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ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

日舞発表会で考えた!

2022-09-24 11:38:04 | 地域文化
頼まれて撮ったビデオの編集作業、みっちりの内容をDVD2枚に盛り込むって大変!踊りは絶対削れないし、司会者の紹介も入れておきたい。最後のフィナーレ、これは絶対外せない、うーん、来賓祝辞はカットだな、でどうにか収まった。
改めて見直しながら、じっくり再生したのは、少女が踊った『夢芝居』!
ロリコン?違うぜ。この踊り、置農演劇部演歌ショーの花形だったんだ。藤柳美香次先生に振り付けしてもらったものを部内でも巧みな踊り手が代々踊り継いで来た。少女の、恋や舞台への切ない思いやためらいってものが艶やかさの中にしみじみと伝わる名曲、いい舞踊だなぁ!
なんかも一度、菜の花座の舞台で披露してみたいって衝動にかられるよ。演劇部時代、この曲の踊り手だった子が団員にいるから。よぉーし、来春の公演はまた「流れ旅・紅座」シリーズだな。
なんだよ、たった1曲で芝居の出し物決めるのかよ?!
いやいや、今回の発表会で名取を襲名披露したHさんは菜の花座のスター女優だし、彼女を座長役としてすでにシリーズを2回掛けて来たからさ。先の公演じゃ、日舞の踊り手不足で、美香次社中の皆さんに手伝ってもらったけど、劇団内に名取さんがいるんじゃ、たっぷり実力発揮してもらえるじゃないか。舞踊もたっぷり盛り込んで、旅芝居一座の悲喜こもごも、味わってもらえるさ。

もう一つ驚き!あったのさ。
職場の大先輩が舞台を踏んでいたことだ。たしか、自宅に能舞台と弓道場を持つ彼は謡曲の先生、弓の達人、何を今さら演歌舞踊なんだ?頼まれ出演なのか?と思ったら、なんと!3年前に弟子入りしたってことなんだ。しかも80歳を目前にして!
『これぞ天下の上杉節』他1曲を見事に舞いおおせた。さすがに、能の素養があるから、姿勢もシャキッとしているし、所作も決まっていて、とても3年そこらの修行の人とは思えない見事なものだった。
なんとなぁ、80歳にして新たな手習いだよ。こりゃ、考え方を改めにゃならんぜ。後期高齢者の仲間入り、なんて演劇からも尻込みしてる自分、なんてだらしないだ。まだまだやれることは沢山残ってるんじゃないか!
そうだ、師匠の美佳次さんだって、あの御歳にして、驚異の若々しさと美しさを保っている。今回の踊り納め『俵星玄番』など長い槍を縦横に振り回し、仇討ちにはせ参じる赤穂浪士を表情豊かに演じ切っていた。

彼女もその道に入ったのは退職後だって聞いている。
菜の花座のHさんも同様だし、この先、ますます才能を開花させていくことだろう。
そうか、仕事に追われて何か精進するものが持てなかったとしても、悔やむことはないんだ。まだまだ先がある。第2、第3の人生を色とりどりに賭けていけばいいんだ。
と、なると、こっちもなんか考えなくっちゃなぁ!
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日舞の発表会、仕事はビデオ撮影!

2022-09-19 21:35:59 | 地域文化
もうほんと!お世話になってきたからねぇ、「ビデオ記録して!」って言われたら、はいぃぃぃぃ!喜んで。って跪いてお引き受けするのさ。
日本舞踊の藤柳美香次さん社中の発表会だ。

置賜農業の演劇部じゃ演歌舞踊を毎年1曲ずつ教えてもらって、ついには、演歌ショーなんて出前レパートリーまで作れるほどにしてもらった。お陰で、老人ホームや敬老会、引っ張りだこで、生徒たちもずいぶんいい思いをさせてもらった。まっ、土日がほぼつぶれるブラック部活じゃあったけど。
さらに、菜の花座の踊りも指導してもらったし、社中上げて友情出演もしていただいた。
それがご縁で、菜の花座の花形女優が弟子入り、ついに名取にまで育ててもらった。
ここまで世話になってりゃ、ははぁぁぁ、何事も仰せのまままに!で当然だろ。
菜の花座からお手伝いに入ったのは、装置・舞台監督兼任とピンスポット担当二人、それと撮影班の計4名。
装置屋さんは極め付きのモノつくり派、全体飾りの切り絵の他、踊りの1曲1曲に手の込んだ挿絵風書き割りを準備してくれた。切り替わる装置のせいで、踊りばかり27曲とい長丁場が変化あるものになったかな。

