ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

公民館、やっと雪下ろし!

2022-01-09 14:47:00 | 地域文化

 うわぁ、また降ってるよ、屋根の庇からせり出した雪庇が2重構造!こんなんあったかぁ、今まで?

 軽く70cmは超えたぞ。は、早く下ろさにゃ。って、言ったって、公民館だしなぁ、いっくら館長だからって、一人頑張るって筋のもんじゃない、ってぇか、絶対無理!

 ここ数日、寒気おさまって、日差しものぞいたのしてるから、もしかして、落ちるかも・・・の願いも虚し!全然ダメだぜ、ずり落ちる気配、さらさらなしだ。お、おい、あそこの壁の亀裂、前からあったか?も、もしかして、雪の重さのせいか?

 ダメだ、一人心配してたって始まらない。この冬最初の雪下ろし当番、北側二つの隣組、召集掛けよう。

 日曜日10時開始。集まって来た人たち、呆然!どうする?どこから手をつける?

 そこは、館長、ずっと段取り考えてきたからね、任せてくれ。下から軒下突くつもり?危ねえ、危ねぇ。一気の落雪に埋もれちまう。おいおい、除雪機なんていいから後で。それ意味ないし。屋根に登れない分、下で役に立ちたいって気持ちはわかる。が、まずは、屋根にうず高く積もった雪を落とそうぜ。

 どうする?って屋根に上るしかないだろうが。ほらな、そんなことだと思って、長い梯子担いで来てんだからさ。梯子を掛ける位置だって、熟慮済みさ。屋根の切妻部分に立てかける。そこなら、雪庇の張り出しも少なくて、雪崩を起こすことなく屋根に上がれる。さぁさぁ、男衆は上がった、上がった。

 屋根の塗装を新しくして10年、つるつるで積もるそばから落ちたし、それぞれの家も、自然落下の傾斜屋根が多いしね。本格的な雪下ろし経験者、少ないんだぜ。ほら、ほら、てっぺんから掘り返してどうすんだよ。疲れるぜ、そんな遠くに放り投げてたら。まず、雪庇を落として、転落の危険をなくし、次に庇に近い部分から落として行く。ただし、薄く雪を残した状態でね。屋根までむき出しにしちまうと滑ってそのまんま滑落するぜ。だんだんと上に上がるようにして行けば、傾斜を利用して掘った雪を滑り落せて楽だろ。って、教えてやりたいところだが、それぞれ自分の流儀にこだわってる男たち、まっ、勝手にやれよ。

 屋根に接する部分は氷になって張り付いている。これじゃ落ちねえわ。途中、座敷でストーブ焚いて中から温めて融かそう、なんて意見も出て、着けてはみたけど、ほとんど効果なしだな。建物そのものが、氷結してるんだもの、火炎放射器ででも焙らない限り、融かすなんて、まっ、無理だよな。

 下では女たちがただ見守るだけ。上に上がれない年寄りはやたら除雪機を動かしているが、まっ、気休めだな。いいよ、いいよ、参加してることに意味がある。最高齢の長老、俺じゃないよ、元気で頑張ってる。曰く、歳じゃないよ、やる気だよ。そう、若い衆もスノーダンプでばんばん落としてる奴もいれば、

 なんだか、ちまちまと削ってる男もいる。こういうところで、その人のお役立ち度がわかるよな。

 なぁんてことは、心の奥にしまって、ひたすら掘っては滑り落す。ついには屋根も露わになってきて、おっと、ここらからは滑落注意だぜ。雪下ろし達人から、滑らない歩き方なんかも教わりつつ、ついに、屋根全面、きれいさっばり、雪を払い落とした。さすがに10人近い人力、あの雪の塊をとうとう落とし切っちまったんだぜぇ!まさしく人海戦術、為せば成る、雪下ろしみんなでかかれば、この通り!

 いやぁ、下ろしたねぇ、完璧に剥ぎ落したねぇ、大したもんだ。ぴったり1時間、露わになった屋根の塗装がまぶしいぜ。ほれ、雨だって降って来てきて、明日は晴れで最高気温も4℃まで上がるってことだ。建物も、温まって一息つけるだろう。

 いやぁ、肩の荷を下ろした、ってこういうこと言うんだな。集落、みんなの大切な持ち物だからな。雪につぶれなくて良かった。

 おっと、明日は、我が家のポンプ小屋の雪降ろしだ。旧鶏舎も2度目の除雪が待ってる。まぁ、こうやって雪と押し問答するのが、冬の暮らしってもんなんだぜ。

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