朗読会三夜目

　昨夜は、薔薇戦争の三夜目。最終日だった。毎回台本が違うので、ちょっと混乱しそうだが、大丈夫。今夜は、悲恋のサフォーク伯爵と好色なエドワード四世。
　集中が深いので終わるとちょっとくらくらした。

　いつもお世話になっている通訳者の野口由紀子さん（シェイクスピアの歴史劇が大好きなのだそうだ）や劇集団流星舎時代（１９７８～８１）の仲間、それに弟も来てくれて幸せな打ち上げ。

　いつもはタクシーで帰る。だって終電に乗るとすると３０分しかいられないんだもん。昨夜は、最後まで飲み、タクシーにも乗らなかった。

　電車で新大久保に出た。なつかしいホームタウン。何年かに一度、こうやって夜の街をぶらつきたくなる。おお、Ｎんちはまだ靴屋やってる！　とか、この小道をまがると中国系のＳ君ちが、おお、まだあった！　そして以前自宅があったところへ。

　ここは今公園になっているが、以前庭にあった柿の木が残されている。ずいぶんと太くなっていた。久しぶりだね！　とハグをする。枝ぶりも立派で元気なようだ。うれしい。公園になっても、いつまでも彼は「うちの柿の木」なのだ♪

　そのまま馬場に出る。この時間でも絶体にやっているはずだという確信がある、地下のジャズバーへ。やっていた。いつものように一番酔って盛り上がっているのがオーナーのＫさん。

　隅の席に座る。１１年前、３６歳の誕生日の夜中、一人で座りジュネの本を読みながらカイピリーニャを飲んでいる自分が見える。ここには、ブラジルの酒、カイピリーニャがある。今夜もライムを搾って飲む♪

　もう１軒、新しいバーに入る。おしゃれな空間。なんとなくカンがはたらいて、聞いたら若いバーテンは仙台出身だった。

　３時から５時までは、ひたすら歩いた。高田馬場～諏訪神社～大久保方面へ。諏訪神社なんかセンサーつきの門が鳥居の下にできている。気持ちはわかるけど、神社がねえ。。。
　大久保通りでよってくるお姉さんたちとことばを交わしながら。暗い裏道で後ろで足音がするとすっと静かに背後をチェックする。新宿育ちだもんな。

　冷えた外気が頭を冷やし、ひたすら歩くことで舞台の興奮が鎮まっていく。大久保通りはまるで韓国だね。学校で一緒だった在日の友人たちはどうしているだろう。今でも会いたいと思っているＡ君のことを思い出した。

朗読会二夜目

　昨日からかみさんの母、大ママが来てくれている。朝５時半にかみさんを駅までおくり、娘２をたたき起こし学校に送り出していた。のをベッドの中で朦朧としながら聞いていた。

　キッド・アイラック・アート・ホールに小屋入り。楽屋に行くと江戸馨さんが薔薇の花を、牧野くみことつかさまりがこじゃれたビールをくれた。うれしい♪

　舞台は、またしてもいい出来だった。なんだろう、このノリは。通のお客からもやたらとほめられる。今夜は、サフォーク、ウォリック、エドワード４世とてんこ盛り。

　かみさんと娘２も、弟も来てくれた。弟に託された母からの伝言。「お前が生まれた日は、今日にそっくり。風が強くて空は抜けるように青かったよ」最高のプレゼントだ♪

　深夜帰宅。かみさんと大ママは起きて待っていてくれた。大ママの牡蠣のオイル漬けと大根のたいたんで一杯やる。弟がくれた酒は菊姫。娘２がくれたストーンズのＤＶＤをこれから見て眠ります。ああ、なんて幸せなんだろう。みなさん、本当にありがとうございます。

今日はわたしの誕生日

　今日（もう昨夜になった）は、シェイクスピアの朗読会の本番。３日連続のスペシャルの初日。お客さんも満員♪　よい出来だったと思う。いい集中だった。
　高校時代の友人も来てくれて、美味しいお酒。

