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ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

ほい、忘れてた!公民館雪囲い。

2019-12-29 10:03:34 | 地域文化

 薪もたっぷり仕込んだし、雪囲いも家回りぐるり終わった。

 除雪機も軒下でスタンバイ!さっ、いつでも来やがれ、大雪、ドカ雪、猛吹雪!

 って、意気込み気合いも拍子抜け、穏やか長閑な日が続いてるよ。まっ、文句言う筋はまったくないんだが。

 のんびり優雅に窓からの景色眺めてて、はたと気づいた。公民館、雪囲いしてねぇじゃん!

 すっかり忘れてたぜ。館長さん、不幸あったからなぁ、公民館役員に声掛けすんの忘れてたんだろう。俺の落ち度ってわけじゃないが、副館長だからなぁ、ここは館長さんの補佐ってことで、いっちょやっちまうか。わざわざ呼び出したんじゃ差し出がましいしな、なぁに、大した手間じゃない。一人でささっと済ませちまおう。

 以前は太い丸太立てて、そこに長く重いそっぺ、丸太の縁を削いだもの、渡して横木として固定、これを各窓ごとにやっていたから、朝仕事としちゃそこそこやりでのある作業だった。が、今は、窓の両横桟に打ち込んだ金具に専用の市販横板を落とし込むだけなので、至極簡単、技も力もほぼ必要ない。雪の積もりそうな窓を優先でがっちり板囲いすればよい。

 気付いたのが11時過ぎ、即座に決断、作業雨具に着替えて飛び出した。窓のサイズに合わせて横板を配るのにちょい頭を使っただけ、あとは、1枚、1枚落とし込んで行くだけ。きれいに裁断された横木で足りずにそっべも混ざっていたので、そいつははめ込むのにちょっと苦心したが、ぐるりとすべて囲いをし終えた。もっとも、屋根が切妻なので、妻側には一切不要、そこも楽だった。最後に外置きのプロパンボンベに覆いをして完了、昼飯前だぜぇ。

 よかった、よかった。雪降る前、正月前、気付いてよかった!終わせて本当、よかった!

 と、満足気に眺めていたら、雪!久しぶり積雪!なんと、タイミングの良いことじゃないか!

 なんだかんだ思うにまかせぬ1年だったが、この最後のドンピシャで気持ちよく、年を越せるってもんだぜ。えっ、こんなことでか?そう、人間なんてたわいないもんなんだ。って、おれだけか?

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ついに来たっ!葬儀会場IT化

2019-12-08 09:54:28 | 地域文化

 都会の葬式がどんな具合かはわからんよ。田舎の場合、葬式が出ると隣組から人手を調達する。自宅で葬式するのが当たり前だった頃、出棺の手伝いから昼食の準備、受付のテント張り、段払いの宴席の設え、果ては墓掘りまで手分けして手伝ってたものさ。さすがにねぇ、他人様の葬式に2日も3日も休みとれる時代じゃないからねぇ、今じゃセレモニーホールでの告別式が当たり前、お手伝いもずいぶん楽になった。

 香典返しの準備なんかも葬祭業者がすべてお膳立て、隣組は受付で香典を受け取りお返しを渡すだけ。こんな単純作業なら、ホールの職員が代わったってよさそうなものだが、そこはやはり、金が絡むだけに、日ごろ付き合いの深い隣組の出番になるわけだ。見知った顔ばかりだから、香典ドロボーなんて入り込みようがない。そこが田舎の良さってことかな。

 受け取った香典を香典帳に記載し、頂戴したお志しを集計し、集まった現金を喪主側に手渡す仕事、これが帳場だ。以前は隣組でも事務能力が高く、達筆な人が担当してきたんだが、筆を自在にふるえる人なんてもはや過去の遺物、筆ペンはサインペンになって、こっちにも出番が回ってきた。俺のがさつでへたくそな字で、仏さんや参会者に申し訳ないと思いつつ、まっ、1円たりとも間違いなく渡せれば、それも功徳か、なんて開き直って引き受けている。

 さて、この度の葬儀だ。

 帳場に案内されて驚いた。筆ペンはおろかサインペンだって置かれていないじゃないか。あるのはパソコンとプリンターだけ!

