泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

とぼけ方だけ上手になって

2009-06-19 17:48:09 | 丹下一の泡盛日記
 市役所でのこと。
 ある書類を提出せねばならず、そのために複数の証明書やらなにやらを用意せねばならずあちらこちらにお願いして揃えた。
 窓口の担当者に「これで全部揃ってます」と確認してもらい一安心。
 後日、その担当者から電話――「ひとつ足りない書類があります。すぐに持ってきてください」。
 自分はその書類を確かにもらって一緒に出したと記憶していたので抗議した。だが「出した」「受け取ってない」の水掛け論なので仕方なく再度手数料を支払って作成してもらい提出した。

 実に納得がいかない。
 行政のプロである担当者が「全部揃ってます。これでOKです」と判子ついて受け取ったのだ。
 「後で見たら足りなかったんです」とはどういうことなのか。
 プロの対応とは思えない。

 自分は彼がその書類を紛失したのではないかと疑っている。
 「紛失しました」とは言えないので、「あなたのせいです」と言ってきたのだと思っている。
 そしてはっきり言って、担当者が受け付けなければ申請が上がらず困ることになる。担当者はささやかながら自分に対して権力を行使できる立場にある。だから再度作成して提出した。
 納得がいかず、不愉快な気持ちになっている。

 自営業なので(多分)サラリーマンの人たちよりも市役所や関係の役所にしばしば出向く。普段は市役所の他の職員の一生懸命な姿に接している。こんな不可解な対応は初めてだ。

 実は今回の書類では別の事務所で「これ出してもまず通りませんよ。だから書類作るだけ無駄だと思います」と嫌がるのを何度もくどいてつくってもらった。
 結果は、おかげさまで「申請は受理しました」と回答が来た。この事務所の人たちはそうやって今まで何度、申請しようとする人たちを困らせてきたんだろう?

 そういえば15年ほど前、大阪のある芸術助成団体に海外公演の助成金申請の書類を提出したいと電話したら、電話口で担当者が「もう充分申請書類が提出されている。これ以上忙しくなるのは嫌だから提出せんでくれ!」と露骨に嫌だという口調で言われたことがある。そして彼は最後まで自分の名前を名乗らなかった。
 この時も押し切ってぎりぎりで提出し、助成対象団体に選ばれた。

 先日の毎日新聞でも、社保庁の担当者に記者が「あの方に郵送されてきた書類」と何度も説明しても「何のことだかわかりません」と回答し続け、記者がファクスで送って「この書類のことなんですが」と確認を求めた、といういきさつが報じれらていた。
 「とぼけかただけ上手になって」と悪態をついてみたくなる。

 
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