ツトムさん家の写真日記。

写真いっぱいの楽しい日記です。(全面表示でご覧下さい)

第854回 京都 鞍馬山 6 僧正ヶ谷不動堂 義経堂 奥の院魔王堂。

2014-03-28 12:00:00 | 旅行

2014 01 17(金)


大杉大権現から再び“源義経背比べ石”に戻り、「奥の院 貴船」方面へ下って行きます。
この場所から貴船までは1026m、意外に近い距離ですね・・・。


奥の院まではほほ下り坂道。      「すぐ奥之院」の道標で一安心。  まだ雪が残る山道をノンビリと下ります。
  

道の行く手に見えてきたのが三間四方宝形造りの“僧正ヶ谷 不動堂”(1940年築)。 不動堂を中心とした一帯を僧正ヶ谷と云うらしい。
 

僧正ヶ谷不動堂は天台宗の開祖・最澄(伝教大師)が鞍馬山で修行していた時に、自らが彫ったと伝えられる“大聖不動明王”を祀る御堂。
 


不動堂の前に敷かれていた幾何学模様の床石。 本殿(金堂)前の金剛床と同じ霊力があるそうです。


不動堂境内に安置された諸堂。 朱塗りは“眷属社”、眷属 ⇒ 一族 家臣 など身内の者。神に仕える動物など。
 

義経(牛若丸)昼間は東光坊で勉学を励み、夜になっては大天狗“僧正坊”(護法魔王尊・鞍馬天狗)から武芸を修得したという僧正ヶ谷。
義経公も疲れを癒した清水は今でもこんこんと湧き出ていました。
 

少し小高い場所の御神木横にある“義経堂”。
説明文「義経堂 牛若丸、のちの源義経は奥州衣川で若い命を散らせましたが、御霊はなつかしい鞍馬山に戻り、遮那王尊として、護法魔王尊にお仕えしていると信じられ、ここにお祀りしてあります」。
 
義経公は護法魔王尊の脇侍になったそうです。

義経堂への石段から見た不動堂。


杉の大木が生茂る僧正ヶ谷。                   標識完備で道に迷うことはありません。      241mで奥の院魔王殿です。
  

緩い坂道を下ると、正面木立の中に鎮座する“奥の院 魔王殿”、手前の手水舎は珍しい三脚屋根。
 

漢文調の古碑も在りますが解読不能。 何故か、魔王殿の正面に一灯だけの大石灯籠。
 

奥の院の場所が鞍馬山随一の聖地といわれ、霊気が満ちているそうです。
人類救済の為に金星から降臨した護法魔王尊が祀られている本殿は荒々しい剥き出しの磐座(いわくら)の上に建てられてます。
 
奥の院魔王殿から下り道を560mほどで貴船に出られるそうです、鞍馬寺~貴船神社の散策コースも素敵です。

鞍馬寺御詠歌「くらまやま むらだつ杉の 木(こ)の間より もるるや法(のり)の あかき燈灯(ともしび)」。

次回からは鞍馬山九十九折参道の名所を拝見。


2014 03 28(金)記。      前橋市      最高気温 22.9℃     最低気温 5.7℃


おまけコーナー。

香港テンプルストリートに並ぶ占い部屋寸描。
Many fortune teller stall of Hongkong Temple street



サウジアラビアのジェッダで1000mビルの建設が始まる。(2019年6月完成予定。 建設費1200億円)
 
http://news.livedoor.com/article/detail/8673999/




第853回 京都 鞍馬山 5 奥の院道 義経背比べ石 大杉権現社。

2014-03-25 12:00:00 | 旅行

2014 01 17(金)

与謝野晶子ゆかりの冬柏亭横の「これより奥の院へ」の石段を登って鞍馬山の山中の奥の院を目指します。
 
中生代ジュラ紀に形成された砂岩・泥岩や緑黄色頁岩など古生紀の岩石が参道脇に露出し、2億6千万年前に海底火山の隆起によってできた鞍馬山生成の歴史が垣間見られます。

奥之院参道途中で湧き出す清水は「義経公 息次ぎの水」。牛若丸時代に奥の僧正ヶ谷での武芸修行に行くとき喉を潤した清水。
 
800余年後の現在でも湧出、一口飲んで牛若丸になった気分で颯爽と山道を登ります。

ほどなく、山肌の一角に見えてきたのが「屏風坂 革堂の地蔵尊」と呼ばれる地蔵堂。
 

革堂(こうどう/かわどう)とは鹿の皮を着用し、平安末期に街頭で仏の道を説いた比叡山横川(天台宗)の聖“行円聖人”のこと、別名“皮聖人”“皮聖”“皮仙人”と称されて庶民に慕われたそうです。
  
