町田市議会議員 山下てつや “獅子奮迅”

てつやではたらく“山下てつや”が日々の活動や出来事、お知らせしたいことを報告します。

「読み聞かせ」の思い出

2014年07月07日 | 活動日誌

山下てつやです。うっとおしい梅雨空の日が続いています。それとは別に、大型の台風が九州に向かっています。自然といかに向き合うかというのは、本当に、人間社会にとって大きなテーマだと思います。

実は、今週、九州に行政視察を行う予定でしたが、台風の影響で延期をすることになった次第です。昨日まで、この視察を行うために様々な対応してきたのですが、今日になり、やはり中止は止むを得ないということで、今日は、その対応に時間を割くことになってしまいました。予定をしていた各視察先の皆さまには、快く、こちらの延期手続きに対応をしていたただき、とても、ありがたく思います。改めて感謝いたします。また、旅行会社をはじめ、献身的に対応をしていただいた職員の方、本当に、お世話になります。ありがとうございます。

今日は、地元の健全育成の会合がありました。私も健全の役員をしていることから、出席したのですが、小学校児童保護者の方が「読み聞かせ」の活動をしていることを報告してくれました。

わが党では子どもへの読み聞かせを推進しています。議員になってから、党の会合で、一度だけ、児童文学作家の漆原智良先生のお話を聞いたことがあります。

漆原先生は、大変貧しい中で育ち、丁稚奉公に出された時に、亡くなられた作家の立松和平さんのご家庭と縁したときのことに触れ、読み聞かせの持つ力の偉大さを語ってくださいました。 先生は、よく、故立松和平さんである横松和夫をさんの面倒を見ながら、読み聞かせをしていたそうです。

生後5か月から3歳まで生活を共にしたそうで、その間、いくつもの話を聞かせてあげたことなのだと思います。 それが独特の瑞々しい感性を育み、後の作家としての立松和平さんを生んだと理解できる話をしてくださいました。そして、その話しを通して、読み聞かせの持つ魅力を教えていただきました。 漆原先生のブログに、少しですが、当時のことが書かれていますので、紹介します。→http://urushibara.ciao.jp/omoi.php?pageno=12

その時、私も直観的に、読み聞かせは素晴らしいとの認識を持ったのですが、今日の健全の会合で、保護者の方から、読み聞かせをしていることを聞いて、少しですが、自分のことで思い出したことがあります。

それは、幼稚園の頃だったか、小学生になりたての頃だったか、よく思い出せないのですが、我が家も貧しくて、母親が働いていたのですが、体調を崩して、布団に寝ていたことがありました。

その時、母に言われてそうしたのか、それとも自分からそうしたのか、母が好きだった夏みかんを枕元に持っていき、途中からは母が剥いていたのですが、それを食べさせたことがあります。 その時に、母は、私に本を持ってこさせ、そのごほうびなのか、本を読んでくれました。

病を押して、本を読んだ母は、どんな思いで私にそうしてくれたのか。もう、今となっては聞く機会もないことと思います。それでも、自分の心の中にはしっかりと植え付けられたものがあるのは確かなことだと思います。

子どもの頃を思い出すと、よっぽど、貧しかったに違いないと思うことがよくあるのですが、その反面、こうした掛け替えのない時間があったことを思うと、今となっては恵まれていたと思います。 貧しかった我が家にあっても、母と私にとっては、読み聞かせは、それを打ち消すだけの大きな味方になってくれたのだと思います。