日本海を左に見ながら北へ北へとバスは走ったよ。
うつらうつらしてたら青森・深浦の名所・千畳敷に着いたんだって。
”なんで千畳敷かって、”
その昔、津軽の殿様がここに畳を千枚敷いて大宴会をしたんだそうだ。
そんで、この海岸に千畳敷って名が付いたんだ。
なんでも、江戸時代の寛政の頃、地震で隆起した岩棚だって。
凄い地震だったんだろうなぁ・・・
千畳敷ってのは結構アチコチにあるよね、
お山の上には(木曾駒ケ岳だっけ?)千畳敷カールってお花畑の綺麗な所もあるし。
和歌山県の白浜・千畳敷は特に有名だね。
神奈川にも、山口県や五島列島にもあるらしいよ。
ここ深浦の千畳敷は白浜のには迫力では及ばないけど、広くてなかなか見応えがあったよ。
ナニセ、日本キャニオンで呆れた後だったからね・・・
漁師が小船で海中を覗きながら海草(多分モズクかも。)を採ってたっけ。
日本海の綺麗な海水だから、美味しいんだろうね。
千畳敷の直ぐ横を鉄道の五能線が走ってた。
最近、”水森かおり”が「五能線」って歌謡曲を歌ってたね。
五能線 (高音質ステレオ) 水森かおり
それで写真を撮ったってワケ。 今でも淋しい線路だよ。
昔、真冬に五能線に乗ったけど、暗い日本海を右手に見てね、
青森の五所川原から秋田の能代に向かったんだ。
雪が横なぐりに車窓に吹き付けてね。裏日本の悲しさをしみじみ感じさせる景色だったよ。
海と山とに挟まれた猫のヒタイみたいな土地にしがみ付いて生活してるんだね。
一緒に行った人が”こんな所にゃ住みたくない”って列車の中で言ったら、
そばに居たオバサン達にずっと睨まれてたっけ。
オバサンは地元の人なんだね、厳しい風土に苦労してるだよ、きっと。
”水森かおり”って歌唱力があるから出す歌皆んなヒットするよね。
紅白にも出てるし、今の歌謡界では男の”氷川きよし”と双璧だよ。
”水森かおり”の「鳥取砂丘」も「釧路湿原」もかなり流行ったからね。
しじみ貝では島根の宍道湖と共に有名な”十三湖”にも寄ったよ。
運悪く急の雨に降られての”十三湖”さ。
ここはその昔(13~15世紀)、安東一族が十三湊を拠点に津軽一帯を支配して、
一大勢力を誇ってたって歴史本に書いてあったな。
だけど、大津波で一夜にして滅んだんだって。 可愛そうにな~。
湖畔のパーキングに着いたら雨は上がってね、運も少しは着いてるのかな~。
十三湖畔に行ってもノッペラした湖で面白くもなかった。仕方ないから御土産屋で暇つぶしさ。
十三湖は淡水と海水が入り混じってる湖だから、貝類特にシジミ貝が豊富に採れるんだって。
お勧めの名物は”しじみ貝”だからね、全部シジミ製品のオンパレードだね。
しじみラーメンってのも有ったけど、時間と値段で決めて200円の”シジミ汁”にしたよ。
汁の味は褒められるものじゃないけど、シジミは良かったよ。
貝の身はプリプリして厚みがあってね。 だいいち砂が無くって助かった。
大のシジミ好きとしてシジミ貝は十三湖に決めたね!!
シジミ汁でお腹いっぱいだから、もうオネムだよ・・・
2005 08 04