真っ暗な堂内に鹿皮の衣を着た行円聖人地蔵尊石像。              行円聖人画像。

岩石が露出し表土が薄い鞍馬山、参道も次第に樹木の根が浮き出た「木の根道」と名付けられた山道に入ります。
  
路傍には“赤鳴 珪頁岩”と云われる刃物の仕上げ砥石に最適な岩などもそこかしこに露出。

奥之院道への峠地点に到着、小さな御堂と縦長の岩が板囲いの中に・・・。
 

源義経公 背比石」と刻まれた石柱と隣は義経公(牛若丸)を祀った御堂でしょうか・・・?


「義経公背比べ石」の高さは約120cmくらい、土中に埋っている部分を推測してもプラス10cm程ですから、往時の牛若丸の背丈が想像できます。(平安時代の平均身長は161cmほど、弥生時代後期から明治期まで身長は低下。織田信長165cm、豊臣秀吉140cm、徳川家康157cm、犬公方の綱吉は125cm程度。)
   
背比べ石の表には「帰り越し帰り来んとは思へともさだめなき世の定めなければ」と微かに彫られています。

「義経公背比石」脇の木の根が浮き出た杉林の奥108mにある大杉権現社を目指して分け入ります。
この辺りの木の根を詠んだ「下にはふ 鞍馬の山の 木の根見よ 堪へたるものは かくの如きぞ」与謝野 寛の句。
 
「左 魔王尊影向大杉 道」「右 奥之院 〇〇〇義経公兵法場 僧正谷不動堂道」と記された石標柱。

杉林の片隅にひっそりと置かれた「奉納 一字一石大乗妙典一部」の石柱と納経塔。


魔王尊影向大杉林の木の根に脚をとられながら100mも進むと見えてきたのが“大杉権現社”のお堂。
この辺りに魔王尊が焔の君たちを従えて金星から650万年前に降臨したと云われ、鞍馬山信仰の原点地とされます。
 
冬場には訪れる人も少なく、静かな佇まいを見せる“大杉権現社”。 鞍馬山の山林樹木の精霊も祀る御社。

大杉権現社裏の神域には樹齢千年超の御神木がありましたが、昭和25年の台風で幹が折れ、根元の約12mほどが残っているだけの寂しい姿・・・。(拝借画像)
 

次回は義経公背比石から下って、僧正ヶ谷不動堂・義経堂と奥の院魔王堂。


2014 03 25(火)記。     前橋市    桜開花宣言(東京)。   最高気温 23.7℃    最低気温 6.9℃


おまけコーナー。

理想と現実の画像集。
http://rabitsokuhou.2chblog.jp/archives/68110031.html

人間VSロボットの卓球対決! 世界ランク1位のティモ・ボル氏(ドイツ)
The Duel: Timo Boll vs. KUKA Robot


第852回 京都 鞍馬山 4 鞍馬寺 金剛寿命院 与謝野晶子句碑 冬柏亭。

2014-03-21 12:00:00 | 旅行

2014 01 17(金)


鞍馬寺本殿(金堂)から奥之院へ向かう道筋には鞍馬寺の本坊(寺事務所)になる“金剛寿命院”が建っています。
その前庭は“瑞風庭”と名付けられ、左(南庭)の石組は金星から“焔の君たち”を従え、鞍馬山に降臨する“護法魔王尊”を現し、
右(北庭「)には紺碧の天空を意味する青苔と護法魔王尊の乗り物「天車」の白砂盛りが陽に輝いています。
 
「天車」の横から「奥之院」へ続く通路があります。

白土塀が眼に鮮やかな“奥之院遥拝所”。浄水を使って身を清めてから奥之院へ・・・。
石段の下に「奥之院・・(途中の堂宇名)・・道」と刻まれた大きな石標、長い登りの石段が続きます。
 
長い石段の途中で、右に折れる細い小径を行くと山斜面の先端に鞍馬寺の鐘楼が見えてきます。
この鐘楼の直ぐ下は“光明心殿”の御堂が建っています。

寛文十年(1670年)の銘がある梵鐘は、「扶桑名鐘集」に載せられている名鐘。
梵鐘の真下に共鳴させる大きな甕(かめ)が埋められていました。
 
鐘楼の前方(崖っぷち)に鎮座している朱塗りの社は八所明神社、宮中賢所の八柱神を祀っているとか。

奥之院への道をしばらく進むと、木立越しの前方にコンクリート製の建物が見えてきます。
この建物は鞍馬寺のお宝・秘仏・美術品・国宝など保管展示している霊宝殿、悔しいかな冬季は閉館中でした。
 

