昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

三鷹通信(245)第26回読書ミーティング(1)

2018-01-28 05:32:43 | 三鷹通信
 昨日は三鷹市立協働センターで現役編集者主宰の読書ミーティングが開催された。
 先ず、講師から出版業界の現状について解説があった。

 ここ4,5年のベストセラーは
 ①健康実用書「どんなに体がかたい人でもべたーっと開脚できるようになるすごい方法」 110万部
 
 
 「長生きしたければふくらはぎをもみなさい」 100万部
 
 
 「医者に殺されない47の心得」 100万部
 
 

 ②自己啓発書「嫌われる勇気」 シリーズ合計で400万部
 
 
 「置かれた場所で咲きなさい」 200万部
 
 
 「人生はニャンとかなる」 シリーズ合計で120万部
 
 

 圧倒的に<健康実用書>、<自己啓発書>が主流だった。特に40歳以上の女性が愛読。

 2017年はどうか?
 
 「文芸書(小説・エッセイ)が売れた!
 一位「90歳。何がめでたい」佐藤愛子のエッセイ。
 
  ・・・余生をいかに生きるか。のんびりしようなんてダメ・・・ 累計113万部

 三位に「蜜蜂と遠雷」恩田 睦
 
 ・・・ピアニスト達の栄光と孤独の人生、挫折と救済の物語・・・ <本屋大賞>57万部

 五位に「騎士団長殺し」村上春樹
 
 ・・・妻との離婚から元の鞘に帰還するまでの数奇な体験・・・ 138万部(2冊で。)

 以上に通底するのは、「生きる」というテーマ。
 エンターテイメントにしても、純文学にしても、読者が求めているのは「いかに生きるか?」「どういきるか?」というテーマなのか?
 この流れの中で、今年1月に入って爆発的に売れているコミック「君たちは どう生きるか」に着目!
 
 ─続く─