トシの読書日記

読書備忘録

3月のまとめ

2019-04-02 16:31:34 | Weblog



3月に読んだ本は以下の通り


多和田葉子「献灯使」
村上春樹「ねじまき鳥クロニクル 第一部泥棒かささぎ編」
村上春樹「ねじまき鳥クロニクル 第二部予言する鳥編」
平松洋子「そばですよ」


以上の4冊でした。多和田葉子の「献灯使」、ちょっとどうかなと。平松洋子にも考えさせられました。まぁそれよりなによりねじまき鳥です。「世界の終わり」とか「ダンス・ダンス・ダンス」なんかとはまたちょっと毛色の違う作品で、大いに楽しんでいます。つぎは、第三部、最終編です。どんな収束を見せるのか、まぁ村上春樹ですから回収されないエピソードとか山ほど残して終わるんでしょうがね。


この「ねじまき鳥」を読み終えたら「海辺のカフカ」を読んで、村上春樹祭り、一応の終了とすることにします。それ以降の「1Q84」とか、まぁいいかなと。最近、なんやかやと本を買いあさってしまいまして、読みたい本が山ほどあり、姉から借りた本もたまる一方なので。


いずれにしても村上春樹は「カフカ」で終ったと思っております。



3月買った本 3冊
  借りた本 5冊   

平松洋子とは何者か

2019-04-02 15:56:46 | は行の作家



平松洋子「そばですよ」読了



本書は平成30年に本の雑誌社より発刊されたものです。

 
雑誌「本の雑誌」に掲載されていたものをまとめたものだそうです。紹介されている立ち食いそば屋は全部で25店。まぁ全部東京都内の店なのでちょっと行ってみようかということもできませんが。


読みながら、なんだかこそばゆい思いにとらわれてしまって、それはなんだと考えてみたら、各々の立ち食いそば店に対する平松さんの思い入れというか、そのほめそやし方がなんだかこそばゆいんですね。出汁、天ぷら等の種物に対する真剣な態度ということをさかんに言うんですが、ほんとかいなという思いをぬぐいさることができません。もちろん噓ではないと思うんですがね。


ちょっと、この平松洋子という作家の文章が鼻についてきたのかも知れません。平松洋子の食のエッセイをそれこそ何冊も読んできたんですが、こうして人は平松洋子にはまり、その後卒業していくんでしょうかね。


そんなことを考えながら読んでしまいました。平松洋子、もういいかな…。