霊宝殿に着く少し手前の山裾に置かれた二つの歌碑、左は与謝野 寛、右が与謝野晶子の歌碑
 

霊宝殿の広場から遠望した比叡山(標高848m)。  薄雪に染まった山頂には比叡山遊園地の円形建物やTV局のアンテナなども・・・。
 

霊宝殿広場の片隅に歌人・与謝野晶子の瀟洒な書斎・冬柏亭が見られます。
昭和5年、東京の荻窪に建てられた冬柏亭は弟子達からの贈り物だそうで、昭和51年にこの地に移築されました。
 
上から俯瞰すると茶室を二つ繋いだような冬柏亭。

やはり、冬季は閉鎖中なので、webで拝借した冬柏亭の室内画像。
文机に座って句をひねっている与謝野晶子が眼に浮かぶようです。


次回は冬柏亭横の小さな山門から山道を辿り奥之院へ向かいます。



2014 03 21(金・春分)記。     前橋市       最高気温 12.3℃    最低気温 3.5℃


おまけコーナー。

海外で通じない和製英語 Katakana Japanese Quiz



Japanese English 【和製英語】 PART 1

 
Japanese English 【和製英語】 PART 2

 
Japanese English 【和製英語】PART 3


 


第851回 京都 鞍馬山 3 鞍馬寺 多宝塔~本殿(金堂)。  

2014-03-18 12:00:00 | 旅行

2014 01 17(金)


日本一短い鉄道・鞍馬山ケーブルの終着駅“多宝塔駅”から直ぐ近くの小高い場所に綺麗な“多宝塔”が拝見出来ます。
標高364mの多宝塔には尊天三尊像(毘沙門天・千手菩薩・護法魔王)が祀られています。
更に、石畳が敷かれた参道を辿ると、沢の横に建てられた“弥勒堂”が正面に出現。
  

弥勒堂は釈迦入滅から56億7000万年後に、人類を救済するためこの世に出現するという弥勒菩薩を祀っています。
 
石板敷きの整備された参道を本殿(金堂)に向かって登ります・・・。

途中の木立の中に建てられていた御堂は本堂の東南(巽・たつみ)方向に鎮座しているので“巽の弁天堂”と呼ばれ、福徳・芸妓・知恵など授けるとして信仰されています。
 
前立ての弁天像の後方扉の中に本物の弁財天が安置されています。

次第に急傾斜になる石段(右側の朱塗り堂は転法輪堂)。正面の大石垣の上が本殿がある境内広場。
 
石段の途中にある“転法輪堂”の手水舎で聖水を戴き、息を整えてから本堂目指します。

大石垣の少し手前に見えるのが“寝殿”。木曾御料林の桧材を使用し、平安時代の寝殿造りを忠実に模って大正13年に建築。
 
長い石段も最終段、ようやく最初の目的地の本殿境内に到着します。

石段の終着地の大きな常夜灯(石灯籠)、「東京日本橋久松町 願主・下むら」と刻まれています。
 
入母屋造りの存在感ある鞍馬寺本殿金堂)。金堂の標高410m。 鞍馬山山頂の標高は584.

金堂は1971年(昭和46年)に再建された鉄筋コンクリート製の頑丈な建築。 堂前の左右に置かれた厳しい形相の阿吽の虎”。
 

京都の寺社見物にはオフシーズンの冬が一番、修験者の聖地・鞍馬山も静かな佇まいを見せていました。
 
鞍馬寺の寺紋は「天狗の団扇」ではなく、菊花を斜めから見た図柄だと言う説も・・・?

