マル鉄・鉄道写真館

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西武鉄道 E851 さよなら運転

2012-06-26 00:30:00 | 私鉄(大手)
西武鉄道 E851 さよなら運転


西武鉄道に在籍した、私鉄最大の電気機関車E851。
初めて見たのは中学生のオリエンテーリングの時でしたが、その時以来、好きな電気機関車でした。
しかし、昭和の時代は国鉄の写真を撮るだけでも精一杯。モタモタしている間に貨物輸送は急速に減退し、比較的新しい機関車であったE851もまさかの引退となってしまいました。

結婚前、西武系の社員となった同級生や、その先輩、さらにそのお友達との付き合いが濃く、最後のE851を撮りに行く機会がありました。

※撮影は、全て平成8年5月26日です。



西武秩父線 東吾野~吾野間にて



西武秩父線 吾野駅発車

E851の廃止にあたり、貨物機であった同機に最後の花道として、JRから12系客車を借り入れという大胆な企画。私の古くからの友人でもある西武鉄道の社員でテツ分の強い方たちが企画したようです。

まだ私たち夫婦に子供ができる前で、女房と2人して出掛けました。何故かこの時は川越線~八高線経由で現地入りしています。
始発から見届けてはいなかったので、E851が重連で12系客車を牽く姿に興奮したものです。



横瀬駅構内にて

横瀬駅の構内は、貨物ヤードを利用した、さながら西武鉄道博物館のようになっており、かつて活躍した輸入払い下げ古典電機たちが展示されています。
この広い会場では、主役となるE851+12系客車が展示され、誰にも邪魔されずにキレイに撮れるように配慮がなされていました。
往路はヘッドマーク無しでしたが、展示と復路は「さよならE851」のヘッドマークが掲出されました。
横瀬駅には旧塗装の101系も当たり前のように停まっていますが、今となっては懐かしい光景です。



横瀬駅構内にて

E33+E34とともに整備線に並ぶシーン。良く覚えていませんが、E851形の4両全機が集結していたと思いました。
悲しいことに、E851形は正面にナンバーが無いので、どれがどの番号か分らないのが泣き所です。



西吾野~吾野?

撮影場所の記録が無いのですが、この方向のカーブに該当する場所がこの区間しかないようです。
復路は前述のとおりヘッドマークが装着されており「最後」の行路であることを強調しているようです。
撮影場所が見つからなくて、しかも日陰で暗かったこともあり、ややブレ前ピンと無様な写真になってしまいました。



飯能駅にて

飯能駅ではスイッチバックとなるため、方向を変えるための入換が行われます。後続の電車に乗って充分間に合いましたが、さすがにイベントとあってキレイに写真を撮るのは困難。いつの時代も執着テツに行く手を阻まれます。ホームの無い側線での入換なので、構図的には余裕があります。
ここからはプッシュプルになったんですかね。記憶は無いのですが、先頭は単機になっており、その横にもさらにE851形を並べるという大サービス。西武職員のファンへの対応、こだわりに拍手です。




その大きさが故に引き取り手が無く、その寿命を早めてしまったE851。
中学生のオリエンテーリングのときに初めて見た、丸窓の赤いEF65Pのような姿に憧れた、この機関車が存在したことは一生忘れることは無いでしょう。

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