ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

劇場は視聴覚室

2007-01-19 21:53:16 | インポート

 置農演劇部校内公演まで、後一週間に迫った。16名の部員が二つのチームに分かれて、それぞれ作品を仕上げる。スタッフは二つに分かれた相手側がすべて担当する。会場となるのは視聴覚室だ。普通教室よりはやや広い、3×4間の何の変哲も空間だ。違いは二つ。遮光性の高いカーテンが掛かっていることと、校舎の突き当たりで外部の音が届かないことくらい。ここが、ちょっとした小劇場風の舞台空間となる。ちょっと大袈裟か。

 さて、その秘密、ってほどでもないが、仕立て方を軽く紹介しよう。フロアは平台がないので、残念ながら観客と同一平面だ。両袖は掲示用のパネルで作る。パネルを組み合わせ、それに暗幕をかけて、一袖、二袖を作った。ただ、パネルの高さは一間しかないので、背伸び用の専用木組みを使って7尺の高さにしている。専用木組みったって、なに、角材を変形コの字に作っただけのことで、これをパネルに針金で固定する。

 照明は、スタンド付き凸灯体を二台を前から点け、シーリング代わりの前明かりにする。これは、ピンスポットにもなるし、フロントの代用も果たす(例えば夕日の差し込みとか)。上からの地明かりは、教室の蛍光灯を使うしかない。以前は、気負って両袖に建設用足場を組み、そこに鉄パイプを渡して、体育館ステージのサス用のフレネルを持ってきて下げたこともあったが、今はもうとてもとてもそんな気力はなくなった。せめて、舞台空間だけを照らすように、周囲の不要な蛍光管はすべて外した。しかし、これでは、前と上からの明かりだけで単調だ。せめてもの悪あがき、ピンスポット二台をステージサイドの明かりとして、両袖から照らすことにした。照明はこれですべて。微妙な表現など及びも付かないが、まあ、劇場っぽくはなる。ただ、この照明、調光卓にまとまっていないので、点灯、消灯はすべて、コンセントを抜くしかない。だから、灯体の数だけ、照明係が必要になるという凄まじい装置なのだ。

 こんな、あるもの全部総動員のちゃちな演劇空間だが、いざ、組み立て終わってみると、なかなかどうして、いいじゃないか!部員達もぐぐっと気が引き締まってきた。明日の土曜はこの舞台を使っての初の舞台稽古。そして、明後日はゲネプロだ。さあ、あと一週間、精一杯、気張って行こうじゃないか!

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