金堂の内部は撮影禁止!  内陣の須弥壇に向かい左に護法魔王尊。右に千手観音、中央に毘沙門天が安置され、その三身尊を一体として“尊天”と云うそうです。
 
尊天は秘仏ですから拝見は不可。 替りにweb上から拝借した“毘沙門天立像”をご覧下さい。
左手をかざして平安京を見下ろし、都の安寧を鎮護する姿の毘沙門天 左は善膩師(ぜんにし)童子、右は吉祥天。(全て国宝)
因みに、吉祥天は毘沙門天の后(妻)、善膩師童子は善日童子とも呼ばれ毘沙門天の子。

金堂の前庭には六芒星の形をした石組は“金剛床”と呼ばれ。中心に立って願うと成就するといわれる、摩訶不思議なパワースポット。
 
金剛床の真ん中で気持ち良さそうに記念撮影する女性たち・・・素敵な彼氏が見つかりますよ。

金堂の相向かいの大石垣の上にナニヤラ不思議な石、この場所は“翔雲台”と呼ばれ、天上から本尊様が都の守護の為に降臨される聖域とか・・・。
都の北に位置する鞍馬寺は平安京の北方鎮護のために建てられた寺だそうです。
 
置かれていた四角形の石は金堂裏から出土した“板石”。平安時代より伝えられた「如法写経会」の経巻を埋納した経塚の蓋石。
板石の下から発掘された経塚遺物の二百余点は全て国宝に指定されています。

金堂の左側に方形に品の良い姿でを見せていた御堂は“光明心殿”。 この堂の本尊は金星から来たと伝えられる“護法魔王尊”。
護法魔王の年齢はいつまで経っても16歳、永遠不滅の青春Sixteen、この護法魔王が鞍馬の天狗に変化したそうです。
 

金堂の右(東側)奥に密やかに建つ堂宇は閼伽井護法善神社(あかいごほうぜんじんしゃ)。
鞍馬山の大蛇を水守の神“閼伽井護法善神”として祀っています。
 
龍口から滴る閼伽井霊水(魔王尊に供える水)で身を清めてから参拝。

鞍馬山で修行中の峯延(ぶえん)上人を雌雄2匹の大蛇が襲いますが、上人の法力で雄大蛇は倒されます。
鞍馬の水を絶やさない事を誓い命を助けられた雌の大蛇は、水守神“閼伽井護法善神”として祀られたそうです。
(「鞍馬寺 竹伐り会式」で使用される太青竹はこの大蛇に見立て、水への感謝と五穀豊穣を祈念します。)

雌の大蛇を祀る閼伽井護法善神社の本殿。        鞍馬寺の絵馬は阿吽の虎。 阿は始まりを、吽は終りを現すそうです。
 

次回も奥の深い鞍馬山を御案内。


2014 03 18(火)記。     前橋市    関東地方春一番   最高気温 20.0℃   最低気温 4.5℃


おまけコーナー。

グラスと水で錯視トリック。
Awesome Optical illusion Trick! ( The Arrow illusion )



エイリアン誕生か!? タイヤ破裂の瞬間。
Alien


第850回 京都 鞍馬山 2 鞍馬寺 仁王門(山門・総門) 鞍馬山ケーブル。

2014-03-14 12:00:00 | 旅行

2014 01 17(金)


洛北の名刹、古くは牛若丸や嵐寛寿郎の鞍馬天狗で有名な鞍馬寺に参詣。
冬1月にしては穏やかな日和の一日、参詣者も少ない鞍馬寺の石段を上ります。
 

山門(仁王門)には「鞍馬寺」の扁額と一楼左右に湛慶作と伝えられる筋肉隆々マッチョな仁王像
   
鞍馬寺の正式名は「鞍馬弘教総本山松尾山金剛寿命院鞍馬寺」と云うらしい、1949年までは天台宗に属していたがその後に独立。
鞍馬弘教」とは鞍馬寺の教義を世に広めるという意味。

山門(入山には愛山費200円必要)を入ると正面に蓮葉から清水が流れ落ちる観音像「還浄水」や、少し上って一枚岩に六童子を刻んだ「童形六体地蔵尊」、本堂までの行程を示す「町石」(1町=約110m)など拝見できます。
  

なだらかな美しい石段を上がると直ぐにケーブル駅の「普明殿」に到着。普明殿の本尊は炎を背負った毘沙門天像
  

普明殿の壁に掛けられていた「鞍馬山案内図」。山門から多宝塔・本堂を経て奥の院、更に貴船神社への道筋も描かれています。

今回の鞍馬山参詣は仁王門ー(ケーブル)-多宝塔ー本堂(金堂)-牛若丸背比べ石ー不動堂ー奥之院(魔王度堂)ー(引返す)ー本殿ー九十九折参道ー仁王門と辿りました。

普明殿に展示されていた与謝野寛・晶子夫妻の遺品などと「あゝ皐月ふらんすの野は火の色す 君もコクリコわれもコクリコ」の石版。
 
コクリコはポピー・ひなげしのこと。

普明殿に付属した山門駅から鞍馬山ケーブルカーに乗って上の多宝塔駅へ・・・。
 
鞍馬ケーブルカー(鞍馬山鋼索鉄道)は鉄道事業法で認可された日本で一番短い鉄道、路線の長さはナントたったの191m。
高低差89mを唯一の客車「牛若丸号」が約2分で登ります。