ピンスポット二人も完全初心者だったが、そつなく当ててくれた。
で、こっちはと言えば、ビデオ撮りを任された。
午前中にリハーサルがあるって言うから、待ってたら、なんと、準備できた踊り手から行き当たりばったりに舞台稽古するって!おいおい。出も捌けも動きもほとんどつかめぬまま本番かよ。
まっ、いいわ、始まりは上下に全集中で、姿見えたらそっちにカメラを回そう。アングルも全景中心に、あまりアップは欲張らずにともかく、記録、記録!記録の徹する。
とは言っても、ずーっと遠景からの全身像ってのもあまりに芸がない。やっぱりサビの部分とか、アップでの熱演を撮りたいよね。ただ、在り来たりの安ビデオカメラと最低レベルの三脚、一気に動いたり早い動きに付いて行けなかったり、うん、もう、ごめんなさい!の連続だな。
ただ、絶対やってならないこと、それは撮り忘れ!一昨年の菜の花座大失敗があるからね、くれぐれも録画ボタンの押し忘れだけはしないように、って。だったら、途中停止なんてせず、ずっと録画を続けりゃいいんじゃん。
撮影席を大きく仕切って、その中でほとんど立ちっぱなしの3時間半、頼まれ仕事だけに緊張の連続、なんか、稲刈り以上に?疲れた。
打ち上げにご招待されて、ご馳走になちまったし、さぁて、明日から、どうやって編集して行くかな。
帰り際、間違ったところ、修整してくださいね、って頼まれたが、はいはい承知って冗談で返したが、それどころか、まともに撮れてるかどうか、SDカード開くのがこわいんだよね。
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新町長の後援会設総会?うーん、どうしよう?

2022-07-18 17:28:27 | 地域文化
 一気にコロナ復活だからねぇ、人込みにゃ混じりたくないし、それよか4月に選挙終わったばっかしだろ?次の選挙はまだ先の先、まだ早いんじゃね?
 革新系無所属って、基盤もろいからなぁ、今からバックアップ組織固めたいわけなんだな、まぁわからないじゃないけど、大雨警報出てるしぃぃ・・・

