ツトムさん家の写真日記。

写真いっぱいの楽しい日記です。(全面表示でご覧下さい)

第1071回 豪農 結城三百石

2017-09-26 12:00:00 | 旅行

2017 08 24(木)


前回掲載の間宮林蔵生家から北東へ約1km程の位置にある結城三百石記念館を見学。(入館無料)
住所は茨城県つくばみらい市谷井田1647。 家敷面積は約1500坪の豪農・結城家の邸宅。

結城家は鎌倉時代から続く名家、天文15年(1546年)に小田氏との戦に敗れ、この地に帰農し三百石所領の豪農名主として地域を差配。

広い邸内には樹林・竹林を巡る自然観察路なども通じ、四季折々の草花や野鳥などを楽しむことができます。

東向きに建てられた江戸時代後期に建てられた結城家の長屋門
江戸時代には一般には禁止されていた「せがい造り」という工法で建てられています。


長屋門から望む寄棟造り屋根の結城家本宅。 正面の家紋付き衝立は母屋の部屋を直接見られない為の目隠し塀

屋根は茅葺ですが、現在は防火用に波板鉄板を被せています。

結城家母屋左側にある重厚な式台玄関(主人や客人用の正式な玄関)。


母屋内部の客間・居間の一部。


黒く煤けていますが歴史を感じさせる大胆な透かし彫り欄間(竹図)。


江戸幕府からこの地の行政を任された結城家に伝わる任命古文書やお宝なども・・・。


繊細な細工が施された窓。(アルミサッシは不興)   座敷に置かれた機織り機、使用可能とか・・・。
 

使用人たちが使用した勝手口から三和土(たたき)土間へ・・・・江戸時代からの馬鞍や杵臼・駕籠・農具・蓑(みの)など。
 

今でも使える土釜、三連土釜は珍しい。                      曲がった自然木を巧みに配した屋根裏を支えるは造形の妙。
 

裏側から見た結城家母屋。 表側に通じる土間通路から左が土釜や臼・農具のある土間、右が家人の居間と客間。


母屋の裏に在る二の蔵。 暗い内部には昔から伝わる長持・火鉢・柳行李など珍品が多数・・・。
 

長屋門横に建つ一の蔵で拝見した収蔵品。 消火用の龍吐水(りゅうどすい 手押し消火器)。 茣蓙(ゴザ)編み機。
 

沢山の民具・農機具などが雑然と詰め込まれた一の蔵
 

邸内には樹齢250年余の天然記念物的大欅が2本。 竹林から樹木の間を通じる自然観察路を散策するのも癒されます。
 



2017 09 26(火)記。         前橋市     最高気温 28.6℃    最低気温 18.4℃


おまけコーナー。

深い穴に落ちた猫を助けにゆくと・・・!!
Surprise Twist During Cat Rescue

 

飼い主元気で留守が良い!(猫の首に付けたカメラ映像)
GoPro on a Cat Left Home Alone

 


第1070回 間宮林蔵 生家 墓所。

2017-09-20 23:08:50 | 旅行

2017 08 24(木)