蓮の花びらを模った片道乗車票(乗車切符?)。 運賃は無料ですが、堂宇・諸堂維持管理費協力金として片道100円が必要です。
登りの苦労を考えると100円で山腹の多宝塔まで行けるのは有難い。(寺は徒歩登山を推奨)。


鞍馬寺の詳細は ⇒ ここクリック。


次回は鞍馬寺の多宝塔から本堂まで拝見。


2014 03 14(金)記。     前橋市        最高気温 7.4℃     最低気温 2.9℃


おまけコーナー。

300年間沈黙の富士山 巨大地震で噴火誘発か?


恐竜でドッキリ!




第849回 京都 鞍馬山 1 京阪三条駅から叡山鉄道鞍馬駅。

2014-03-11 12:00:00 | 旅行

2014 01 17(金)


前回掲載の前関白秀次公墓所の瑞泉寺を参詣した後、洛北の鞍馬山へ・・・。
三条大橋際にある京阪三条駅から鞍馬行き電車が出る出町柳駅へ京阪電車で向かいます。
 
運良く09時43分発の出町柳行き準急に乗れました。

ラッシュアワーが過ぎた叡山鉄道出町柳駅の改札口。 待ち時間も無く、直ぐに鞍馬駅行きの展望車「きらら」が出町柳駅を発車。
 

叡山電車鞍馬線は町並みを抜けると、山間地に差し掛かり、鞍馬川に架かる朱色の梶取橋貴船神社一の鳥居も眼下に見えます。
 

拙ブログの貴船神社編(2009年) ⇒ ここクリック。

快適な電車旅も約30程で終点駅「鞍馬駅」に到着。 最新の展望列車「きらら」(デオ900形)、広い窓と外向き座席が観光客に大人気。
 
出町柳駅から鞍馬駅まで約13km、所要時間30分で時速約26kmのノンビリ旅です。

叡山鉄道の鞍馬駅に展示された“鞍馬の火祭り”で使用される大松明、大人用は120kgの重量だとか・・・。
 
もちろん、鞍馬山ゆかりの大きな赤天狗の面カラス天狗の面もあります。。

鞍馬駅待合室では壁面を利用して「源 義経」展が開催中。
鞍馬山・天狗と少年時代の義経の絵画などが展示され、見物者を源平の時代に誘います。

五条大橋の上で牛若丸(義経)が弁慶の薙刀(なぎなた)をひらりとかわす場面「義経記五條橋之図」。


「武勇雪月花之内」と題された絵。 左上の若武者が牛若丸、中央の大男が薙刀でカラス天狗と争う武蔵坊弁慶。


「舎那王於鞍馬山学武術之図」。 夜毎、鞍馬山山中の僧正ヶ谷で大天狗の僧正坊から剣術・武芸・兵法を学ぶ牛若丸。


鞍馬山縁の展示品を見物したのち、鞍馬駅舎を後にして鞍馬寺へ・・・。
駅舎脇の駐車場にも巨大な天狗面!! 真っ赤なイカツイ面相が鞍馬山の厳しさを表しているのでしょうか・・・?
 


2014 03 11(火)記。       前橋市      最高気温 8.8℃     最低気温 -2.1℃

 

東日本大震災の瞬間


シリーズ東日本大震災津波の語り部臼澤良一 岩手県大槌町


東日本大震災3周年。 河北新報 震災アーカイブ
http://kahoku-archive.shinrokuden.irides.tohoku.ac.jp/kahokuweb/?31


おまけコーナー。

おもしろ商品。  「ビッグ醤油さしボトル」。 (有)エハラ 819円(500ml)

弁当に付いている小さな“魚型醤油さし”の名前は「ランチャーム」又は「たれびん」と云います。

醤油さしアート。
http://plginrt-project.com/adb/?p=14972


世界の氷漠。
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52155556.html


第848回 京都 関白秀次墓所 瑞泉寺。

2014-03-03 12:00:00 | 旅行

2014 01 17(金)


