ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

笑いの条件は?菜の花座『悪人なおもて』

2024-06-25 15:08:50 | 菜の花座
まっ、ラストは大いに笑ってもらったし、ノリノリの手拍子でダンスも声援受けたから、さらに欲張るなよ!
って、スルーしちまってもいいんだ、シーン2の、笑いなし期待感じられず問題。

だがなぁ、ここのやり取りはかなり気持ちぶち込んで書いたし、演出、演技指導もぎりぎり突っ込んだんだ。
滑ったとなると、真正面から受け止めにゃならんのよ。

キャラ作りが過激に過ぎたか?



喜びのあまりスキップしたり、歌ったりして、媚びへつらいのはじけ振りを徹底した、あれがまずかったか?



歌、下手なのに、多過ぎたからか?4曲すべて音程狂ってたしなぁ

いかんいかん役者に責任押っ付けちゃなんねえぞ。熱演したんだから、目一杯コメディ役者目指したんだから。
もっと本質的な落ち度があったに違いない、そこしっかり納得しておかないと。

一つは、昨日も書いたことだが、悪口、嘲りは伝聞じゃダメだってこと。舞台に笑いのめす相手が目の前にいないとみる側の爆笑、苦笑、嘲笑スイッチ入らないってことだ。
居眠り議員の度を超す実態も、エッフェル塔研修も、ヌードダンサー口移しチップも、



緊縛プレーも、中条の持ち歌『ウソ』の披露も、赤ベンツ不倫も、裏金ガッポも、政治資金規正法改正の笊さ加減も、スピード今井絵里子の手話質問も、言葉で伝えるだけじゃ笑いを引き出せないってこと。

で、思い付くのは、裏金はともかく、それ以外のつっ込みネタ、知らない観客多かったのかもしれん、ってことだ。
国会や議員たちの滑稽なふるまいや信じられない出来事なんか、ネット民にゃ常識中の共通知識なんだが、
テレビ、中でもNHKや新聞からしか情報得ていない非デジタル市民にゃ、なんのこと?赤ベンツ不倫って、それなに?勤務実態なしの秘書給与の横領って誰がやったの?えっ、中条きよし、議場で歌ったの?って、お初の話題ばっかじゃなかったのかねぇ。

笑いって、仕掛ける者と受け手とが一緒の認識に立たないと、成立しないものだものねぇ。少なくとも風刺の笑いはそうだ。嘲る相手、つまり、共同の敵が存在して、いじる行為が共有されていないとダメなんだ。

情報取得の隔たり、これ深刻な問題だなぁ。芝居にとっても、どこまでを分かったこととして書くのか、よくよく吟味しなけりゃならない時代になったてことさ。
作品だけのことなら、まっ、通じなかったねぇ、で済むが、これが世の中の政治を左右する場面となると、大きな問題だ。

ほら、小池百合子の学歴詐称問題とか、殺処分ゼロ達成の誤魔化しとか、震災時の朝鮮人虐殺に対する歴史改竄問題なんてのも、知らない人たち多いんじゃないかね。

ねっ、ヤバいよね。情報はすべての人が自由に手に入れられる、これ民主主義の根幹だからね。

って、ことで、うーん、次回以降、風刺芝居はよほど巧みな仕掛けを準備して作らなけりゃなんねえってことだ、俺の手に負えるかな?

コメント
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