樺太探検間宮海峡を発見した偉人・間宮林蔵の生家と記念館を訪問。
場所は茨城県つくばみらい市上平柳64. 田畑に囲まれた田園地区にある茅葺の住居。


標柱石は「間宮林蔵之生家」。   入口の門を入ると正面に間宮林蔵の立派な銅像、測量用の鎖綱を手にした探索姿。
  



銅像の前が間宮林蔵の生家。 江戸時代の安政年間の建築、中農規模の住居らしい。




間宮林蔵生家の内部。 部屋は立入禁止。


今では珍しい土釜。  屋ねの外側と違い裏側は新しく葺き直して綺麗です。
 

鉄筋コンクリート造りの間宮林蔵記念館


大人100円。 筆者は高齢者割引で50円、有り難いことです


間宮林蔵記念館の内部には間宮林蔵の生涯をビデオで紹介するコーナーもあり、詳しく説明され便利です。


館内には樺太探査で使用した道具・遺品や地図・事物・業績などが多数展示。


樺太が島である事を発見し、書き上げた「カラフト島図」。 この地図の右上の狭い場所が間宮海峡


雪が舞う極寒の沿海地をアイヌの小船で探査する間宮林蔵


間宮海峡を渡り東韃靼(ひがしだったん)で支那(清)の役人と交流する絵図。


調査測量に使用した鉄製の測量用鎖。                      防寒用の探検頭巾や韃靼から持帰った岩石で作った韃靼硯なども展示。
 

アイヌ人が織った蝦夷布(木の皮製)、防寒着として調達。             間宮林蔵に関する様々な文献・事柄が展示公開されています。
 




間宮林蔵の墓所がある専称寺の山門。


浄土宗金龍山光堂院専称寺の本堂。                   観世音菩薩像  鐘楼。
 

本堂横の小高い塚の上に建てられた間宮林蔵顕彰記念碑。 大木の枝が邪魔で半分隠れています。


大きな一枚岩の間宮林蔵顕彰記念碑


田宮先生埋骨之処」と刻まれた顕彰碑は明治43年(1910年)に建立。
 

顕彰記念碑裏にある、間宮林蔵の墓(左 全高75cm)。
第2回のカラフト探査に赴く直前に(文化4年・1807年)二度と生きては帰れぬと覚悟し建立した生前墓。
墓石正面には「間宮林蔵墓」と刻まれ、戒名(法名)や没年などは無い簡素な墓。
 
右は間宮林蔵の両親の墓。 祖先は武士でしたが、間宮林蔵は帰農した百姓としての身分をわきまえ小さな墓を造ったそうです。


間宮林蔵
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%93%E5%AE%AE%E6%9E%97%E8%94%B5



2017 09 20(水)記。       前橋市       最高気温 26.7℃     最低気温 20.0℃

加計学園疑惑安倍首相の丁寧な説明はどこに消えた・・・?
http://bunshun.jp/articles/-/4251


おまけコーナー。

キャベツ大好き猫。
Cat Eat Cabbage



ねこ百態。
Сats never changes / Кот есть кот

 

忍者化した子猫(地獄の底から鬼の子猫)。
Demon Kitten from the depths of hell

 


第1069回 安産子育 板橋不動尊。

2017-09-14 12:00:00 | 旅行

2017 08 24(木)


関東三大不動尊の一つ、名刹・板橋不動尊を参詣。

板橋と名が付いていても東京都の板橋ではありません、寺の立地地区が同じ名の板橋なのです。
場所は茨城県つくばみらい市板橋2370. 常磐高速道の谷田部ICと谷和原ICの中間の場所。

こんな田舎にと言っては失礼ですが、驚くほど立派な寺院が県道19号線に面して建てられています。

関東三大不動尊⇒成田山新勝寺・高幡山金剛寺・清安山不動院(板橋不動)。

境内の西南が正式な入口、御本尊様は国宝!?    入母屋造りの豪壮な楼門(仁王門)は元禄13年(1700年)の築、県の有形文化財指定。
 
楼門に掲げられた扁額には「智恵楼」の文字。

楼門正面は金箔・朱塗りの阿吽の仁王像が入山者をチェック。 楼門裏には子授・安産・子育てに霊験ある白犬像が左右に2匹。
  

楼門の右側に在る鐘楼の鐘は戦時中の昭和19年に兵器製造のために供出。
昭和45年谷田部町の篤志家・村下氏により「世界平和・国土安穏・仏法興隆・所願成就・・・」など祈願し鋳造・寄贈されました。、
 

境内に立つ高さ25mの華麗な三重塔。安永4年(1775年)建立で有形文化財、軒下の彫刻が見事。一階の扁額文字は「制 底」、どんな意味なのか?
 
制底=仏像などを安置した建物(御堂)や石窟の事。

堂々たる構えの大本堂、元文2年(1737年)の二重屋根入母屋造り。代表的な密教建築で、昭和40年に有形文化財指定。


「板橋の不動さん」の名で親しまれていますが、正式名は「真言宗清安山不動院願成寺」、開創1200年余の歴史ある加持祈祷の密教道場。

大本堂前の手水舎の吐水龍(竜頭)。    子授け・安産・子育て祈願の白犬像、母子犬の乳房は判りますが父犬像まで乳房が置かれて・・・。
  
乳房は安産・子育てのシンボル・・・・・両手で優しくなでると乳癌や婦人病にも霊験があるらしい。

大本堂の正面を飾る彫刻は「海女に奪われた龍玉を取り返そうとする龍と小舟の上から綱で救助する漁師」のユニークな透かし彫り。


本堂の扁額は「劔索閣」(けんさくかく)。不動様が持つ剣と索(綱)で不動明王の楼閣。 厳かな気が漲る大本堂の内陣
 

正面には前立ての不動明王像、藤原時代の定朝様式で刻彫した秘仏の御本尊・不動明王(国指定重要文化財)は後方の厨子に鎮座。
本尊の不動明王は昭和25年に国宝指定、その後、国の重要文化財に指定し直されたようです。


