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ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

『アーダコーダと魔女ナンダ』動画アップ開始!

2013-04-10 08:58:21 | 演劇
 置農食育ミュージカル、昨年の作品『アーダコーダと魔女ナンダ』の動画をアップした。もうすでに見た人もいるだろうけど、まだの人、是非見てください。

http://www.youtube.com/watch?v=OJcry2ywr0E&feature=youtu.be

 そうです。最初にアップしたのは「俺たちムシケラチッポケラ」だ。物語の本筋からは外れるけど、歌といいダンスといい、コミカルでこのミュージカルの楽しさを存分に感じさせるシーンだからだ。男たちのはちゃめちゃさは力だなぁ。でも、他の歌とダンスもみんないい。次々アップしていくので、よろしく。

 今年の作品『マー君とキッコちゃんの台所』も回を重ねて十分に熟成したら撮影することにしようと思っている。一つ一つの公演を大切にしてどんどん面白くして行ってほしい。

 と言うことで、今日はお知らせだけ。


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シニア演劇学校二期生開校式

2013-04-08 09:57:02 | シニア演劇
 フレンドリープラザ演劇学校シニア部門二期生。精確に言えばこうだ。いよいよ始まった。

 参加者は7名。人数集まらないのじゃないかとだいぶ心配したけど、どうにか、芝居作れるだけの数は集まった。いや、1人だって2人だってできるって言えばできるけど。2、3人と顔つき合わせて一年間てのはかなり気詰まりだ。だからまず集まってよかった。

 事務局の後藤さんなどは、すっかり気をよくして、来年の3期も続けるつもり満々だ。どうなのかね、これで需要は底ついた?って感無きにしもあらずだけど。

 開校式の町長祝辞メッセージの中で、再来年のシニア演劇全国大会川西誘致なんて言葉も堂々と出てきてたのにちょっと驚き。主体となる僕らがためらってる間に、話しはどんどん広がって行っているようだ。まっ、そうなれば腹くくってやるしかないわけだけど。

 さて、二期生だ。今回の特徴は、年齢層が幅広いこと。上は77歳から下は42歳まで。って、40代でもシニアなのか?それも2人も!本当なら、シニアでなく演劇学校に入ってもらうところだけど、オールフリーの演劇学校が今は休止中だから仕方ないってことかな。せっかく演劇やってみたいって来た人たちなんだから、その気持ち大切にしないと。

 人前で話すことが苦手って人、たまたま図書館に来て発作的?に申し込んでしまったって人、昔語り寸劇を生かす演出法を学びたいって人、など今回も多彩な入校動機だ。ただ、一期生の舞台を見て参加を決めたって人も数人いて、これはとっても心強いし、嬉しい。一年かけて『風渡る頃』以上の舞台を作らなくちゃ。それが僕の責任だ。

 開校式に続いて第一回の講習。やはり年齢の差てのは大きくて、体の柔軟性や体力も声の大きさもだいぶ開きがある。1人1人の状況に合わせた指導、声掛けを心がける必要があるだろうな。でも、今声が出なくても、半年もすればホールの隅まで通る声が出せるようになるから心配はしていない。お互いの間のぎこちなさも、回を重ねる事にうち解けていくことだろう。なんたって女性5人に男性2人だ。女性同士のなごやかで隔たり無い心持ちがメンバー全員を包んでいくことだろう。

 とねかく休まず、いや、休んでもいいから、止めずに最後まで続けて欲しいものだ。絶対にみっちり詰まった素晴らしい1年間になるに違いないのだから。





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書くべきか?ご当地映画?『ヲ乃ガワ』

2013-04-06 21:49:46 | 地域文化
 書いてしまっていいんだろうか?悩んでいる。

 あんなに沢山の人たちが精一杯応援して出来上がった作品だ。監督や制作者にはなんの同情もないが、おらが映画の完成を心待ちしていたボランティアの人たちのことを思うと、感想なんか心に留めて黙っていた方がいいのか、とも思う。

