け下さい・・・。
2007 10 19(金)記。 前橋市 最高気温17℃。
日本一の美尻!
東京出身の高校生・渡辺花穂さん。10月31日ドイツでの美尻世界大会出場。
こんな美尻に敷かれてみたい・・・!?
美尻好きなお方は下の動画でお楽しみください。
日本一の美尻。渡辺花穂さん Japan's best butt 日本美臀小姐
Show Me Your Sloggi 2008 ~世界一の美尻コンテスト~
10月7日(日) 収穫の秋定番になったかかし祭りの見物です。
群馬県太田市と木枯らし紋次郎の三日月村で有名な薮塚町が合併し、今では太田市薮塚町となった農村部で9月29日~10月8日まで大規模なかかし祭りが開催されました。
名称は“薮塚かかし祭り”と云います。
薮塚町のかかし祭り会場ではお子様用にミニミニ動物園も用意されていました。
子供のみならず、大人も動物と遊べて結構楽しめます。
朝早くからかかし祭りの応援に来ていた、太田市長・清水聖義氏と県会議員・阿部ともよ氏と共に筆者もご一緒しました。
先着300名にサツマイモの無料配布があり、両氏も手渡しを熱心に手伝っていました。
市役所の規模を小さくするなど無駄を省いた政策を実行して両氏とも市民の厚い支持を受けています。 益々のご健闘をお祈りいたします。
(もちろん筆者は一番目にサツマイモを頂戴しました。感謝!)
広い会場には様々な案山子が所狭しと並べられていました。
のび太が乗ったドラエモン舟、後方の大根が農村らしいですね。
“自由の女牛”は薮塚名産・小玉スイカを掲げ、左手には薮塚温泉のタオルと湯桶。
薮塚牛をこの地区の名産品に・・との意気込みが感じられました。
太田・薮塚かかし祭りは薮塚町の三島神社の周辺に多数の案山子が飾られていました。
神社奉納相撲の朝青龍関ですが、モンゴルで疲労骨折ならぬ「ヒーロー屈折療養中」との説明板が・・・。
美輪明宏の「スピリチュアルゾーンへようこそ・・。」も明るい日差しの中で妖艶な雰囲気が少し台無し・・・。
かかし祭りの定番の桃太郎と金太郎が仲良く並びました。
時事もの案山子では地元の群馬らしく福田総理大臣のかかしが多く立っていました。
美しい日本ってのたまった卑怯な職責放棄者・安倍晋三(敵前逃亡の合言葉「アベする」)の代わりにお多福様が両手をついて平謝りです。
福田総理に次いで政治家で人気者は桝添厚労大臣、年金・福祉・医療・グリーンピア問題などパフォーマンスでなく本気で頑張ってほしいものです!?
太田市でも東国原(そのまんま東)知事は人気者なんですね。
子供までもが一緒に撮って!ってせがんでいました。
東国原知事の木枯らし紋次郎かかし! 紋次郎のふるさと三日月村は薮塚町です。 その近くには日本一の薮へびセンターもあります。蛇足ながらへびセンターのまむし料理は滅法精力が付きますよ。
東知事に圧倒されてハニカミ王子も真っ青でとてもGOLFになりません。
お子様受けのかかしも多数ありました。
必消だんご剣を持ったぜんまいさむらい。 必勝と必消をかけています。
制作は東部消防署ですから・・・。
子供達に大人気なアンパンマンたち! 名産の大根も愉快に踊りだしそうです。
太田・薮塚かかし祭りで最大なのは今年の大河ドラマ“風林火山”の案山子。
風林火山の主役・山本勘助や甲斐の御館様・武田信玄、越後の雄・上杉謙信など歴史ドラマを彷彿とさせていました。
この地区の女性部門では一本足案山子が出展。 足元には地域の名産品が・・・。
三島神社入口に太田市のシンボルマスコット“おおたん”がどっしりと観光客をお出迎えです。
何時までも見飽きないユニークな太田・薮塚かかし祭りです、皆様も来秋にはぜひどうぞ・・・。
2007 10 16(火)記。 前橋市 のち 最高気温16℃。 寒む~。
9月30日(日) 珍妙でファンタジーあふれるお祭りを見に行きました。
所は榛名山中腹の群馬県箕郷町。(旧名・箕輪町)
お祭りは今年で六回目を迎える“みのわの里のきつねの嫁入り”と云います。
夏の疲れから来る体調不良の老体に鞭打って、で群馬県箕郷町へ・・・。
時刻は夕刻の5時、箕郷町中央部・西明屋の群馬銀行横の第12区公民館から第六回目の“きつねの嫁入り行列”はスタートしました。
昔から、見るとキツネに化かされると言われる“きつねの嫁入り”を箕郷町の有志が再現して演じます。 もしかして、読者もきつねに化かされるかも・・・!?