　ただ新宿のイベントの方はアクシデントが起こり大変だったようだ。悔しい。
　いろんな思いを抱えながら東逗子駅から体を引きずるように帰宅。

　娘３から電話。彼女にはものすごい人生の転機が訪れている。長電話になり、気がつくと２４時をすぎ、１２月１８日。誕生日を迎えた。

　４７歳になった。去年は家族で贅沢な食事をしたが、今年のように本番というのも悪くない。以前、仙台でワークショップ終了後３０人近い参加者が居酒屋で「ハッピーバースデー」歌って祝ってくれたのも忘れられない思い出。

　４７歳の自覚は、まったくない。神様からのお題もたくさんあるが、相変わらず不器用で甲斐性がない。

　そして、昔より自由になっている。昨年は金はあったが自由がなかった。結局浪費した。今は、金はないが精神は自由だ。もちろん「ない」と言っても２０代の「ない」とは雲泥の差。贅沢な「ない」だ。
　若い頃のような気ままさはないが、あの頃は新鮮な体験を楽しんでいただけで、実は臆病だった。無鉄砲さもなかった。だから今まで続いているのかもしれない。

　今日の舞台は、ウォリックの生涯だった。実直な青年からキング・メーカーになり、裏切られ死んでいくまで。
　台本のことばと自由に向き合っている自分を感じる瞬間がある。

　明日（というか今夜）は、第２夜。恋のストーリー。どんな夜になるか楽しみだ。舞台ではますます自由になってるからね♪

長い夜

　今日の午後は、下北沢で朗読会の稽古。体調を崩していたメンバーも復活、合流。珍しく早めに稽古場に着くと彼女も早めに来ていたので、一緒にお茶。忙中閑あり。ちょっといい感じのカフェを見つけておいたのさ♪

　このカフェには、たくさんの本が置いてある。岸田理生さんは、好きなもの「本と猫」と書いていたが、自分は「本と酒」だな。本に囲まれる生活を夢見ている。実際かなり持っていたが引っ越すたびに友人に引き取ってもらったり、処分したり。本を捨てるくらいつらいことはないね。

　稽古を終えて渋谷で牛丼屋に飛込み、かっこむ。今日は長い夜になる。いったん逗子に帰宅。服を着替えて気持ちを入れ替え、帝国ホテルへと車を飛ばす。そう今日は都内２往復なのだ。

　帝国ホテルなんて昔は「どこにあるの？」って感じだったのに。打ち合わせに使ったり、自分がインタビュー受けて写真撮ってもらったり、仕事のイベントを演出したり、いつの間にか「けっこう知ってるところ」になっている。

　カフェで明日のイベントの映像編集の最終打ち合わせ。撮ってきたばかりの最新映像の編集イメージについて編集者と打ち合わせ。僕自身は、現場にいられないので（だってシェイクスピアの朗読会の本番だもん）、進行を任せたルフトツークの遠藤さん立会い。都内に住む彼もバイクで来ている。二人とも電車で帰れるわけないと覚悟。

　その後、部屋でＭＣの稽古と全体進行の確認。パソで映像見せながら。
　「けっこう知ってる」つもりだったけど、お部屋に入ったのは初めて。
　部屋のことよりも内容だ。と、例によってわいわいと。午前1時に終了。

　ま、できるだけのことはやったと思う。後は、遠藤さんはじめスタッフに委ねるしかない。明日のイベントの成功を祈っている。

　首都高をトム・ぺティを聴きながら、ゆっくり走って帰宅。とりあえず風呂。上がって時計を見ると３時。もちろんビール飲まなきゃね♪
　犬の豆太郎がすりすりしてくる。こんなときに犬たちがいてくれることがどんなに助けになることか。豆太郎は、ただつまみのチーズが欲しいだけかもしれないけどね。

