トシの読書日記

読書備忘録

行く当てのなさ

2008-06-06 10:24:24 | か行の作家
角田光代「人生ベストテン」読了


本の帯には、「どこにでもいる男たちと女たちが生み出す、おかしくもいとしい6つの短編」とあります。

なかなかおもしろかったです。角田光代は、あれこれ考えず、素直な気持ちで読むといいですね。

でも、先回の「庭の桜、隣の犬」同様、確たる理由もないのに離婚する夫婦、恋人同士があちこちに出てきて、そのたびに、なんだか居心地の悪い思いをします。こういうシチュエーションを作りたがるのは、角田さん、病気なんだと思うことにします(笑)