本番まであと三日!ここに来てますます不安だらけだ。
不安その一。役者にせりふが入っていない。まったく、恥ずかしい話しだよ。今日に至るも稽古はプロンプ付きだなんて。せりふが入ればそこから芝居は生き生きとふくらんでくる、そんなことはみんな知ってるんだけどね。忙しいんだよね、誰もかも。仕事を持ちつつ舞台を作るってことの大変さだ。わかってはいる!でも、そこをなんとか、・・・・・
不安その二。装置を一度も確認していない。ええーっ!どういうこと?これはある意味嬉しいことなんだけど、装置担当者が完璧に自立してくれて、設計から製作まですべて取り仕切ってくれたからなんだ。一つ一つ僕の手から仕事が離れていく。うん、いいよ!でも、ちょっと不安だ。
不安その三。現場から遠ざかると、自ずと集中力も散漫になってくる。演出としてもっともっとやるべきことがあるはずなのに、、成り行き任せ、人任せになりつつあるってことだ。
不安その四。慣れってことも怖い。さすが十年以上も舞台作り手がけてくると、本番までのあらかたが見切れててしまって、まっ、現場でなんとかなっさ!っていう恐ろしいなあなあ主義に陥りつつある。ほんとに、なんとかなんのか?そんな保証はどこにもい!
不安その五。実はこれが一番怖い。果たして、客は入るのか?宣伝がまったく不十分なんだ。いつもなら載せてくれる山形新聞なのに、今回は参院選とかち合ってスペースとれません、って。これは痛い!ほんと痛い!!ほとんど山新に頼りきってたから。伝國の社の千田さんが今日のFM山形で宣伝してくれてありがたかったけど、FM聞く人と菜の花座見に来る人とどうもマッチングしてないようにも感じるし。ともかく怖い。十数人の観客相手に熱演?怪演??なんてことにも成りかねない。
てことで、不安だらけの本番三日前。置農定期公演の特別稽古も入れると、かれこれ一ヶ月もの間、22時過ぎ帰宅って日々を過ごしてきた。さらに、帰ってくれば今度は、プログラムの編集・印刷。疲労はピークに近い。これもまた不安と言えば不安だ。なんて、弱気は思いっきり振り払って、残り三日、全力を尽くそう。