 やっぱ行こうか、って決心させてくれたのは、先日登山道整備の時に立ち聞きした地域の人の話し。
 「参議院も野党系(国民民主)入ったし、町長も自民じゃない。これじゃ国から金、引っ張って来らんねえさ・・・」
 これこれ、中央は自民独占、地方を振興するにゃ尻尾振ってお座りワン!この奴隷根性なくならない限り、自信に満ちた田舎、なんて出来っこないよ。よぉーし、町長の後援会だって参加しようじゃないか。草の根反自民育てようぜ!
 40人くらいのもんじゃないか、天気は悪いしコロナ大流行だしの思いの外、70人以上も集まっていてちょっと驚き。なるほどなぁ、4期ぶりにゴリゴリ自民党の町長に勝った余韻未だ冷めやらずってことだ。
 おうおう見知った顔に役員名簿だぜ。この町の革新系支えて来たのはかつての青年団、その多くが農家で、そのまた中心が有機農業研究会、古強者健在なりってところだぜ。参政党なんて俄か無農薬農業推進派なんて足元にも寄せ付けない堅実、堅牢さなんだ。まっ、こっちもその隅っこで勉強させてもらった口だけどな。
 司会進行の事務局長は菜の花座の準団員だし、幹事長は置賜農業高校演劇部の「食育子どもミュージカル」応援してくれた元小学校長、今は革新系町議団の中心Ⅰ先生だ。議長役も農協の理事なら、質問も旧理事から出る。これなら安泰だ。事務局も事務能力高そうだしな。
 提案された規約も微に入り細にわたりで、まっ、規約のお手本みたいな見事さだ。役員人事も常任委員会体制はもちろん、支部や婦人部青年部、もちろん事務局体制もがっちり整っている。
 あんまり整い過ぎてて、俺みたいななぁなぁ派には息苦しい。組織ってこうまできっかり決めなきゃならんもんなのか?もっと大雑把で適当な方が風通しいいし、臨機応変の楽しさあるんじゃないのかなぁ。
 参加者のほとんどは60代後半から70代の男性、もうこういう仕組みが組織のあり方って認識が爪の先まで行き渡ってんだろう。いくら青年や女性の参加を!なんて掲げていても、まっ、無理だろうな。
 そうそう、女性はわずかに5人!女性の町会議員から、女性部の位置づけについて要望が出たが、あえなく却下。ああ、応援するんだったなぁ、って後で後悔しきりだったぜ。
 町長の公約、総合病院行きデマンドバスの運行、と学校給食の無料化、をどうやって応援するかで議論が盛り上がったあたりは、シャンシャン後援会じゃなくて良かったな。
 れいわ支持者の俺としては、なんとかれいわ公認候補を町議選に擁立できないもんか、なんて思惑もあったんだが、とてもとても、れいわネズミの食い込む余地はないなぁ。田舎議会にれいわ議員!10年早いわな。都会や国会でれいわが地歩固めてからの話しだぜ。おっとその前に、れいわの支持者見つけなくっちゃな。
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最後の中ノ沢登山、登頂できず!

2022-07-16 18:09:24 | 地域文化
 このどしゃ降り、明日も朝から雨の予報、中ノ沢登山道の整備作業は中止だな、うん、中止でいいよ、中止になぁーれ!ほらほら、こんだけ降ったら沢は増水で危険、何度かある渡渉 も無理だぜ、朝一番、「残念ながら本日は、」って連絡くるさ。
 疲れ気味の今日この頃、弱気の尻込みに非情の天気好転!あーぁ。
 よっしゃ、気持ち切り替えて、最後のお役目、4度目の整備登山頑張っぺ!って意気込んで集合場所に出かけたら、
 なにぃぃぃ!下の取り付け道路の草刈り頼む、って!お、おい、俺のことわかってねえな。確かに一番の高齢者だが、気力、体力じゃそこらの若い衆、ったって50代、60代だけど、にゃ負けねえんだからな。親分=会長、代って、分かんねえんだな。
 いんや、登っからっと、老いの一徹?有無をも言わせず頑張ったら、そんじゃ、チェーンソーオイル背負って上がってくれ、だと。 
 おい!だから、お年寄りは大切に、の配慮要らねえから。
 聞けば、秋の中ノ沢登山行事そのものも今年で終わりにするってことだ。子どもたちの育成事業のつもりが、当の子どもたちの参加少なく、オッサンたちの年に一度の運動不足解消登山になっちまったからだと。スズメバチに刺されたらどうする?って母親の指摘に黙るしかなかったってよ。
 まっ、そういう時代になっちまったんだ。元気で良い子は山など登らずお家でゲーム!なっ、これだぜ。
 年寄りの冷や水と見做されつつの草刈り登山、くれぐれも不様な姿は見せられんぞ!ぜったい転んだり滑ったりは厳禁だって、必死で言い聞かせつつ歩いた。バランス感覚てやつがめっきりすり減ってからよ、大きな岩上る時とか、濡れた石踏む時とかは要注意なんだぜ。
 沢はたしかに水かさは増えていたが、渡渉も拒むってほどのことはない。うん、さすがにブナの樹林帯、保水力が半端ないんだな。あんなに降った雨もきっと地下の根圏に蓄えてくれてるだろう。林は切っちゃなんねえよ。
 今年は草刈り隊の他に倒木伐採の特別班2名が同行。ところどころ道を塞ぐ倒木を伐採排除しながら進む。
 さらに進めば、なんと、この山の神様とも言うべき桜の巨木が倒れて道を塞いでいる。