箕輪のきつねの嫁入りは、箕郷町中心部近くの小高い場所にある箕輪城の稲荷曲輪に住んでいた狐が敵に城が攻められた時、霧を立ち込めさせて箕輪城を守った逸話に由来するそうです。
又、この近郷の農家の跡取りが嫁を貰う「貰い御祝儀」を再現し、昔の新婦輿入れ行列の風習をもなぞっています。
秋の夕暮れ、ほのかに明るい提灯を先頭にきつねの嫁入り行列は静々と、西明屋から南に下って東向八幡神社で参拝・小休止した後、箕郷町役場へ向かいます・・・。(行列行程約1.5Km)
箕郷町役場の広い駐車場がきつねの嫁入りのメイン会場となりました。
会場の横にはこれから始まる野外劇に登場する、豪農・下田家の屋敷の一部が建っています。(重要文化財)
上右画像の左側の見事な松は堀部安兵衛の手植えの松と伝えられています。
敷地内には池のある庭園や書院茶室などもあり、往時の豪農の暮らし振りが垣間見られます。
しとしと降る小雨のなかの行列行進で全員濡れていました。
きつね花嫁は重い角隠しに加えての雨ですから可哀想ですね・・・。
きつねの嫁入り行列も箕郷町役場に到着。全員が下田邸前で「コォ~~ン」とひと啼き!
きつねポーズもサマになってきましたね。
狐の嫁入りの諺通り、陽が陰ると共に雨足が強くなってきました。
狐化粧を施した可愛らしいきつねの嫁様と婿様です。
今年のきつね夫婦役は前橋市から応募の阿部哲彦・千尋の御夫婦。
そぼ降る小雨の中の行列、誠にお疲れ様でした。
会場に設営された平舞台では最初に少女達のサンバダンスが繰り広げられました。
少女サンバチームは昼間には大泉町の大泉カルナバル祭りに出演したそうで、疲れも知らず、上手にダンシング・・・。
サンバダンスと歌の後、箕郷町の野外創作劇“きつねの婚礼の宴”の開始です。
舞台には戦国時代の甲冑をまとったきつね姿の武将達と箕輪城主(長野業政・業盛公)が登場。
きつね達の壮絶な箕輪城落城物語が語られ涙をさそいます。
その後、前橋市の出身で一時期、箕輪に身をよせていた新陰流開祖の剣聖・上泉伊勢守秀綱(信綱)とその門弟達の御前試合などが演じられました。
オバサマ狐が城下の噂話をひとしきり。 ウワサはもっぱら男女の色恋噺です。
この地方きっての豪農・下田家と藤井家の積年の確執からウワサ噺の劇が始められました。
お互いに上泉伊勢守道場の門弟で心の中では秘かに恋い慕う下田家の嫡男・信吉と藤井家の娘・椿は家の対立事情から遂に剣を交える事となります。
しかし、恋し合う仲の二人は最後にお互いに闘いを止め、抱擁しあってやがて結ばれ目出度し・目出度しと相成りました。下田・藤井両家も確執を解き不仲を解消します。
(画面に漂う白点はきつね火かオーブでしょうか?)
剣劇の後、きつねの嫁入り婚礼の儀が執り行われました。
箕輪城の殿や姫たちが輿入れを静かに見守るなか・・・。
舞台下手からきつねの輿入れ行列が「コ~~ン」と啼いて登場です。
奥ゆかしい白無垢の綿帽子を冠った嫁御寮と赤い御布の婿殿が白棒(芋殻[おがら]・麻の茎芯)と白絹糸で作られたオガラ門をくぐり婚礼の式場に入場です。
媒酌人の音頭で御両人は三々九度の盃を飲み干し、婚礼の儀は成立となりかけます。
きつねの婚儀も滞りなく終りかけると、突然きつね達の刃傷沙汰に場面は代わります。(「残菊の宴」の始まり)
婚儀の席に何処からとも無く現れた白キツネが祝いの舞を踊りだします。
怪しい舞姿に箕輪城主・長野業政公が詰問すると、キツネの本身は敵方武田の武将・真田幸隆!
