泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

「死者の書」初日

2017-01-27 11:14:44 | 丹下一の泡盛日記
26日(木)は「死者の書」初日。
舞台監督で参加している。
能舞台での上演で仕込みも半分以上終わっているので集合は午後。
楽屋と照明ブースは電話でつながっているのだけど、後は走る!
伝令よりも自分で走って確認してキューをだす方が早い。
もちろんここは能楽堂で、インカムなんて必要ない。
自分が舞台始めたころの小劇場だって同じだ。
ちなみに能舞台の照明は、全部明るくするだけで途中で「暗転」なんてありえない。
電気なんてない時代に生まれた芸能だもの。
本来、大抵の芸能は、太陽の下で演じるものだった。
だから実は「照明ブース」ではない。「録音室」という部屋だ。
照明の調光卓は、ただ明るくすればいい、というもの。
だからここからは、舞台上の屋根があるので舞台は半分以上が見えない。
それをゲージの記録だけで本番に向かうのだからすごい作業だ。
そして、闇の中に浮かび上がる面をかけた役者の姿が美しい。
3女優もさすがの存在感とエネルギーだった。
本番は無事終了。
満席の客席から熱い拍手が沸いている。
この照明のプランを立てて下さったOさんも客席のどこかから立ち会って下さっているに違いない。
合掌。
今日は2日目の楽。
気合い入れて参りましょう。


コメント
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