朝の京都・鴨川付近を散策。

東海道五十三次の終着点“三条大橋”の袂に立つ「東海道中膝栗毛」の主人公“弥次さん喜多さん”の銅像を見た後、直ぐ脇を流れる高瀬川に架かる“三条小橋”横にある名刹・瑞泉寺を参詣。
  

寺の規模は小さいながら、瑞泉寺は関白・豊臣秀次公の墓がある寺として知られています。
山門脇には「前関白 従一位 豊臣秀次公之墓」と刻まれた標石碑。
 

瑞泉寺山門に掲げられた「漸到確境」の扁額。
「漸(ようや)く確かな悟りの境地に到った人々の霊位が眠る」という意味です。
 
瑞泉寺の正式名は「浄土宗 慈舟山 瑞泉寺」。 
鴨川と高瀬川に挟まれた場所に在り、行き交う川舟に因んだ山号と悲運の関白・秀次公の戒名「瑞泉寺殿高厳一峯道意」からの寺号。

瑞泉寺に掲げられた説明板。

謀反の罪を着せられた秀次公も然ることながら、処刑された39名の妻子・家臣・従女が哀れを誘います。

山門を入ると直ぐに瑞泉寺本堂と庫裏。 本堂のガラス越し正面に拝見したのは本尊の阿弥陀如来像でしょうか・・・・?
 

瑞泉寺本堂正面。                                      本堂に掲げられた「慈舟山」の山号扁額。
 

瑞泉寺本堂と向き合う場所に「前関白豊臣秀次公墓」の墓域が在ります。      正面のひと際大きなのが豊臣秀次公の墓石
 

秀次公墓石の中段に置かれた古びた四角い石櫃(せきひつ)には秀次公の首が入っていたそうです。
高野山青厳寺(金剛峯寺の前身)の「柳の間」で秀次公が自刃した文禄四年七月十五日(1595年)の日付が刻印。
 
墓域前には秀次公供養の為に江戸時代に建てられた宝篋印塔(元文5年 1740年)もあります。

哀れなのは妻子や従臣たち39名、秀次公の縁者一族は皆殺しに鴨の河原で処刑されました。
 
最近では妻子一族39名の処刑は、秀吉に謹慎を命じられてだけの秀次がに勝手に切腹し、秀吉生母(大政所)の菩提寺(青厳寺)を血で汚した事への報復で秀次一族は皆殺しにされたという説もあります。

「前関白豊臣秀次公墓」に隣接して秀次公一族を供養する“地蔵殿”が建っています。
中央に安置されているのは「引導地蔵尊像」。
 

引導地蔵尊の周囲には豊臣秀次公の位牌や処刑させられた一族子女の人形が安置されています。


下画像は妻女・家臣一族の人形部だけを表示しています。
人形からは無念さ哀れさが滲み出て、参詣する人の涙を誘います。


往年31歳で切腹し果てた前関白豊臣秀次公。

秀次公辞世の句。
「磯かげの 松のあらしや 友ちどり いきてなくねの すみよしの浦」

加茂川(鴨川)の中州で39名が処刑され、遺骸は大穴に投げ込まれその上に四角錐形の塚が築かれ、頂上部に秀次公の首を納めた石櫃が置かれたそうです。
絵図中央の「」の場所で処刑、当時は「殺生塚」とか「関白塚」とか呼ばれていました。

三条大橋や三条小橋も描かれ、「塚」のあった場所に瑞泉寺が建立されました。

瑞泉寺には前関白秀次公に関する資料展示室(休憩所)もあり、豊臣政権時代の歴史考察にも役立ちます。


瑞泉寺の庭片隅に表面がセメントで埋められた古い瓦も時代の変遷を垣間見せていました。
 

京都市中京区木屋町三条下るの三条小橋脇に建つ“瑞泉寺”は先斗町にも近く交通至便の場所。
安土桃山~江戸時代の歴史探訪にぜひ訪ねてみたい名刹です。


拝借動画をご覧下さい。
秀吉 豊臣秀次の女子供39名を処刑 京都・瑞泉寺.wmv

瑞泉寺。
http://everkyoto.web.fc2.com/report78.html


2014 03 03(月)記。       前橋市        最高気温 9.2℃      最低気温 1.4℃


おまけコーナー。

カラスは賢い! カラスの知能テスト。
Are crows the ultimate problem solvers? - Inside the Animal Mind: Episode 2 - BBC Two


最高なタイミングの画像。
http://alfalfalfa.com/archives/7075538.html


透けて見える教会(ベルギー)。
http://labaq.com/archives/51816858.html