お女中として宴席に潜んでいた武田のキツネ女忍者も正体を現し、刀を振り上げて箕輪方へ斬りかかります。、武田勢と箕輪城の武将と乱闘場面が展開されました。
小雨の中、雄きつね・雌きつねの剣による斬り合いがしばらく続き、観客をハラハラドキドキ楽しませていました。
やがて剣劇も箕輪勢の勝利となり収束し、和やかな婚礼の宴席になり平穏な箕輪の里が蘇ります。
奥ゆかしくても楽しい夢幻の世界・・・きつねの嫁入り舞台も無事に終了!
阿部御夫妻はじめ出演者全員で「コォ~~ン」と狐ポーズで野外創作劇“きつねの婚礼”もつつがなくお開きとなりました。
劇終了後、出演者達は舞台から下りて観客に婚礼引き出物の配布です。
引き出物は勿論、キツネの大好物“油揚げ”!!
主役の前橋の阿部様御夫婦も小雨の中、油揚げを配って観客サービスに努めていました。
花嫁役の阿部千尋様は濡れて重くなった花嫁衣裳を着て、さぞ大変なご苦労と察します。
筆者も撮影の合間に油揚げとお菓子をGET!
お揚げさんは後日稲荷寿司にして有難く頂きました。 (感謝!)
小雨の降る中のきつねの婚礼式は実に印象深い光景です。
きつねの嫁入りに主演した前橋市の阿部夫妻にとって貴重な思い出深い一日となった事でしょう・・・。
箕郷町“みのわの里のきつねの嫁入り”パンフの写真をお借りして添付しました。
この撮影時(昨年)も小雨模様です。 箕輪のきつねの嫁入り祭りの時は何故か雨降りが多いそうです。 行かれる方は雨具のご用意を・・・。
箕郷町西明屋からの「きつねの嫁入り行列」と町役場での創作劇「きつねの婚礼」は素朴な面白さいっぱいのお祭りです。
皆様も幻想的なきつねの嫁入りを見に行かれ、夢うつつの世界に浸ってみては如何でしょうか・・・。 コォ~ン!
2007 10 12(金)記。 前橋市 最高気温24℃。
8月25日(土) 小千谷市の有名な寺社の見学が終わる頃には太陽も沈み、いよいよ夜祭り開始時間です。
小千谷市中心部・本町商店街の大通りで6時半から小千谷祭りは行われました。
銘打って“復興感謝・おじやまつり”とありました。 中越地震の復興感謝祭ですね。
内部に灯を煌々と灯した山車が賑やかなお囃子と共に登場!
TOPが電線に架かりそうになると上の部分が中に下げられます。
ちょっと見には五所川原ねぷたに似ています。
隣県の群馬の尾島町でも同様なねぷた祭りがありましたね。 (尾島ねぶたはここクリック)
子供達が引っ張るのは怪獣は遊戯王のホワイトドラゴンでしょうか?
大きな口を開け閉めしながら、時々色が青くなりますからブルードラゴンに華麗なる大変身です。
子供達に人気があるいろいろなキャラクター物が次々に登場しました。
可愛らしい“小千谷・子ども万灯”の開始です。
頭にねじ回しを付けた“ぜんまいさむらい”ですね。刀はお団子!
サンリオのマイメロディーとクロミちゃんも登場!
負けじとポケモンからはポッチャマ君のお出ましです。
ぞくぞくとお子様バージョンキャラクターもの!
機関車トーマスもトラックの荷台で頑張っていました。
アメリカのキャラではスポンジ・ボブもシャボン玉を付けて熱演です。
NHKものからの参加ではおでんくんが眼を引きます(JA小千谷制作)
ディズニーものではリロandスティッチです。 可愛い少女がはにかみながら愛嬌を振りまいていました。
小千谷・魚沼地区の見ものと言えば、“牛の角突き”(闘牛)です。(闘牛はここクリック)
空色で牛には見えませんが、二匹で角突きの最中!
志村のバカ殿様も小千谷祭りにお出ましです。
上越地方の特産と言えば、コシヒカリと“錦鯉”!