 その一方で、ああも多くの人々の期待をないがしろにした制作者側への憤りも大きい。また、この後各地で上映が進めば、宣伝につられて見に行く人たちもあるだろうし、事前の情報を得たいと探す人もいることだろう。そんな人たちに、上演開始20分で出たくなったこと、その後、かなりの我慢と忍耐でどうにか最後まで見続けたこと、しかも最後は最後で体の良い裏切りに腹を立てたこと、そう、僕の憤激の2時間半を伝えておかねばとも思うのだ。

 はっきり言って、大学のSF研究会が映画作ったって程度のものだ。手当たり次第に不満を上げ始めてみたが、止めた。きりがない。論評をまとめよう。まず、シナリオが悪い。導入が冗漫だし、どこまで行っても話しの骨格が見えてこない。どうやら子どもの誕生に関わる秘密だとわかるのは、ほぼ三分の二を過ぎたころじゃないか。

 1000年後の人々の暮らしぶりがよくわからない。定食屋みたいのがあったりするけど、人々はどうやって暮らしを立てているの?生産は?収入はどうやって得ているの?他の町と地下道でつながってる意味は?その他の地域はどうなっているのか
?絶滅したの?


 登場人物の人間性が掘り下げられていないのにもかなり苛立った。主人公の兄らしい?秘密警察のボス?が兄妹のエピソードがまったくないのに、なんと、妹を庇って死ぬ!ヲノガに秘密をぱらした大学の同級生が、秘密漏洩の事実を惚れた男にしゃべってしまう。これといって必然性もなく。弔い屋の女ボスもヲノガのために、体制を裏切るけど、その理由も母親が真実を求めて行方不明になったという幼き日聞かされた祖母の語りだけ。漫画やアニメだって、こうもご都合主義じゃないよ。

 でも、最後の謎解きは引き込まれた。脳だけが生き残って、・・・ってアイディアのことではない。そいつは、王様が、中年男や女や少女やオタク男になって現れるのを見てだいたい想像できた。まっ、よくあるパターンだし。死者を赤子に作り替えるというアイディアも、厳密に考えるとクローンになるはずで、別の人間に作り替える、しかも都合良く脳の記憶だけは引き継がれるってはちょっと、IPS細胞が実用化されようって時代のSFとしちゃあまりにアイディアの押しつけだが、その生命誕生装置を仕切ってきた王様がヲノガに装置を壊すなら壊せ、と迫るシーンは引き付けられた。装置を破壊すれば、生殖機能を失った社会は死滅するからだ。ヲノガの決断は?どうする、ヲノガ、どうする?
 
 ところが、ここでも体よくはぐらかされるんだ。もう、いい加減にしろよ。なんで、ラストが子を孕んだ母親と家族記念撮影なんだよ!どうして生殖機能が回復するんだよ?

 次に演出。まず撮影場所があまりにちゃち。現在の採石場だったり、石油化学プラント?だったり。ああいった建物がどうして1000年後にそのまま存在するわけ?で、なんに使われているわけ?プラントのキャットウォークって言うのかな?の上でのアクションってもうカビ生えてネズミだって見向きしないんじゃない?ヲノガを追う秘密警察?も陳腐!そのアクションも、生でやるならもっと工夫せにゃ。重要な役所の弔い屋の作り方も、笑いとるつもり?っ聞きたくなるような道具立てと衣装と演技だ。

 音響。同じシーンでもカットによって音響がまるで違っている。部屋の上手にいるはずの人物の声が下手から聞こえたり、カットが変わると音量が極端に減少したり、なんか素人っぽいよな。少なくとも完成試写会のできじゃない。音楽だってアコーディオンとちょこっとパイプオルガン?もっとびしばし音を使わなくちゃSFアクションなんだもの。とても貧弱な感じだった。カットのつなぎもぶちぶちって感じで気持ち逆撫でされた。

 そして、最後に決定的なこと。小野川が表現されていない!!!!ご当地映画なんだろ?なのに、なによ!小野川が出てくるのは温泉の地熱エネルギーとほとんど必然性のない入浴シーンと登場人物の名前にのみ!!せめて、生殖機能を失った人々が、温泉に浸かって脳内でセックスを楽しむとか、衰えた生命力を取り戻すとか、そのくらいのこと考えられるだろ。あんだけ応援してもらったんだもの、そのくらいのサービス精神は最低限じゃないのか!

