ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

寝起きの鬱には野良仕事が効く!

2016-06-27 17:06:19 | 暮らし

 辛い、朝が辛い!なぜか気に入らないことばかり頭に浮かぶ。覚えてはいないのだが、夢の後味の悪さが心と頭を占拠している。間違いなく悪い夢だ。やけに苛立っていたり、しきりに焦っていたり、なんなんだ、このゆとりの無さは。このまま寝ていたい、とは思わぬが、起きるのにはひどくエネルギーが要る。精神的にも肉体的にも。そう、体がガチガチなのだ。2日続けてフルタイム除草機押し!まるで介護中の老人のように、全精力を使い尽してやっと上半身を起こす。

 食事の支度もせず、しばし呆然と椅子に座り続ける。1日、このまま、ぼーっとしているか本でも読んで、それもいい。いやいやいかん、鬱は拡大深化間違いなしだ。それでは老人引きこもりだ。嬉しいことや、ワクワクすることばかりではない、こんなもんだ、人生なんて、と、強引に言い聞かせる。ほらほら、外は久しぶりの晴天じゃないか。書を捨てよ、野良に出よう!だぜ。

 1週間前に畑に運んだ敷き藁がほったらかしたままだ。せっかくカボチャの周囲を除草したっていうのに、またもや草がぽつらぽつら、まずはこいつを片付けよう。そうか、憂鬱の一つの原因は、このやり残した作業だったかもしれない。きっと、頭のどこかに引っかかっていたんだろう、やることあるぞ、し残しあるぞ、って。

 株の周囲の草をホーで搔き取り、藁を散らしていく。すでに伸びた茎から根が出ていて、明らかに作業手遅れ。ごめん、と一声、根を引き抜いて、下に藁を差し込む。ついでに伸びる方向もこちらの思惑に従ってもらう。勝手きままに伸び広がってもらっては困る。カボチャを植える目的の一つは、手に余る畑を覆ってもらうことなんだから、こっちこっち、こちらで存分に!おお、すでに実が着いてるじゃないか。

 それじゃあ、あんたには丁寧に藁の座布団を敷き込んで、・・・藁、ちょっと足りなかったが、どうにか、すべての株の周囲を藁で覆えた。

 それにしても、雑な仕事だなぁ、実に性格が出ている。また、周りの農家の婆ちゃんたちに笑われることだろう。でもいい、気がかりの仕事を一つやっつけた。さて、次は、隣の大豆畑、鳥追いのキラキラテープを回収しなけりゃならない。このところの雨で捕植の苗も活着した分、雑草も一面に芽を出している。数日中に管理機を入れるには、まず、テープを取り込まなくっちゃ。風にあおられ、大豆に絡まり、苛立つことしきりの作業だったが、どうにかこれも終了、おお、やったじゃないか、とかなり気分が晴れて来た。そうか、これも気がかりだったんだ。

 昼は回った。でも、この際だ、もう一つの気がかりを済ませてしまおう。小さな田んぼ3枚の除草機押しだ。昨日、一昨日、大きな2枚は済ませてあるので、これが終われば、すべて3回目の除草機押しが終わる。3畝ほどのコシヒカリは、時間はかかったものの、気持ちよく完了、後は小さな2枚だけ、と思ったら、これが思いがけず草だらけ、手間暇かかるが、株間除草機で押し切ることにして、体汗だく、喉カラカラ状態でようやく終了。

 寝起きの憂鬱なんて冗談、冗談、ってほどに気分は回復、昼食とって、さらに一仕事、秋野菜用の畑に堆肥を播いて、トラクター耕耘を終わらせた。これで、秋人参が播ける。そうだ、これも気がかりだったんだ。なんと、気がかり4つもし遂げてしまった。この達成感!爽快感!

 寝起きの鬱には野良仕事が効く!

 

 

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