大きな錦鯉の万灯山車も車の荷台で勢い良く飛び跳ねていました。
小千谷祭りを温かく見守っていたのが、斉藤投手のハンカチ王子。
際限なく楽しい山車が続き、賑やかな小千谷祭りが盛り上がっています。
昼間、へぎ蕎麦“わたや本店”の近くで見た山車・暫(歌舞伎十八番)が灯を灯されて登場です。
暗闇の中、クッキリと浮かび上がった山車は鮮烈な輝きを放ちます。
青森ねぶたさながらの豪華な芝居姿! 迫力満点の見事な出来栄えに感心しました。
この“暫”山車が小千谷祭りのメイン山車なのでしょう。
本町通りの中央でぐるりと一回りして、観客にお披露目!
お囃子に合わせて山車の上で地元のお姐さん達が元気良く踊っていました。
小千谷祭りが最高潮になった頃、 近くを流れる信濃川の河川敷では一時間半に亘って盛大な小千谷・大花火大会が催されます。
信濃川に架かる旭橋のたもとから、川面の映つる花火が煌めいていました。
花火大会の後も街中では小千谷祭りが続行されていました。(万灯統一パレード)
車に引かれた数台の舟山車には沢山の三味線が奏でられています。
“小千谷の三味線流し”と云う祭り行事だそうです。
華麗な小千谷祭りは果てしなく続き、夜が更けるまで街中は祭り賑わいを見せていました。(なかなか見応えのあるユニークな夜祭りです、読者の皆様もぜ小千谷市に行って、楽しまれては如何でしょうか。)
2007 10 09(火)記。 前橋市 後 最高気温25℃。
8月25日(土) 小千谷サンプラザでの雪フェアや緋鯉の里を見物した後、近くにある寺社など訪問しました。
日暮れが近くなると共に、日中の猛暑も少しづつ和らぎはじめました。
小千谷市の中心部から1km程の場所にある寺社を訪ねました。
お寺の名前は船岡山慈眼寺。 越後では屈指の古刹として有名です。
県道のそばに建っている立派な山門がひと際眼を引いています。
薩明大徳と云う偉いお坊様が建てたとありました。
山門脇のたて看板には天武天皇の白鳳元年(673年)の創建とありますから、古き由緒では相当なお寺と思います。
山門の左右には巨大な仁王様がお出迎え。 仁王像の後ろには大きな草鞋!
大草鞋は新しかったので最近の奉納と思われます。
手を上げたユニークなポーズで参拝者を軽く威圧していますが、素朴で憎めない雰囲気の仁王様です。
山門(仁王門)をくぐり、石敷の参道を進むと名高い船岡観音堂が見えてきます。
正式には真言宗智山派船岡山観音院慈眼寺船岡観世音堂とジュゲムの様な長い名前です。
観音堂の軒先にはビッシリと見事な彫刻が施され、この地方の往時の信仰の深さを物語っていました。
扉の隙間から観音様を拝ませて(撮影)頂きました。
お堂には衆生救済で霊験あらたかな船岡観音像が祀られています。
この船岡観世音菩薩像は大同年間にこの地に来た弘法大師が一刀三礼で彫り上げたと言い伝えら、元禄4年に江戸まで出開帳された時には善男善女がひきもきらず押し寄せ開帳法会は60日間にも及び。時の将軍・徳川綱吉も参詣して和歌を記した扇子を奉納したとの事です。(扇子は寺宝。)
船岡観音堂の横奥に慈眼寺本堂と河井継之助・岩村精一郎の長岡談判記念碑が建っています。(文・徳富蘇峰)
北越追討山道軍の官軍を率いる土佐藩士・岩村軍監は23歳、長岡藩を守る河井総督は42歳の上席家老。
ここ船岡山慈眼寺本堂の一間で会談(慶応4年5月2日)を持ちましたが、河井の情理を尽くした嘆願も岩村の一方的な拒絶で談判は決裂! 河井継之助はやむなく戦火を交える事となり、最終的に落城し長岡藩は滅亡する事となりました。(戊辰戦争)
偉傑・河井継之助の写真と長岡談判が行われた本堂の会見の間です。
(河井継之助については司馬遼太郎の「峠」を読まれたし。)
夕刻となり、かなり暗くなりましたが、車を走らせて次なる神社へ・・・。
小千谷市を中心とする米どころ魚沼地方の総社・魚沼神社の見学。
周囲を道路や住宅地に削られ、昔しは鬱蒼とした境内の杉木立も今では寒々としていました。
魚沼神社拝殿には弥彦大明神の扁額が有りましたから、祀っているのは弥彦神社と同じ伊夜比古神でしょうか?
