昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

エッセイ(409)我が永遠の金沢市立高岡町中学校(2)

2018-01-26 05:01:20 | エッセイ
 今回会えるのを楽しみにしていたのはTくんだ。
 
 彼はゴルフでは圧倒的な実力者でかっこいい男だったし、囲碁でも5段?ぐらいの実力者だ。
 ボクは小学校で囲碁を教えているので、時々パンダネットを覗く。
 
 ここで彼の対局を見るのを楽しみにしていたのだ。
 最近彼のハンドルネームにお目にかかれなかったが、今回参加するという。
 楽しみにしていたのだが、急遽手術になり来れなくなったという。

 ということで、シニアが集まるとお定まりの健康問題が話題として取り上げられた。
 Eさんがこのところバネ指で困っているという。
 
 お得意のゴルフにも支障がある。どうしたらいいだろうかと・・・。
  
「ボクのおふくろは手術で簡単に治ったよ」
 ボクの言葉に早速Aくんが反応した。
「ボクは慶応病院で、アメリカ帰りの優秀な若い医師を紹介されてバネ指を手術したらこのありさまだ」と曲がらなくなった指を掲げた。
「多分、若い医師の初めての手術だったんだろうな、どんな優秀な医師も初めてにはリスクが伴う・・・」
 ボクの先輩の心臓手術の事例を紹介した。

「先輩はドックで動脈瘤を発見され、有名な神奈川県の心臓外科病院でアメリカ帰りの医師を紹介された。先輩は75歳だったが元気でゴルフもやっていたが、動脈瘤が破裂して突然死になる恐れがあると脅され手術に踏み切った。若い有望な医師は最高齢患者の手術だ、と張り切った」
 
「手術は成功したのだが血の塊が血管を通って、脊椎に付着し、下半身まひになってしまったんだ」
「・・・」
「患者の立場からすれば、手術するなら経験豊富な医師を選択しなければ・・・」
「・・・」
「念のため付け加えれば、ボクの友人で著名な心臓外科医師によれば、70歳を超えて大手術をするのは避けた方がいいと本音を進言してくれた」

 ゴルフのニアピンの旗を作ってくれたNくんも奥さんの介護で今回参加できなくて残念だった。
 
 みんなこの歳になると何がしかの病に取りつかれている。
  健康がなによりだ。

 金沢といえば「ふるさとは遠きにありて思うもの」で有名な室生犀星だ。
 
 金沢の犀川の畔で貧しい生活しているのをボクの親父も見ていたそうだ。
 その犀星を偲んで俳句の会を主催していたのがEさんのお父さんだ。
 それがお菓子になっている。
 
 みんなで、賞味しながら金沢で過ごしたころを思い出しました。