 

 ええーっ!?つ、ついに来たか、IT化!ってほどのものじゃないが。まっ、そうなるよな、ヘタなサインペン書きより、パソコンの筆フォントの方が美しいし見やすいもの。入力も簡単だし、間違っても上書きが可能だ。さらに、後日の弔問者を付け加えるのも容易だしな。

 もちろん、ファイルはエクセル。小計も総計もすべて計算式で組み込まれている。打ち込み後、キーのワンタッチで、正しい数値が出て来る。もう、いちいち計算機押して計算する必要なんかない。しかも、香典記載欄以外に御供物の記入ページも用意されていて、もう、至れり尽くせり。

 が、問題は、これ誰でも使えるってもんじゃないよな、ってことさ。隣組で葬儀を仕切るのは、年寄りたちだ。ITについては弱者たちだ。事実、それを知った長老は、我々の出番は終わった、と落胆気味だった。隣組によっては、そんな事務仕事に無縁な人たちばかりってことだってあるぜ、田舎じゃ。

 幸い、こっちは仕事柄、初歩の表計算程度にゃ動じなかったし、今回喪主の要望で帳場に加わったお仲間も扱える人たちだったので、この技術革新?にゃニヤリのフフフっだったが、出来れば、いつも組んでる隣組の若手を入れたかった。現役教師の彼なら、きっと目的通りの成果を上げてくれたことだろう。

 が、お仲間の人たち、打てるにゃ打てたが、一本指打法!結局、手書きに及ばなかった。帳場のIT化が力発揮するには、もうちょい、時間が必要なようだぜ。

 で、コント作家の閃きだ。近い内に、香典もキャッシュレスになるんじゃないか?受付で読み取り機にカード差し込んだり、スマホかざしたりして、入金。当然、住所氏名もわかってるから、香典も持参者データも一括して喪主のもとへ、なんてね。

 あっ、葬儀の方も動画の同時配信から、ついにはバーチャルになって、ゴーグル付ければどこでも、居ながらに儀式に参列できるとか。祭壇の豪華さは、喪主側がスマホでメニュー確認して選ぶバーチャル告別式に。坊さんの読経だって、選択可能になって、宗派はもちろん、お経の種類、長さから、坊さんの顔立ちスタイル、袈裟のデザイン、果ては、声の好みまで選べたりして・・・

 技術革新ってやつは、人間の暮らしぶりをどこまでもお笑いの対象に押し上げてくれそうだぜ。

 

 

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2回も滑落?草刈り登山!

2019-07-13 13:40:34 | 地域文化

 越えれば福島県飯坂、中ノ沢峠。かつては、置賜地方にはこの山道を越えて人が行き来した。福島から米沢に抜ける栗子の国道が整備されたあとも、ここに二つ目の往還道路を!って地域上げて運動してきた。が、結局二井宿に負けた。で、今じゃ廃道?なんのなんの、今も未練たらしく、おっと違った執念深く、いやこれも違う、地道に息長くこの峠道を守る活動が続いている。毎夏、この山道を地域の子どもたちが登ってるんだ。

 子どもたちが安心して通れるように山道の整備、こりゃ大人たちの義務だろ。集落公民館の役員ってこともあって、今年も声がかかった。研修とか名目立てちゃ酒飲みしてるよりよっぽどましだぜ。そう、こういう活動なら進んで、ってほどじゃないが、嫌とは言わないのさ。

 集まったのはこの地域の集落公民館の役員たち18名。うち元気のいい若い衆、と言っても全員60歳超、8人が山道整備係だ。もちろん、俺も元気組だぜ。山歩きは嫌いじゃないしな。トレーニングにもなる。2年前と比べて、どんだけ衰えたかの定点観測にもなるじゃないか。

