町田市体育協会の一般財団法人設立総会で、橋本聖子さんの講演を聞くことができました。7回もオリンピック選手となった橋本さんの話を聞いてみたいと楽しみにしながら、総会に参加しました。
橋本さんの話の前に、少し、懐かしい記憶を思い出すような方に総会でお目にかかることができました。バレーボールの指導者である中村四郎さんです。バレーボール連盟の要職であることから、来賓として参加されていました。
私は、中学時代、バレーボール部に所属していましたが、一度だけ、顧問の先生に連れられて、中村先生が監督であった中大付属高校の練習を見に行ったことがありました。私の中学も練習は厳しかったわけですが、中大付属高校は、さらに厳しいといった印象が、残っています。当時の顧問の先生のことを、現在もよくご存じでしたので、挨拶をしていて、大変、嬉しく思った次第です。
橋本さんの講演では、オリンピックの意義、そして、オリンピック選手団に選ばれる立場とは何かということ、バンクーバー団長であった経験を踏まえての話は、改めて、オリンピック、そして、スポーツの力や魅力を感じさせるものであったと思います。
話のなかで、橋本さんが腎臓を患っていたことを初めて知りました。スポーツ選手にとって、腎臓を患うことは、選手生命を絶たれるような認識を持っていましたので、驚きでした。私の知り合いの中にも、一流選手でありながら、腎臓を患い選手を諦めた人が実際にいます。また、それに起因してストレス性の心配障がいとなって、生死をさまような時期もあったが、メンタル的な医学により回復し、逆に、スポーツ選手として力を付けることができ、7回のオリンピック出場につながったとのことでした。スポーツ医学も、スポーツの魅力の一つであることを実感した次第です。
日本の社会のなかでスポーツ選手の地位向上とスポーツによる地域社会に役立つ人材育成についても話をされていましたが、スポーツに視点をあてた国の在り方や地域のまちづくりは、ますます、求められていると強く感じます。
トップアスリートを頂点としたスポーツへ選手のひたむきな姿は、感動とともに経済や技術の発展にはないよい影響を人間社会に与えるものであると多くの人たちが思っているのではないだろうか。そうしたスポーツの魅力というものを市民生活に取り込んでいくことは、町田市が目指しているまちの姿でもあると、講演を聞きながら思った次第です。