大同年間(806~809年)、弘法大師空海が諸国行脚で当地を訪れた折、一刀三礼で刻んだと伝承される本尊・不動明王像両童子(国指定重要文化財)。
通常は憤怒の形相ですが、こちらは比較的に穏和な表情と姿が特徴な不動明王


本堂内には婦女が救子安産を不動明王に祈願する絵馬が沢山掲げられ、昔から板橋不動への信仰心の篤さが実感できます。
 

境内を散策。 大本堂の右に在るお堂は「弘法大師堂」、谷原大師六十一番ぽっくり札所。 空海様の坐像が鎮座。
 
苦しまずにポックリ逝けますように・・・祈念しました。

「谷原大師八十八ヶ所 弘法大師尊像屋根付基壇」の標石と壮観な八十八の石像
 

諸国巡礼姿の弘法大師像。                     南無観世音菩薩像。          赤子を抱いた子安観世音菩薩像
  

境内には尊像や記念碑が多数安置。                                                                   鮮やかな朱色の「おみくじ堂」。
 

縁起の良い七福神。 七福神の御札(御守り)が頂ける「おみくじ」は200円。


境内には江戸時代に天領だったこの地方を治めた代官・岡田寒泉の功徳碑があります。
岡田寒泉は子育て資金など支給し、任地の人口増加や産業の育成を図り、領民からの嘆願で幕府から4年の任期延長が認められたほど慕われた名代官。
岡田寒泉は柴野栗山・尾藤二州と並び寛政の三博士と尊崇されています。
 
                                                                                     板橋不動尊の不動明王絵馬(500円)

茨城百景の一つ、関東三大不動尊、北関東三十六不動尊霊場 第三十六番結願寺・板橋不動尊、一度は参詣したい天下の名刹です。



2017 09 14(木)記。      前橋市      最高気温 31.3℃     最低気温 19.5℃    


豊田真由子(自民党) 新音声「痴呆症かお前らは!! 牢屋 過失致死 それもそれでジジイとババアで


おまけコーナー。

家に帰りたくないワンコたち。
"Dogs Who Don't Want to Go Home Compilation" || CFS

ねずみ捕りワンコ大活躍!!
Ratting with terriers

 


第1068回 時代劇 撮影施設 ワープステーション江戸。

2017-09-07 12:00:00 | 旅行

2017 08 24(木)


戦国時代から明治時代までの野外映画撮影セットワープステーション江戸を見物。
場所は茨城県つくばみらい市南太田1176.

前橋市から関越道~圏央道~常磐道と高速道路を乗り継いで矢田部IC下車、2時間15分の行程。
時間もさることながら、片道4200円とは少々腹が立つ高速道の料金です。

田んぼ中に忽然と現れた蔵屋敷風な建物が“ワープステーション江戸”の管理事務棟兼入場エントランス。(無料P場有り)


入口から中に入るとMHK大河ドラマの歴代のポスターがエントランスホールの壁面を飾ります。
上野樹里・宮沢りえの「江」、福山雅治主演の「龍馬伝」。  戦国もの「軍師 官兵衛」群馬県令(知事)「花燃ゆ」昨年の「真田丸」と懐かしい。
ここで撮影された歴代の大河ドラマのポスターですね。
 

平29年の今年は柴咲コウ主演「女城主 直虎」のポスター。    その他にも時代劇に使われた品々が展示。
 

撮影で姫役が着用した振袖打掛や小道具類などもエントランスホールで無料で見ることが出来ます。


ワープステーション江戸」の案内図。


出入口から江戸町屋ゾーン⇒長屋オープンセット・下町オープンセット⇒江戸城ゾーン⇒宿場オープンセットの順路で見物。
入場料金は大人400円・子供200円を支払って江戸時代へワープしにレッツゴー!!


上図の2・3・5にあたる地点からの江戸時代の町並み


辻角には御稲荷さまが鎮座。


屋根上のハシゴは火の見櫓でしょうか? 半鐘が無いのが少々寂しい・・・。
隣家の屋上には天水桶、江戸時代は怖い物の例えで「地震 雷 火事 親父」と防火に心を配りました。


江戸時代にしては立派すぎる芝居小屋、内部は立入り禁止で見えません。




上図の13. 廻船問屋の裏側、反対側にある堀川から荷揚げした諸国からの米や産物を貯蔵・搬出した蔵なのです。


町内の角地にある自身番(現在の交番)、岡っ引きや町役人が詰め犯罪取締りと木戸口の開閉や人の出入を監視します。



上図の8~11.正面に木造橋(日本橋or江戸橋)に続く商店街。撮影時では商人や通行人・町人で賑わ通りです。


商家の内部、この天井には撮影用の照明機材や配線があります。
 

江戸時代の料理居酒屋「寶や」。 店先に書かれた「春夏冬 二升五合」は何んて読むのでしょうか??