 登山口までは、3台の軽トラックに分乗、赤松の林、杉林と過ぎて行く。途中、皮を剥がれた杉の木が何本も!そうさ、熊のいたずらだ。ここはもう完全に彼らの領分ってことなのさ。登山口から早くも道を覆い尽くす雑草との闘い。8人が、距離をとって、草刈り機械を振り回しつつ登って行く。砂防堰堤まではそれなりに歩きやすいが、すぐに沢沿いに入り、川を渡り戻りつしつつの藪道だ。沢を高まく個所などは土が削られていて、こりゃ子どもたちにゃ危ねえな、って思った瞬間、足を滑らせた。沢に向けてずり落ちること数メートル!や、やべえぞ、列の最後だ。誰も気づかない。良かったって思う反面、一人で攀じ登れるか?不安になる。泡食って斜面の草を掴むが、すっぽり!抜けた。落ち葉の積もった地面につま先を蹴り込んで踏ん張るもずるり!その間、草刈り機の刃は回転しっぱなし。こ、こいつをまず外さねば、いや、運転を止めるか?だがな、こいつ厄介者で、一度エンジン停止すると、次、掛かりにくいんだった。うーん、機械はそのまま、なんとかこのアリジゴク的斜面から這い上がらねば。助けを呼ぶ?そんなことできるわけなかろうが、元気組だぜ。何度も夢中でよじ登ろうとして、こりゃやっぱり無理だ。まず、草刈り機を外して、道に押し上げ、次に身一つ這いがることにしよう。もがけばもがくほど、ずり落ちて行く急斜面!必死になって手掛かり、足掛かりをさぐって、ようやく山道に這い上がった。やれやれ、脚力は落ちちゃいないが、バランス感覚が低下してるってことだ。それが2年間の老化の中身。ジイサン、自覚しろ!

 小一時間、道の両側の草を刈りつつ登って、最初の休憩。ここでようやく1/3、と聞いて初めての人たちはかなりがっくり。たしか、2年前も同じ会話あったな。そうやって、経験者は優越感に浸るんだ。

 さぁ、ここからは本格的な登山道だ。沢から離れ、ぶな林帯に入る。稜線の腹を九十九折で高度を稼ぎつつ、奥へ奥へ。いつも身近に見ている山容だが、けっこう懐が深い。水辺から離れたことで、登山道はすっきりと道筋がたどれる。しばし、機械を止めてただただ歩く。登る。

 機械を動かしたり、止めたり、低速回転で進んだり、しながら、水場に到着、ここで2度目の休憩。この先、も一度草の生い茂る急坂があって、最後は頂上直下の急登、15分!うむ?この登り、キツイ!ふくらはぎに来る。2年前もこんなに苦しかったか?これも衰えか?ええーいっ、止まるもんか!休むもんか!フルマラソンのラスト5キロよりはよっぽど楽だぜ。と、歩き続けて、ついに到着!峠のてっぺんまで1時間半の草刈り行脚だった。

 道はさらに豪志山へと続くが、この先は山の会の人たちの領分、我ら公民館組は、長い休憩の後、下山だ。昨夜の雨で、道滑り易いから気ぃつけんとな、って言い交すそばから、またもや、転落!今度は石に乗せた足がものの見事につるり、うそっ!グリップできると思ったぜ。もしかして、俺の長靴、滑り易いんか?などとものの所為にしつつ、今度は、ご同行の人らに助けられて、脱出できた。ああ、見っともね!颯爽と走り下るんじゃなかったのかよ。たしかに、滑ったり、段差踏み間違えした時、持ちこたえる力が落ちたな。いつまでも若い気してんじゃねえよ、ってことだ。

 下りはわずか40分、でも、草刈りしつつの登りより長く感じた。熱中しつつの登攀てのは短く感じるもんなんだな、とお仲間たち。2度目の草刈り登山、なんとか今年も無事?終えることができた。

 これで、子どもたちの伝統行事も繋がったってことだ。お役に立てて良かった。二の腕と脛の擦り傷?なんの、そんなもん、大したこっちゃねえぜ。さっ、午後から農作業、何すっかなぁ?って、疲れ果ててるくせに。

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助っ人菜の花座、力発揮!ミュージカル『泣いた赤おに』

2019-02-04 09:52:56 | 地域文化

 素晴らしい演奏会だった!お客さんもいっぱい、卒団生も集まったし、保護者も舞台に立って、みんなで20年の記念コンサートを盛り上げた。子どもたちも直前までの元気のなさが嘘のように張り切って歌ってたし、せりふもばっちりだった。わずかな稽古でよくあそこまで覚えきったもんだと思う。舞台装置使っての稽古なんてわずかに2日、たったの数時間なんだから。子どもの力、凄いもんだ。でも、そこまでに積み上げたものが大きいんだがね。

 助っ人菜の花座も十分に力を発揮した。民話風の装置は赤おにの物語に合って、大好評だった。壁もバリバリ壊れたし、パネルの上げ下げも効果的だった。衣装の方も、結果的に菜の花座衣装担当スタッフがすべて面倒見る形になって、これもさすがに劇団、本領発揮ってところだった。

