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ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

公演はいつだって綱渡り!

2013-04-22 18:04:11 | 演劇
 いつもながら、ひやひやどきどきの菜の花座公演だった。理由はいくらだってある。

 一つは、役者に台詞が入らなかったこと。4人で2時間持たすって結構厳しかったかもしれない。それも、一人で二役も三役もこなすコント4題のオムニバス、役作りに集中できなかったんだなぁ、きっと。ともかく!入らなかった!!

 本番の10日前から、緊急事態突入で、連日の稽古を繰り返した。繰り返せば繰り返すほど、役柄はくっきりと仕上がっていくのだが、台詞の方は、途中ストップやらジャンプやら、どこまで行ってもおさまらない。結局、本番も最後の4人芝居でフリーズ!役者の真っ白になった頭の中が僕にもはっきり見えた。もちろん観客も気づいた。でも、今回もお客さんの温かい雰囲気に守られて、なんとか終演までこぎ着けることができた。そう、カーテンコールも2度目があってもよかったほどの鳴りやまぬ拍手だった。

 次の不安は、台本。コント4本が、ただテーマを共通にするだけで絡み合って進行する構成。一本一本の完成度も心配だったし、この組み立てそのもののがどう評価されるかも自信がなかった。1人芝居、2人芝居、3人芝居、4人芝居なんて、見方によっては、馬鹿にしてんのか?って反発受けそうにも思えたし、コント仕立てのストーリーやキャラクターに不快を感じる人もいるかも知れないとも思った。若い女性の世界、その言葉、ウソになってないか?これも不安だった。

 終演後に何人かの方々からいだいた評価は、おおむね好意的で、どうやらこの実験は成功したってことのようだった。ただ、観客は圧倒的にシニア偏重、登場人物と同世代の人たちに見てもらいたかったって思いは残ったなぁ。いつか女子大生とかOL相手に再演してみたぁい、って声が打ち上げの反省の中でも強く出た。だれか、そんな公演打つの手伝ってくれる人いないかなぁ。

 さらに、舞台上舞台という仕組みについてもなかなかの実験だった。予定した観客席130はほぼ満席になって、観客の目の前で演じるという小劇場空間は上手く機能したようだ。舞台が高すぎるとか、上下のサイドから見えにくいなどの不満もないわけじゃなかったけど、舞台と客席が一つの空間に凝集する感じは作れたと思う。あの身近さがなかったら、あれほどの温かい反応は生まれなかっただろうな。一番の問題は、入れ込み客数が少ないので、入場料で経費が負担できないってことだ。

 なにもかも変則的な第27回公演『決められない!』、お客さんの笑いと拍手に支えられて、なんとか終わった。反省は多々、多々、多々ある。打ち上げでも厳しい言葉が飛び交った。木曜日にはまじに反省会だ。今回公演の成果は引き継ぎつつ、至らぬ点を一つ一つ乗り越えて、また次回公演を目指そう。あっ!再演、のお話し、お待ちしてます。

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