泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

人間を「数」でしか見られない人たち

2015-06-29 15:36:44 | 丹下一の泡盛日記
土曜日は終日シャンソンコンサートのお仕事で劇場に缶詰め。
シャンソン聞き続けるとその「暗さ」に参りそうになったりする。
歌い手が自分の人生を背景に歌っているので、よく聞く有名な曲でもそれぞれの「うた」になっている。
次々に登場する一人一人のストーリーをプレイバックのアクターとして聴いてるような気持ちになったりするのだ。
プレイバックの舞台は90分が限界なのだけど、これがリハーサル含めて2本、12時間続くと。。。。

だから東日本大震災で「2万人が消えた」のではなく「一人の人間が消える」事件が2万件同時に起こったのだと思っている。
沖縄で米兵による「日本人」へのレイプ事件は日本人によるそれよりも少ない、などという発言は、一人一人の人間を無視して頭数だけでしか考えられないということだ。
レイプの被害者がその後精神的にどれほど苦しむか、表現の世界にいると実感する事がある。
そんな話題を「冗談」だとか「居酒屋での話」レベルで語る、というのが信じられない。
そんな会合で「芸術」という言葉を使ってほしくない。
コメント
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