 一番の難題は舞台装置立て込み。休憩時の短時間で仕上げるにゃ、一度立て込み練習が必要、と時間をとってくれるよう、要望していたが、合唱の稽古が押して、これはきっぱり諦めた。そう、あくまで歌が主体だからね、当然だ。なぁに、何度も打ち合わせてして各自が動きをシミュレーションしておけば大丈夫。ぶっつけ本番、上等、任せておくれよ。5分以内で完了させるって目標は叶わなかったものの、それほどの時間超過もなく転換完了。すべては繰り返した打ち合わせ通り、ミスもなく作り上げられた。

 唯一のハプニング!青おにがぶん投げた扉が舞台前のバウンダリーマイクを直撃!落ちたっ!衝撃に極めて弱いコンデンサー型マイク、やっちまったか?その不安もよぎったが、それを横目で見た指揮者が動揺したらいかん、音の拾いが偏ったら大変だ、と最後部の立ち見からすぐに駆け付け、いや、忍び寄って、マイクをそっと元に戻した。音も変わらず拾っているよで、安堵。まさか、客席で見ていることがこんな形で役に立つなんて思いもよらぬ事態だった。でも、そのくらい元気よく動いていたから、子どもたちはまっく気付かずに元気よく続けて歌い切った。

 こうやって裏方としても役に立つ、これが劇団なんだ。そこのとこ知ってもらえたんじゃないかなぁ。歌や踊り発表会、ぜひぜひお声かけを。いつだって、とはいかないが、空いてる限りお手伝いしますからね。もちろん、公演のオファーも待ってますよ。

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いよいよ明日本番!ミュージカル『泣いた赤おに』

2019-02-02 19:08:15 | 地域文化

 さあさ、明日ですよ、子供たちの会心の歌舞台、見ものです。

 前日の今日は、照明の仕込みと装置の手直し、と意気込んでいたら、ピアノの調律が優先でした。そうか、そうなんだよなぁ、合唱だからなぁ。菜の花座みたいに、バックにカラオケ流して、・・なんてわけにゃいかんよね。ジャンルを超えて交流すると、思いもよらぬ新発見にぶち当たる。他にも、反響板の上げ下げ、なんてのもある。教えられことの多いが、こっちも少しは役たったんじゃないかな。

 装置とか衣装とか。それと、足元マイク・バウンダリーマイク、これなんか、歌はばっちりでも、セリフにゃ声量不足の合唱少年少女にずいぶん役立ったようで嬉しい。どうせなら、歌の時も、聞きにくいパートだったら、マイクでそっと拾ってもいいんじゃない?なんて、考えるのは、演劇外道の世迷言、合唱については、あくまで地声で勝負、これが音楽人の矜持ってもんなんだろう。まっ、個々人の声量の違いが大きいから、一部だけマイク、ってのも難しい話しなんだがね。

 照明についても、菜の花座の担当者がプランを出したものの、第一部合唱との兼ね合いもあって、思うような明かりにはなっていなかった。歌う子たちの顔を明るくはっきり照らしたい、って優しい心が強いからなんだろうな。演劇だと、思い切ってメリハリつけて、主役をライトアップ、その他は薄暗くたってお構いなし、なんて明かりを作りたいところだが、それも合唱団にはなじまぬようだ。特に、少年少女合唱団だからね、詰めかける親や親戚のためにも、はっきりくっきり見せてあげた方がいいんだろう。それはそれでありだな。ただ、どうにも明かりの足らないところについては、急遽ピンスポットで対応することにした。青おにさんとても喜んでたな。

 さて、今日の作業で頑張ったのは、吊りもののバランスとりと、下ろした際の固定方法だった。照明がほぼお任せになったので、その空き時間を利用して、念入りに手直しした。吊りワイヤー4本すべて、テンションを保って、グッと安全性が増したはずだ。固定についても、見栄えよりも使い勝手。下ろしたパネルが動かぬよう、台に固定枠を打ち付けた。

 この舞台を使った稽古があまりできていない子供たち、動きがまだまだぎこちないが、明日最後のゲネプロで、しっかり身に付くことだろう。子供たちのミュージカル、ここまで本格的に作りあげられているのはそうはないはずだ。もちろん、作曲も初演だし。見ものの定期公演、ぜひぜひ、お出かけを!

 2月3日(日)会場13時、開演13時30分。高畠町文化ホールまほらだから。

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