 きり無いから、ここらでやめるけど、映画見ながら考えていたのは、これ見終わった後で、バックアップした人たちどう思うんだろう?ってことだ。よかったよぉぉぉ!素晴らしいできだぁぁ!って思えるなら、それはそれでいい。応援したもの否定するって難しいことだから。でも、これが出来たもの?おもしぇくねぇ!って疑問感じたら、たまらないよな。

 中でも中心になって旗振りした人たちの立場、これはかなり厳しいものがあるんじゃないか。シナリオを読んだ上で前面協力を決めたのか、シナリオも読まずに決断したのか?どちらにしても、すごく辛いだろうな。地域おこしで映画作りをと意気込んだその気負いと投入したエネルギーの膨大さは賞賛に値する。そのバックペイがこれでは。


 それにしても、映画人よ、奢るなよ!地域を馬鹿にするな!自分たちがやりたいことは、自分の金と体でやれ!ご当地映画で協力求めるなら、地域が諸手を挙げて拍手喝采できるものを作れ!

 って、怒り心頭で書きまくったけど、意外とみんな気に入ってたりして。だとしたら、それはそれで辛いことだ、僕にとっても、地域の文化性にとっても、ね。



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なんかきれい過ぎないか?映画『愛・アムール』

2013-04-05 20:29:05 | 映画
 仕事辞めて、さすがに使える時間はふんだんになった。以前なら山形まで映画見に行くったら、相当の覚悟必要だった。行くなら2本はしごとか、とことん有効利用って気持ちが強かった。時間だってぎりぎりに行って追われるように帰ってくる。だから、1本だけ見に行くなんて、とてもとても。で、晴れて老後身分!老後三昧!!時間はあるわぁぁぁ!

 『愛・アムール』今年のアカデミー外国映画賞を取った作品だ。ずっと気になっていた。年寄り2人、妻の介護、孤立する2人、・・・・うーん、我が家の何年か先のこともあるしなぁ、シニア演劇の題材としても勉強になるだろうし、ここはやっぱり見ておかないと。

 まず、カメラが動かないってことに意表を突かれた。最初のシーン(実は2番目)劇場の観客席を舞台上からじっと撮すのみ。劇場名がシャンゼリゼ劇場だとわかるまで数分?さらに舞台で演じられるのがピアノコンサートとわかるまでにさらに数十秒。そのコンサートから帰った老夫婦の居宅。ここもカメラは動かない。老夫婦のゆったりとした暮らしのリズム、緩やかな感情の起伏に合わせたカメラワークなのだろう。もっといろいろ工夫のある作品が好きな僕としては、ちょっとあくび!ちょっぴり居眠り!

 ストーリーは、かつて美しいピアノ教師だった夫人が脳溢血だかで半身不随になり、夫は、2度と病院にやらないでとの妻の願いを聞いて、1人在宅での看護を始める。病状の悪化とともに、心も頑なになっていく夫人。看護師からも見放され、娘とも介護の仕方を巡っての争いなどあって、ついに妻の顔を枕で覆ってしまう夫。妻の死体を飾った後、はっきりし描かれはしないが、夫は自らの命を絶つために部屋を出て行く。

 はっとさせられるシーンは二つ。頑として水を飲もうとしない妻を思わず平手打ちしてしまう夫。そして、痛い痛いとうめき続ける妻を、必死に昔話を語ってなだめつつ、ついには衝動的に枕を押しつけてしまう夫。実際に手を下すかどうか別として、介護を担っている人には誰しも心当たりのある思いに違いない。老々介護の悲惨さ、って言ってしまうと身もふたもないが、今の、あるいはこれからの大きな課題に正面からぶつかった作品ってことにはなる。

