薬研温泉の昼食後このツアーのメインイベント”恐山”に出発!。。。。。
「人が死ねば、お山に行く」と千年以上も地元の人々に言い伝えられてきたお山の霊場“恐山”。
大した時間も掛からずに急に景色が開けて、目の前に湖が現れたね。
”宇曽利湖”って云うんだって。
湖水はキツイ酸性水だけど、淡水魚(ウグイ)が棲んでるってよ。
厳しい環境でも必死に頑張ってるんだね、 まるで俺みたいだ。
すぐに三途の川の赤い太鼓橋を通って”恐山”駐車場に到着。
恐山の開祖の慈覚大師円仁と六地蔵に出迎えられてね。
ガイドさんから入場券が渡され・・いざ参詣ってね。
「恐山 心と見ゆる湖を 囲める峰も 蓮華なりけり」って詠んだ大町桂月は恐山にも足を運んだんだ。
”恐山”って日本三大霊場(高野山 比叡山)の一つで格式高い寺だって。
都から遠く離れてるのに不思議だね~。
山門(仁王門)前でお決まりの集合写真撮影して、後は自由行動さ。
意外と知らない人が多いけど”恐山菩提寺”の境内には良い温泉があってね、
しかも入湯無料で、誰もいないんだよ。泉質は草津と同じの硫黄温泉さ。
密かにタオルの用意をしてったよ。
「お山に詣でる前には、温泉に浸かって心身を清める」のが地元での慣わしだ。
女房は女湯”古滝の湯”、俺は男湯で乳緑色の”冷抜の湯”にノンビリ浸かってね、
けっこう熱い湯船で旅の恥と汗を流したのさ。 これが慈覚大師の御利益ってもんだね~。
ほど良くノボセて湯から上がってからね。皆が本堂と勘違いする”地蔵殿”に(御本尊は延命地蔵菩薩)
お参りしてから”地獄・賽の河原巡り”だよ。
(地蔵殿横)
恐山菩提寺の境内一面は、この世とは思えず“異界”と呼ぶのにピッタリの景色だね。
(慈覚大師堂)
荒れ果てた岩と硫黄噴気の恐山地獄には、カラスと子供の風車が良く似合ったよ。
(宇曽利山と宇曽利湖) カラカラと廻る風車は亡き子を偲んでの供養か・・・。
あちこちに積まれている大小の石積みは「一つ積んでは父の為、二つ積んでは母の為・・・」と生前に孝養出来なかった罪滅ぼしか・・・。
賽の河原から宇曾利湖にかけての一帯は硫化水素の臭いが立ち込めて・・・。
(極楽浜) (賽の河原)
だけど、”恐山”って来る度に寺の建物が立派になって増えてるね。
それに反比例して霊場としての荘厳さオドロオドロしさが無くなって来たよ。
”霊場アイス”の恐山盛りってのには驚いた!!
もう少し経つとジェットコースターなんか作っちゃって、
”恐山ランド”って事になんなきゃいいけどね~。
この寺の坊さんは金儲けが上手いよ、慈覚大師円仁も呆れ顔だね。
宿坊の宿泊費が一泊12000円だって、宿坊費は普通5000円程だよ。
きっと、夜には尼様が添い寝してくれるんかもね~。 坊主丸儲け・・・ってか。
宗教法人課税で日本の財政は早く立直るのに・・・小泉改革って口先ばっかりだね。
ラーメン店の隣りに”恐山イタコの口寄せ”って書いた家があったよ。
恐山近辺にはイタコは居なくて県内から呼んで来るって。(八戸あたりとか)
イタコの口寄せって一件3000円で、両親の事になるとその倍だって。
うっかり頼めないね。 昔からの盲人救済事業って感じかな~。
”恐山”の地獄めぐりで硫黄の臭いが染み付いた頃に出発で、
下山途中の”冷や水”で喉を潤してから、
又、むつ横浜の”サンシャイン横浜”でお土産タイムだ。
「ホタテせんべい」と「イカせんべい」を食べ、
「下北珈琲」を飲みながら、一路,今夜の宿泊十和田湖畔の”湖四季の宿・川むら”に向かったね・・・
2005 08 28(日)