毎朝8時に

　今週は、熊野からＳ君が泊まりに来ている。Ｓ君の彼女は逗子在住。彼女の学校が5日間お休みなので来ているのだが、色々な事情でうちに泊まっている。
　毎朝8時きっかりに玄関のチャイムが鳴る。Ｓ君の彼女、うちの娘２の親友Ｍちゃんである。このところ仕事が忙しく寝るのが4時過ぎになることもある。娘2は、みかねて「弁当は自分でつくるから、できるだけ寝ていなよ」と(T.T)

　そして今朝も8時にチャイムが鳴る。にっこりと幸せそうなＭちゃんの顔がのぞく。こちらはよれよれのパジャマにはれぼったいまぶた。

　今朝は、Ｓ君が目玉焼きをつくってくれた。かみさんがコーヒーを入れて、Ｍちゃんが持ってきてくれたパンを食べる。二人は、うきうきしながら出かけていく。何にもいらない彼が、彼女がいれば、と全身で言っている。その幸せエネルギーを浴びて、さあ、今日も一日一生懸命仕事しようっと。

７年ぶりのカラオケ

　昨夜は、ジャーナリストの藤田さん（元ニューズウイーク日本版編集主幹）主催の忘年会。おなじみの中華料理屋。２０名近い人が集まっていた。仕事でちょっと遅れ、藤田さん「そこに座って」と。
　その席の隣の女性と話していて、うちの子どもの家庭教師のＭ君がヨーロッパに行って財布取られてね、なんて話していたら、なんと彼女はＭくんとベルギーのユースホステルで一緒だったことが判明！
　「え～、Ｍ君が話してたのって丹下さんのことだったんだ！」円卓のみんなもびっくり。世界は狭いと盛り上がる。

　集まっている人たちは、藤田さんの人徳か、話が前向きな人たちばかり。話していて素敵な波動をたくさん感じて幸せに。

　マリー秋沢さんも登場。お互い「わ～い♪　久しぶり！」

　この勢いで２次会のカラオケにも行ってしまった。自分は、スクールでの「チャレンジ」という課題に「人前で歌うこと」を選んだくらい、歌うことが大の苦手なのだ。
　カラオケなんてとんでもない。７年くらい前にプレイバッカーズのパーティーで仕方なく、誰かと一緒に歌ったくらい。
　それが、幸せのエネルギーに包まれたせいか、藤田さんにご指名されたせいか、マイク握って歌ってしまった。何を歌ったかは秘密。

　終電があるので中途で失礼したが、久しぶりの楽しい夜でした。ご一緒させていただいた皆様、もしかすると僕が一番楽しんでいたかも。。。ありがとうございました。

風邪につかまりそう

　昨日、太ったのかむくんだのか不明だが、どうやら悪い水がたまっているらしい。漢方では、風邪をひくのは悪い水が体内にたまったから、だから水分をとって体内から汗やおしっこなどでどんどん水をだすべし、という。

　朝熱っぽくて起きられず、ベッドの中にいたがそうもいられず、ふらふらしながら犬散歩に。めずらしくかみさんも一緒♪　薬を飲んで、ビタミン剤などがんがんぶちこんだ。

　炊いてあったご飯で卵かけご飯に海苔。ちりめんじゃこと漬物。小松菜の味噌汁。こんな朝食が、ものすごく美味しい。やっぱりちゃんとしたご飯を体が欲していたのだ。ご飯３杯食べてしまった。

　色々と仕事もあるのでふらふらと事務所へ。
　
　今夜は楽しみにしていたジャーナリストの藤田さん主催の忘年会。ビジネス会議で一緒だったマリー秋沢さんも来る予定。まじめでばりばり仕事している美人は大好き♪　美味しいもの食べて、エネルギーもらえば風邪も去っていくだろう。

食事はきちんと

　今朝は、ちょっとゆっくり。それでも起きてシャワー浴び、お茶漬けをかっこんで事務所へ。昼は、事務所でカップラーメン。田町でのオーディション前に立ち食い蕎麦。新代田の稽古前におにぎり。。。

