ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

台本書きでお正月

2013-01-02 17:43:08 | 暮らし
 世間軒並みお正月。年越しには紅白見ながら鍋囲んで年越しそば、一夜明ければお屠蘇におせちにお雑煮元朝参り。

 今年は一人きりだからね、そばなしおせちなし、もちろん紅白もなし、初詣なんてとんでもない。でも、あんまり素っ気ないのもどうかってお屠蘇と雑煮は自分で用意した。わざわざ米沢の薬局で屠蘇散買ってきて、日本酒と味醂合わせて作った。今もそれをちびちび舐めながらのこのブログ。違うよな、お屠蘇の飲み方。いいのいいの、堅いことは言わない。降りしきる雪を愛でつつ雪見屠蘇。要するにお屠蘇好きなんだ、甘いし養命酒みたいで。

 などと超然たるゆとりの時間を過ごしているかって言えば、まるきし、ほでない。頭抱えたり、ノートに向かったり、うろうろ歩き回ったり、駅伝テレビ点けてみたり、除雪機動かして見たり、・・・・もう!本当、落ち着け!そう、台本書かなくちゃなんないから。

 正月はいつだってそうなんだけど、今年は新作が2本と加筆版が1本、かなりの圧迫感だ。1本は例年通り食育子どもミュージカル。新チームがだらしなくて気乗りしないんだけど、まっ、自分自身に対する約束だから書かないわけにいかないだろ。もう1本は菜の花座の新作。12月の菜の花座をスルーしたので、4月公演のための台本を2月までに仕上げなくちゃならない。忙しくて及び腰のメンバーが多い中で、やる気を見せてくれている若手女優4人のために書こうと思っている。最後はシニア演劇のためのコント手直しだ。11月に本公演が終わって、3月の卒業までに何をやるか、冬場だし新たに一本なんて無理だから、置農演劇部のコント『詐欺にご用心』をやることにした。これ出演者が6人、シニア演劇の生徒は7人。1人役柄を書き足さなくちゃなんないってわけだ。

 締め切りの順から言えば、コントなんだけど、これはまぁ、なんとかなるだろう、食育ミュージカルは生徒の本気見てからじゃないととても手を付けられない、となると、女4人の芝居だ。

 難しい!若手の女ばっかり4人。男は1人も出さない。難しい。4人姉妹なんてのはもう書いたし、同級生ものはありきたりだ。最近、安部公房にはまってたりするもんだから、普通に時間が流れる芝居はやりたくないななんて思ったりして。未来もの、超現実もの、それもなぁ。じゃあ、民話を今に引っ張り込んでかなんて、山形の民話本漁ったりもしてみたけど、それもぴんと来ない。

 舞台の設営方法もあるんだ。今回は2回目の舞台上舞台を考えている。小劇場風にね。小さな舞台をぎっしり囲む観客席。となると出し物も当然限定されてくる。あまりリアルな展開はそぐわない気がするし、大人数でじたばたどたばたするのも鬱陶しい。

 それと装置の問題もある。女4人と代表と僕、それに真冬のど真ん中。どう考えたって装置作りは無理よね。てことは抽象舞台。さあさあ、これらの難問を乗り越え突っ切る台本は如何に?!

 で、悩みに悩んでこの正月。うろうろ歩き回り、おろおろ頭を抱え、なんとかこれなら行けるかな?ってのにかすった気がしている。テーマは「決められない女たち」。1人芝居、2人芝居、それと4人の芝居があっち行きこっち行き、こんがらがりもつれあって話しが進む。いや、進まない。だって、決められない女たちなんだから。

 てことで、明日あたりから書き始められるかな。よし!BSプレミアム大晦日特集高倉健シリーズ、深夜なので見損ねた一本『唐獅子牡丹』見ようっと。そうそう、『幸福の黄色いハンカチ』と『駅・Station』は良かった。特に『駅・Station』、あんな大人の芝居を書かなくちゃね。

 


 

コメント
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