 でも、見終わっての感想は、たしかに重くはあったのだが、これきれい事過ぎないか?って疑問だった。例えば介護にしてもこの夫婦は比較的経済的なゆとりがあるようで、買い物や部屋の掃除などは隣人の夫婦にまかせ、通いの看護師も雇っている。いろいろ話しを聞いたり、介護疲れによる心中なんて記事を読んだりすると、老々介護の実態ってこんなもんじゃないよなって、まあ、僕は想像するたけなんだけど。

 だから、枕を押しつけるシーンにしても、なんか必然性っていうか、あっ、そんじゃ仕方ないよなぁ、苦しんだだよね、みたいな共感が湧かない。えっ、やっちゃうの?っていうのが流れから伝わる率直な感じなんだなぁ。拒絶にあってひっぱたく時でも、たった一回の平手打ちに凄いショックを受けてる。でも、介護の現場のどろどろした噂聞くと、暴力が日常的だったり、仮に手は出さなくても、愛なんかぶっんでしまうような怒りや苛立ちの日々なんじゃないだろうか。死んで欲しい、殺したい、時には思う。それでもふっと元気だった過去の姿なんか思い浮かんで抱きしめたり、諦めたり、もっともっともっと、複雑でしどろもどろの世界なんじゃないだろうか、老々介護ってのは。

 そう思うだけで心がすくんでしまう僕なんか、とてもとても介護なんてできないだろうって思いつつ、この映画みたいにきれいに描かれたら、今その現実を引き受けている人たちはどうなんだろう、って思いの方が強く迫ってきた観賞後の車の中だった。

 

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菜の花座『決められない!』チラシ完成!

2013-04-03 09:40:27 | 演劇
 遅っ!あと公演まで17日って!?チラシどう撒くの?意味ない、とは言わないけど、遅い、絶対的に遅い。

 台本の上がったのも1ヶ月遅かったので、強くは言えないわけだけど、って結構しつこく言ってるんだけど、せめて、1ヶ月以上前には作って欲しかった。 

 今回は、チラシ関係も若手に任せた。自分たちで写真とって、やりたい放題のチラシを作った。



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 なんか、えらく格好ええんじゃないか?でも、制作の過程から、女子4人でわいわい言いながら楽しく作っていたから、まっ、いいか。後はこれ使って、精一杯お客さんを集めて欲しいものだ。

 ただ、問題も無いわけじゃない。このチラシのイメージと舞台の内容が恐ろしくかけ離れてるってことだ。美女4人のミステリアスな芝居、女達の愛と欲望の確執、なーんて思われるんじゃないか?でも本当は、なんかコミカルで、無さそうで有りそうで、コント有り一人芝居有り、なんとも、こうだ!って言い切れない不思議な舞台だ。












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 チラシ裏見ると、ますます訳わからなくなる。だいたいこの脚本、4人の女優でなんか書く、じゃあ、ってなんでじゃあなのかわからないけど、1人芝居、2人芝居、3人芝居、4人芝居にしたら面白いんじゃないか、っておよそテーマとかストーリーとか無関係ないたずら気分で書き始めたものだから。最後の4人芝居なんて、最初は4人姉妹って駄洒落るつもりでいたんだから。

 ということなので、あまりマジに見に来ないでください。感動を期待しないでください。爆笑もお約束できません。ともかく、考えないでください。看板に偽りありです。当日パンフの頭には、「騙しちゃって、ごめん!」って書くそうです。パンフに投票券も入れて、4人で人気投票しよう、景品は握手?なんて、馬鹿を言いながら稽古しています。

 でも、このちょっと変わったお洒落な形式は楽しんでください。そうそう、4人の女達もじっくり満喫してください。投票にこじつけて若い男の手、握りに行くことだけは、させませんから。

 



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