町田市議会議員 山下てつや “獅子奮迅”

てつやではたらく“山下てつや”が日々の活動や出来事、お知らせしたいことを報告します。

地域医療セミナーに参加して

2011年10月24日 | 活動日誌

今日は、午前中、全員協議会が開かれました。議会に対して、重要なテーマを市から説明を受ける機会でもあり、事前に野津田競技場の改修についての話であることが通知されていたことから、マスコミも来ての開催となりました。野津田競技場の改修に要する工事期間が、明年度いっぱいかかり、来年度、J2昇格の条件であるゼルビアのホームでの試合開催が難しいと判断されることとなったことを受け、市は、この代替案について、Jリーグ側と交渉してきた。その結果、Jリーグ側が要求する設備を満たす仮設棟を建設することを条件とすることで、来季、昇格への感触を少なからず得たようで、議会側に、建設の内容や費用などについて説明がありました。前回のような施設面における不備が発生しないよう、今回においては、市長をはじめとした関係部局の努力もあって、市は直接的にJリーグとの交渉を重ねており、市が、Jリーグ側の理解について、よい感触を得ていることを実感できる説明は評価できるものであった。また、これまで以上に、強い責任感を持って、取り組んでいることも感じられました。今後は、野津田競技場における他競技種目の利用への影響や今回の財政支出などについて、関係スポーツ団体や市民の理解を得ていく必要があります。

午後、都市センターホテルで行われた地域医療セミナーに参加しました。秋田県横手市 市立大森病院 院長 小野 剛さん、福井県あおい町 国民健康保険 名田庄診療所 所長 中村伸一さん。お二人は、自治医科大学出身。

市立大森病院は、昭和34年町立大森病院として開設。保健、医療、福祉の複合施設中心施設として、平成17年に市町村合併により、市立大森病院となりました。市立大森病院は、横手市保健医療福祉総合施設健康の丘 おおもりで取り組まれている「地域包括医療・ケア」の中核となる医療施設です。この総合施設には、老健施設、特養、グループホーム、デイサービスなどがあります。地域包括医療・ケアとは、治療のみならず、保健サービス、福祉・介護サービスを包含しており、在宅ケア、施設ケアの連携、そして、住民参加のもとに、地域ぐるみによる取り組みです。

名田庄診療所は、名田庄地区唯一の診療所です。あおい町名田庄地区は、住民約3000人、高齢化率約30%。中村先生は、この地区の唯一の常勤の医師です。中村先生は、この地区の保健医療福祉総合施設のゼネラルマネージャーも兼任しています。名田庄は、在宅死亡率が大変高く、この診療所では、約42%と全国の約3倍です。

この両先生の話のなかで、特に、共通して言えることは、医療と介護との連携といえます。情報共有、そして役割分担。医師や看護師などが、特に、不足ししがちな地方であるからこそ、この連携が、都市部より、強く行われています。今後は、医師や看護師にしか認められなかったことも、介護職に認められることも多くなると想定される内容の話もありました。

在宅で、終末期を過ごす方が増えていくことが、当然のこととして予測されるなかにあって、どのような医療を提供していくのか、大変、大きなテーマでありますが、今回のセミナーを聞いて、保健・医療・介護の連携、そして、地域と一体になって、解決しなければならない問題であることを実感しました。人口42万人の町田市では、市全体を地区分けし、細分化して、保健・医療・福祉の連携した取り組み体制を整備していくことや、市民病院、地域の医療機関、健康づくり、福祉などの連携をしていく場が必要となります。