 いやぁ、雪多かったからなぁ!これも裁断して登山道から転げ落として、急がないと山頂までたどり着けないぜ、ってせっせと作業を始めたら、一服すんべ!って、もう休むのかよ。タバコ吸わねえし、水分補給のいらない俺としちゃ、休みたかないんだよな。ちゃっちか登っていきたいのにさ。
 沢筋から尾根にとりついてジグザグの急登、途中、見事なヤマアジサイの群落に見とれつつ、 
 登る。
 やれやれ、最後の水場、沢の最源流だ。ここがいつもの休憩場所。ここを過ぎるとさらに急坂30分で頂上に達する。ただ、道は草に覆われることもないので、草刈り機のエンジン止めてひたすら歩くだけ、登山だ、登山!なんだが、なんと!ここまでで終了!引き返すってお達しだ。
 なんて柔な奴らだ!休んでばっかいるから、時間足りなくなんだぜ。若いくせしやがって!俺一人ちょっくら登って来っからと単独行動、ダメだ、それこそ、年寄りがなに気張ってんだ!って後々の語り草になりかねない。それに、行って戻れば小一時間は遅れる。一人の身勝手でみんなを待たせておくわけにゃいかねえよな、っと心の中に鬱勃たるもの抑え込みつつ、一緒に下ることにした。
 疲労が足に来てんじゃないか?っと慎重に足を運んだが、膝が笑うなんてこともなく、滑ったり転んだりすることもなく、1.3キロ、32分下り切った。涼しかったせいか、消耗もまったくなし、まだまだやれるじゃないか、俺!なんて一人自惚れながら、軽トラ荷台に便乗させてもらって集合地点に戻った。
 うん、自信ついた、これなら来年も参加できるぜ、って、ああ、そうか、今年で終わりになるんだった。って、ことはこの山ともお別れだな。と、わっかたら、うーん、残念無念、登頂して有終の美を飾りたかったぜ。


 
 
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れいわのボランティアして気付いたこと、その②!

