ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

ともかく書いた!菜の花座新作

2009-04-23 21:52:18 | 地域文化

 しばらく菜の花座のこと書いてなかったでしょ。何もしてなかったわけじゃない。どころか、毎日、七転八倒してたんだ、台本書きに。で、ようやくそれを書き終えたってこと。苦労して書き上げたのに、さっぱり達成感がないんだ。作品の仕上がり、ものすごく不安だから。

 まず題材が、きわどい。外国からの花嫁さんの話しだから。これ、なかなか微妙なテーマでしょ。現実のしんどい部分ときわどく絡み合ってるからね。田舎の嫁不足。アジア各国の貧困。家や跡継ぎ。もちろん現在進行形だし。個々人の問題であって、国民性の問題でもある。差別問題なんかもからみついてくるしね。やっかいな題材扱ってしまったって後悔したって、後の祭り。今さら引くに引けない、ってことで、とにもかくにも書き続けてきた。だから、自信がない。

 次に方法の問題も不安で一杯だ。国民性もあるし、個性もある。それを一人に焦点当てたら、全体が見えなくなる。かといって、全体を平板になぞって面白いか。さらに、菜の花座の家庭の事情、装置は極力作りたくない!なんて軟弱な理由もある。

 結果、たどり着いたのが、短い一人芝居を幾つも重ねるってやり方だ。もちろん、一つ筋は通してある。でも、筋立てと個々の一人芝居との関係が、いまい希薄なんだよな。だいち、入れ替わり立ち替わりの中途半端な一人芝居なんて、お客さん喜んでくれるか?

 などと、上演前から泣き言、くどき。演じてくれる役者たちには、なんか申し訳ない気持ちで一杯だ。せっかくの第20回記念公演だってのにね。なので、せめて、役者たちが楽しんでもらえるように、極力一人二役にしてみた。って、楽しくなんかぜんぜんないか。

 タイトルは『恨(ハン)の行方』。そう韓国女性が主要人物になる。どんな舞台になるのか、今から、実に、恐ろしい!

 

コメント (3)
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