ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

本日装置作りデー

2015-07-13 13:49:48 | 演劇

 野外劇場で装置?難しい!

 せっかくの外、舞台周囲にはこんもりと繁った林。これ生かさない手はない。でも、舞台の方はコンクリート打ち放しの円形舞台、ここを秩父の山奥、お遍路宿と札所寺院に変えようって言うんだから。

 どこまで作るか?どう作るか?とてもセンスを問われる仕事だ。手が十分にない、とか、予算が限られる、といった手の内は別として、どこまで作り込むのかは、かなり悩ましい問題だ。

 今回の公演『お遍路颪』は、夕方に始まる。薄暮とはいえ、自然光の中だ。装置も衣装もそのものずばりで観客の目にさらさられる。具象的に作るとすれば、とことん作り込まないと、粗丸出しで、偽物感たっぷりの舞台になってしまう。太陽光の元では、材質感もあらわになるから、塗ったり描いたりなんて小手先の技は通用しないだろう。

 となれば、抽象性を生かしつつ、象徴的に茶店や宿屋を表現しなくてはならない。そこで思いついたのが、葭簀。これを立てかけてそれらしく見せよう。でも、これがただ突っ立ってるてのも、おかしな景色だから、その奥に古びた民家を臭わせたい。そこで、屋根の庇部分だけ作ることにした。

 

 薄ベニに稲ワラを貼り付け、藁屋根に見立てたけど、どうだろう?透明テープで固定した部分は、細木で抑えてそれらしく隠す。実際に立ててみないことには、効果のほどは定かではないが、まずはお約束で民家と見なしてもらえるんじゃないだろうか。

 他に、葭簀の前に置く縁台、これはツーバイフォーの木材使って簡易手作り。さらに、お客さん用の座席シートも180人分作った。

 包装材プチプチをアルミシートでくるんでみたけど、これはなかなかの仕上がり!これなら石段に直に座る不愉快さを取り除いてくれるに違いない。

強度も十分にあるのて゜、公演の後も野外ステージのイベントに活用可能だ。野外でやるってことになると、こういった舞台作り以外の手間暇も馬鹿にできない。エントランスの柱列にも工夫を凝らすつもりだし、薫りの方も心使いしたい。

 メンバー全員、午前中から夕方まで、あの暑さの中で頑張った。着々と進む準備、でも、問題は演技なんだよな!

 

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