拝殿奥の本殿脇には巨大な三又杉が天まで届く勢いで立っていました。
たぶん、天然記念物に指定される価値は充分にありますね。
魚沼神社の境内には小じんまりとしたお堂(茅葺き三間四方の宝形造り)が建っていました。
このお堂は元神宮寺の別当池源寺の阿弥陀堂で、内陣には大日如来と阿弥陀如来が安置されています。 (普段の日は見られません。) 神社にお寺は神仏混淆。
この阿弥陀堂は室町時代の建築様式を残し、内部の木建材に永禄6年(1563年)の文字が確認されたそうです。
越後の豪雪に適応すべく軒先が短く造られているのがこの阿弥陀堂の特徴です。
阿弥陀堂は国の重要文化財に指定されています。
2007 10 04(木)記。 前橋市 最高気温25℃。
8月25日(土) 新潟県の上越地方・小千谷市へ祭り見物に出掛けました。
関越自動車道を飛ばして米どころ魚沼地方の中心地・小千谷市へ着いた時刻は正午少し前。
腹が減っては祭りにならぬ!と自分に言い聞かせて先ずは昼飯です。
上越方面の名物と云えば、“へぎそば”です。
昨年の“小千谷・牛の角突き”を見物に行くとき、小千谷の名店“角屋”でへぎそばを頂きました。
同じ小千谷市にはもう一軒の名店・“わたや”があるので、今回はわたやへ直行しました。
わたやは小千谷市の郊外にも大きな店を出していますが、本日は街中のわたや本店へ・・・。
小千谷の名刹・妙椿山成就院の横裏に入ったところに、生蕎麦處・わたやと大きな看板が目立つ三階建てのわたや本店があります。
テーブル席に着いて、早速天麩羅へぎそば(1400円)をオーダー。
わたや本店のへぎそばはコシのしっかりとした本格的な歯応えです。
食感としては十日町市の“小嶋屋”のへぎそばに近い感じで少しザラぽい印象。
もう少し布海苔を入れて、ツルツル感の喉越しがあったなら・・・などと。
わたや本店での蕎麦昼食の後、隣りの妙椿山成就院を参拝です。
大きな成就院の境内を食後の散歩がてらに歩きました。
寺の門前を行く歌舞伎十八番・市川団十郎の名場面“暫”(しばらく)は小千谷祭りの山車でしょうか?
ちっぴりと青森ねぶたに似ていましたから、内部に灯がはいるのでしょう。
夕方から始まる小千谷祭りまでは時間があるので、街中の小千谷サンプラザの第23回雪フェアへ・・・。
気温35℃を超える猛暑の炎天下、冬から取って置いた雪で小山や舞台が作られて子供たちが大ハシャギです。
雪造りの舞台の上では大声大会で子供達が声を張りあげていました。
雪フェアが行われている小千谷サンプラザの一角に上越地方名産・錦鯉展示館の“錦鯉の里”があります。 この日は運良く入場無料でした。
館内には錦鯉ビデオ映像や水槽展示の貴重な錦鯉など・・・。
入館すると天井に大きな錦鯉の凧がお出迎え。
銅像は鯉に乗った観音様です。魚藍観音でしょうか?少しイロぽい艶かしい肢体の観音様。
錦鯉の里のメイン展示はプールの様な大室内水槽です。
ここに飼われている錦鯉は15品種、200尾余だとか。
様々な美しい錦鯉が悠然と泳いでいます。
元総理の田中角栄氏がこよなく愛したのが錦鯉でしたね。
中には一匹数百万円する貴重な錦鯉もいるそうです。
錦鯉は19世紀初頭の江戸時代に、小千谷付近で食用として飼われていた鯉が突然異変で色の着いた変わり鯉に生れたのが最初で、その後改良されて今見る綺麗な錦鯉になったそうです。
同じ小千谷サンプラザの敷地内には小千谷織物工房という建物もありました。
その中では小千谷縮や小千谷紬の展示と織り方の実演などもあります。
小千谷縮会館の一角には小千谷名物の花火玉の展示もあります。
花火世界一を誇る片貝煙火工業社の四尺玉(直径120cm・重量420kg)の実物大模型が異彩を放っていました。
次回は小千谷市の古刹巡りです。
2007 10 01(月)記。 前橋市 後 最高気温19℃。
殺人相撲部屋“時津風”!!
相撲は国技じゃないぜ! 酷技だからな~!
死ぬまで可愛がってやるからな~~!