2022-07-15 14:59:20 | 地域文化
 れいわ新選組が新しい政治の可能性を開いてるって思う理由、もちろん、ボランティアに支えられてるってところは大きい、が、そればかりじゃないぜ。街頭宣伝に多くの人の足をくぎ止めにしていることだ。
 山本太郎が駅前に立てば、常に数百人の聴衆が周りを囲み、彼の話しに聞き入る。前回衆議院選までは、どれどれあのメロリンキューか、って、太郎見たさって面が大きかったけど、今回の参議院選挙では、その他の候補、大阪のやはた愛とか福岡の奥田ふみよとかよだかれんとかも演説で、行き交う人の足を止めるられるようになって来ていた。
 他の党も負けじと街頭に人を集めちゃいるが、ほとんどが動員だよな。あらかじめ行き先の場所と時間知らせて、支援の団体・組織に呼びかける、命ずる?かな。自民党は利権つながりの業界から、立憲、国民なんかは連合の組合員とか。今、世間を騒がせている旧統一教会なんか、さかんに信者を出して自民党に恩を売ってたらしいってことだしな。(参政党にもって話しも聞こえ始めてるが、ここはまだ確証されてはいない。)
 れいわ新選組の場合、組織なんてないし、団体との腐れ縁も皆無、SNSでの告知以外、ひたすら行き当たりばったりの辻説法を試みている。
 れいわの街宣がなぜ通行人の足を止めるのか、話の中身はもちろんあるが、対話が成立しているってことだろうぜ。威勢のいいスローガンや一方的で言いっ放しの主張じゃなく、ビデオなんかも駆使しながら丁寧に言葉を届けようとしていることだ。
 他党の注入に対してれいわは対話。れいわ候補者なら、誰でも行っている質疑応答!このやり方に対話にこだわるれいわの姿勢がよく表れているさ。これって、ほんと、画期的なことだと思う。
 だってそうだろ?どんな質問が飛び出してくるかもわからないんだぜ。答えられない質問もあれば、強烈な反論もあるだろう。悪意に満ちた嫌がらせもあれば、時には酔っ払いが絡んで来ることだってある。山本太郎など、君が代を一緒に歌えと強要されたことさえあった。(この時の返しが実に秀逸だったね。質問者に最後まで歌わせた後、「うーん、75点!(正確には忘れたが)」とカラオケルームに引き込んでいなした。この機転、このユーモア!)
 どんな無礼な質問にも決して声を荒げない。あくまで相手の意見を聞き取ろうとする。相手を言い負かすことを目指さず、そこから、汲み出せるものを常に探している。これがまさしく対話ってものだろう。
 この街宣の形、もっともっと深まり広がって行けばいいよなぁ。候補者も成長できるし、何より聴衆が変わっていく。決めつけず主張を聞き、疑問をぶつけつ、返答を得ながら納得できる地点を探して行く。考え、物言う市民の自己啓発じゃないか。
 ところが、地方じゃ、これがまったく成立しない!
 だってなぁ、人が集まる場所がないのさ。人が通行する道がない。理由は簡単、車社会!通行人はスーパーの店内かせいぜいが駐車場。キムテヨンさんの街宣2度付き合ったが、道路越しに駐車場に呼びかけるしかなかった。
 これじゃあなぁ、誰も聞きゃあしないぜ。もちろん、質問なんて出ようがない。つまり、言いっ放し!手伝いだってビラ1枚渡せず、ただ行き交う車にれいわの看板掲げるしかなかったもの。
 どこか会場を設けて集まってもらう、なんてのは地方選挙じゃやってるが、わざわざ出かけて来るのは支持者だけ、新たな聴衆を獲得するなんてとても無理だ。ここれじゃ対話が成立しようがないんだぜ。
 虚しく看板掲げながら頭に浮かんでいたのは、井上ひさしさんの『イーハトーボの劇列車』ラストシーンの独白だった。
 「ひろばがあればなあ。村の人びとが祭をしたり、談合をぶったり、神楽や鹿踊をたのしんだり、とにかく村の中心になるひろばがあればどんなにいいかしれやしない……。」
 昔は村のお社や鎮守の森が村人が集う広場だった。明治の農民蜂起、秩父事件は椋神社の境内から出撃したように、寺やお社が人々の談合、話し合いの場だった。解決すべき課題があれば、そこに集まって議論を戦わせた。話し合いの末に合議が行われ、掟が作られ、行動の指針が決められた。
 今や、地方に人々が集う場所はない。いや、ある。公民館がある。集会施設がある。でも、それは自由に利用される開かれた場ではない。気軽に集える場所ではない。行き交う人々がふと立ち止まり、挨拶をかわし、情報を交換し、ひと時くつろぎ、しばしの対話を楽しむ場ではない。
 せめて、主張を述べ合い、それに耳を傾ける空間があれば、日本人の政治に対する関心も高まってくののではないだろうか。
 考えられるのは、大規模店の駐車場の一角を解放してもらうことだ。簡単なステージがあり、周囲にベンチが置かれ、横にはキッチンカーが止まっていて飲み物や軽食を提供してもらう。事前に申し込めば、いつでもだれでもどんなアクションにでも利用可能だ。時に大道芸が披露され、時には地元の子どもたちがダンスなど習い覚えた技を見てもらう。もちろん、政治的な意見表明も自由だ。
 こんな自由で気ままな空間があれば、年寄りたちも暇を持ち余すこともなくなるだろう。子育て中の母親、父親も買い物のついでにちょっとした息抜きができるに違いない。
 今、地方は車社会、家と会社と大規模店中心の暮らしになった。住民たちはその流れぐるぐる回って生活している。だったら、それを快適にかつ有意義に利活用する道を探ってみてもいいんじゃないだろうか。
 肩肘張った交流施設も必要だが、こんな街角のカフェのような空間、これを作り出すアイディア首長、出て来ないもんかなぁ。
 あっ、そうだ、明後日の日曜日、新町長の後援会発足式だった。一つ、提案しみるかな、ダメもとで。
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