ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

まずは成功!菜の花座小劇場

2007-12-16 23:29:01 | インポート

 まさか、まさかね、こんなに人が入るなんて!菜の花座の日頃の集客力ほぼ150名。でもそれは、劇団上げての公演の話しだ。今回のように若手中心、しかもキャストは5人だけとなると、まあ、集まっても知れてるよな。それに、出し物が本谷有希子の『遭難、』だもの、客層はさらにぐっと狭まると思うから、まあ、よくて、90、下手すると60くらいなんて寂しいことになるんじゃないかと思っていた。

 だから、最初に設えた椅子は90席だった。開場直前に思い立って、まあ、あるだけ椅子並べておこう、ってことで、110席を準備した。ところが、いざ開けて見ると、なんと、行列だよ!驚いた!用意した椅子は見る見る埋まって、とうとう満席!それでも客席後ろには何人も詰めかけている。ロビーから大慌ててで椅子を運んでみたが、それでも駄目!仕方ないので、置農演劇部員全員を立たせて、どうやらこうやら収まった。都合140名の入場!予想をはるかに上回る観客動員数だった。

 この予想外の大入りの理由だ。まずは、菜の花座のファンが確実に広がっているってこと。次に、置農演劇部の東北大会出場も追い風だったかな。それと、新聞!山形新聞で事前に取り上げてくれたってことも大きかったと思う。どちらにしても、菜の花座を中心にして、この土地にアマチュア演劇を見ようって意識が根付き始めているってことは間違いないことだと思う。

 さて、舞台の方は、昨夜のゲネでの強烈な駄目だしが効いてか、本番は見違えるような緊迫感と笑いの充溢した舞台になった。一言の駄目だしをしっかりと理解して、たった一晩でそれを役づりに生かせた役者たちの力には、感心した。さすがだ。それと、今回はあえて自分の持ち味とは異なる役を振り当てて、演技の幅を広げることを試みたのだが、これもまずまず成功だった。役者たちはかなり苦しんだけどね、それぞれ新しい境地を開拓できたように思う。

 装置も僕が一度も現場に顔を出さずに製作を終えてくれた。感謝とともに、団員たちの成長を感じた。こうやって少しずつ、一人一人が力を身につけていくんだと思う。今度は、宣伝やチケット販売などの制作面も若手が率先して取り組んでもらえるようになって欲しいね。

 さて、まずは成功、のまずはの意味だ。独創的な舞台内小劇場の試み。狭い空間にぎっちりの観客の中で演じるって目標は達成できた。けど、客席の段差が小さすぎて、舞台が見づらくなってしまったことだった。舞台を1尺の高さに上げて設定したのだけれど、それでもまだ、不十分だったようだ。あるいは客席の段差を大きくするか。いずれにしろ、立った演技しか見えなかったお客様には大変失礼なことをしたと思う。次回は、っていつのことだ?まあ、いつかやるから、その時は、今回の経験を生かして、演じる側も見る側も満足できる劇場を作りたいと思う。だから、今回の不具合に腹を立てずに、

 次回菜の花座小劇場をよろしく。

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