春夏冬 二升五合」には秋が無く、二升は升(ます)が2っで、五合は一升の半分で半升(はんじょう)。
判じ物(謎文字)「春夏冬 二升五合」の正解は⇒「商い(秋ない)ますます(升升)繁盛(五合=半升)」。

似たような判じ物で「一斗二升五合」⇒一斗は五升の二倍なので「ご商売ますます繁盛」。 「春夏冬中」⇒商い中(営業中)。

海運で商う廻船問屋が大店(おおたな)を構える堀川のオープンセット。上図14番。


時代物ではお馴染みの堀川端。辻斬りや夜鷹(街娼)さては男女の色恋場面など野外シーンで使用。


上図8・9の大店街の裏側は茶店通り呼ばれる料理屋待合(ラブホ)などが川沿いに立並び小粋な雰囲気のエリア。


上図19の長屋オープンセット。 中央のドブ板の左右には八っあん・熊さんが住む長屋がびっしりと軒を連ねます。
 

長屋の真ん中はかみさん達の社交場の井戸端共同厠(かわや)。衛生上、近すぎて現在は許可されません。


下町オープンセットの31番、明治~大正時代の佇まいが濃厚の住宅エリア。 昔の文豪たちが出て来そうな雰囲気。
 

江戸城ゾーン(上図12・21)、城の白壁に続くのは長屋門。               江戸城ゾーンへワープするには橋を渡って高麗門から・・・。
 

江戸城ゾーンの22・23・24. 戦国時代劇でお馴染みの城門・隅櫓と合戦などの大規模な野外セット。


見張り台や矢射場など備え、完璧な防御を誇る“”。 黒大門から出陣する軍勢のドヨメキが聞こえそうです。




凄く立派な江戸城オープンセット。 青草の土手でなく石垣だったら完璧な城郭なのに・・・・。

撮影時には必要に応じて石垣を描いた板で覆うのかも・・・?

威風堂々とした本格建築の江戸城の大手門。 城内に天守閣があれば文句なしの江戸城になります。


城の内部は池泉回遊式の日本庭園、殿や姫が現れそうな映画撮影地。 池のの餌をお忘れなく・・・入場口で販売中。
 

大河ドラマ“八重の桜”などの合戦シーンでお馴染みの城壁内側セット。長い棟は長屋門の裏側です。


屋根に卯建(うだつ=漆喰防火壁)が揚がる大店が軒を連ねる商家通り。 左奥が入場口のある正面建物。(江戸町屋ゾーン3番)


武家屋敷の正面に建てられた“薬医門”、元来は城門の一種で矢喰門が語源。江戸城ゾーンの25番。
 
門の中には大名御殿のような立派な和風建築物、一般の武家屋敷とは格が違います。

幕末戦闘シーンで官軍が使用し、威力を発揮する大砲は宿場オープンセット28の前方に展示。


宿場オープンセットは立入禁止でしたので、拝借画像をご覧ください。

街道に沿って茶店旅籠飯屋などが並び、まるで昔の中山道の宿場町にタイムスリップしたようです。


暗くなればスリ・追剥が出そうな真迫な雰囲気の宿場オープンセット。


最後に、襖(ふすま)・障子・板戸・衝立・屏風などの小道具を収納する倉庫も拝見。


京都の東映太秦撮影所(拙ブログの第923~927回)のような場内で楽しいイベントや茶菓子のお休み処は有りませんが、大金を注ぎ込んで造られた映画・TV撮影専用施設で貸出もOK、一般人は見物専用ですが、一見の価値有りです。
管理運営会社はNHKの映像制作子会社“㈱NHKエンタープライズ”でした。


ワープステーション江戸”を動画でお楽しみ下さい。(拝借動画)
大河ドラマのロケ地 ~ワープステーション江戸~.mp4

再現された江戸時代の日本人の食事



2017 09 07(木)記。     前橋市       最高気温 24℃     最低気温 20.5℃


おまけコーナー。

クマがサイドカーで散歩するロシアの街角。
Живой, настоящий медведь на мотоцикле. Архангельск.

 

奇妙なビーチ世界トップ10.
http://karapaia.com/archives/52245319.html

長時間露光で撮影した驚くべき15の写真。
http://karapaia.com/archives/52245099.html