　オーディション会場で、先輩の俳優・諏訪部仁さんにばったり。同じ事務所なのだ。19歳のときからのお付き合い。今でも大切な先輩の一人だ。そういやこないだテレビでパワーハラスメントやりまくる部長を演じているのを偶然見て、くっくと笑っていたのだった。
　「おう！」と声をかけていただいて、次に「お前太ったなあ。。。」と。

　続けて稽古場で目の前に座った演出の江戸馨さんが「あれ？　太ったんじゃない！」と。
　実は、自分でも鏡を見て「あれ？」と思っていた。江戸さん「こないだの稽古のときはそんな感じしなかったのに。どうしたの！！？？」

　どうもこの頃のめちゃくちゃな食生活に原因があるようだ。ちゃんとした食事をとっていないと、なんだか体がむくんでくるような気がする。

　とりあえず、事務所に戻るとき品川駅で五目焼きそば食べて野菜を摂りました。。。

お母さんたちの演戯に感動！

　目覚ましを仕掛けたつもりが寝坊してしまった。一番下の犬の豆太郎が顔をぱしぱし叩いて起こしてくれなければ大変なことになるところだった。ま、豆太郎は散歩に行きたかっただけだろうけど。

　今日は、横浜市金沢区のいきいきセンターでワークショップ（シリーズの第4回）、ファシリテーターは、プレイバッカーズのえりちゃん（高橋江利子）。自分はサポート。

　このワークショップは子育て支援プロジェクトの一環で、参加者は基本的にお母さんたち。4回目ともなると、おお！　と目を見張るような演戯が。上手／下手では計れない深いものがあった。
　来年1月の本番（発表会）がものすごく楽しみ♪

　自分たちも最後にストーリーを1本。えりちゃんがコンダクター、かよさん（宗像佳代）、くみちゃん（佐藤久美子）、自分の3人がアクターで、ミュージシャンはともちゃん（中嶋友子）。自慢じゃないが豪華メンバーだ。（自慢だ）

　終了後は、飛び出して事務所でカップラーメン食べてまた飛び出して東京都内へ打ち合わせへ。夕方戻ってからは、延々とパソコンに向かい構成台本の仕上げ。もちろん改定は毎日続く。。。

　明日は自分のオーディションと稽古。こういう忙しさは苦にならん。なんか脳から快感物質が出ているような(^o^)

娘１とすごす２日間

　かみさん（石井浩子）は、金曜日から鳥取へ出張。娘２も連れて行ったので、犬たちとお留守番。
　昨日、横須賀で映画を見ようとしていると自活している娘１が電話をしてくる。わざわざ藤沢まで移動して一緒に観る。

　見たのは「硫黄島からの手紙」。久しぶりに見ごたえのある映画だった。クリント・イーストウッドってすごい監督になっていたのね。なんといってもアメリカで日本語ベースでこういう映画が作れるってことがすごい。

　晩ご飯は居酒屋へ。この時節にまぐろのカマとマグロご飯頼む娘１。自分じゃ（高くて）食べられないもんな。

　そして、今日はプレイバッカーズの「ファミリー・デー」。いつも支えてくれている劇団員の家族を招いて、お食事、そしてもちろんプレイバックのパフォーマンス。娘１も参加。自分は、司会とコンダクターを勤める。

　同じ時間、石井浩子も鳥取で本番。コンダクター。夫婦で６００キロくらい離れているけど、同じ時間にコンダクター♪
　
　無事終了。電話で鳥取のかみさんと話す。あちらも大成功だったようだ。アクターたちも口々にかみさんをほめてくれた。本人、今夜は幸せな夜に違いない。

　娘１、終了後「どうしてもスキニージーンズが見たいの」とショッピングに。この場合、「見たいの」は「買ってほしいの」と翻訳するのが正しい。いつの間にかカーデガンまで「見て」しまった。。。

　娘１は、家までついてきて一緒に晩ご飯。自分が資料の映像を見ている横でくうくう眠ってしまう。週に何回かは徹夜のバイトを入れているというので、徹夜の仕事は減らしたほうが、と話していた。後で起こしてアパートまで送ってやらねばなるまい。