ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

さっ、田植え!雨?そんなもん気にしてられっか!

2017-05-25 08:03:25 | 農業

 3日前、やりたかったぁ、田植え。苗の状態も最適、田んぼも準備完了、天気だって真夏のようなド晴天、ここ逃すなんてあり得ない!でも、

 できるわけないじゃん、菜の花シニアの公演だったもの。

 天気ははっきり下り坂。予報じゃ曇り後、夕方から雨。田植え日和とはいかないが、なんとかできるだろう、2年前に買い入れた中古4条植え田植え機が活躍してくれるはずだから。ポット苗にゃぁ、ぎんぎらの晴天より曇り空の方が、ポットが乾かないから向いるってこともあるしね。雨降り出す前にちゃっちか終わらせてしまおう。

 ポット苗用の田植え機って、ほんとよく工夫された奴なんだが、使いこなすのはかなりの熟練がいる。とは言っても、使うのは年1日、せいぜい2日。これじゃ習熟しようったって、無理、無理、無理ぃぃぃ!

 まずは脳内でマニュアル確認。すっごく不安だが、まずはやっみないことには思い出せない。苗箱を仕込んでいざ田んぼに侵入!田植え始動!!

 おっ、おっ、おい!動かねぇぞ、車輪は土にめり込みから回り、苗の方はその場にぼとぼと落ちるばかり。無理やり押せば、なんとか進むものの、株間はほぼゼロで連結状態。なんだ?田んぼが柔らかすぎか?ったって、まさかからからにして固めるわけにゃいかんのだし、柔らかくてダメなんてあり得んぞ。そっ、そうか、油圧で機体をちょっと上げてみればいいんじゃないか?でも、去年、そんなことしたかなぁ?

 何度か失敗しながらもどうにか植えつつ前進できるようになった。が、左側1列は苗が落ちるだけで植わらない。もう、なんだよ。しかも、なんかやけに左に曲がりたがる。真っ直ぐだ、直進だ!と呼べど叫べど田植え機の気の向くまま、それを強引に補正するから植え列はぐにゃぐにゃ。もう、笑っちまうよ。まっ、近所じゃ下手くそで知れ渡ってるから別に気にもならないだけどね。

 1反歩1枚終わったところで、雨!おいおいおい、早いよ、ちょっと待ってろって。都合ってもんがあるだろ。なんとか小さな田をさらに仕上げて、今日は止めよっか?って神さん。なんのなんの、これしきの小雨、続行、強行。昼食もそこそこに、最後の大きな1枚にかかる。

 ポット苗は雨に弱い?ポット土に湿り気多いと田植え機の押し出し部分で土が崩れて上手く植えられない。降りも本格的になってきたし、雨の中、畦に必要分50枚を並べてから始めるってわけにゃいかない。田植え機に積む前までは、雨に当たらぬよう、ハウスに置いておきたい。装着した10枚を植え終わったら、トラックでハウスに飛んで帰って次の10枚を積み込んで田に戻り、セットして植える。これを5回繰り返してどうにかこうにか作業は終えることができた。もちろん、植えこまれずに1列に寝そべっている苗も多数ある。機械に慣れたとは言え、畝はやっぱりぐちゃぐちゃのくにゃくにゃ。まっ、いい。明日の午後には雨、上がるってことだし、そこから捕植だこで。曲がってたって、除草機押せればいいわけだし。

 夢中で作業を終えて、機械を洗いながら点検してみたら、左側のフロートが曲がってる。苗送りのベルトコンベアーを連列するコイルもちぎれてる。これじゃ曲がるわけだよ、植わらないわけだ。機械を回転させる時、畦にぶっつけて力がかかって曲がったんだろう。だいたい、この機械、非力のちびにゃ、扱いずらくできてるんだ。後進なんかさせると、両手ハンドルが浮き上がって、クラッチを握っていられなくなるほどだもの。そう、洗ってる途中で、これやらかして、危うく機械とハウス骨組みに挟まれるところだった。危ねぇ、危ねぇ!ポット苗を上手に植えるって機械構造的にもぎりぎりの難しさがある。運転する人の安全にまで配慮してらんねえよ、ってことなんだろうな。

 まず、中途半端だが、なんとか、機械での田植え作業は終わった。うーっ!体、ガチガチのゴワゴワ!こんな無茶な仕事、いつまで続けられるんかねぇ。

 

 

 

 

 

コメント
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