泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

この「ご縁」の押し寄せは何!?

2011-08-08 23:39:38 | 丹下一の泡盛日記
嬬恋の家の隣のお家に年配の女性が一人でやってきているとかみさんから聞かされていた。
さっそくパンを持って行ったらしい。
お連れ合いを亡くし一人で来ているのだと言う。
自分たちが火を焚いているとやってきて「自宅は横須賀なんです」と、子どもたちにと鳩サブレを持ってきてくれた。
「うちは逗子なんですよ」と。

しばらく後にかみさん曰く「そういえば息子さんが(自分と同じ)早稲田の高等学院出身なんですって」。
「ん!?」
横須賀在住で苗字がKで学院出身...と言えば...まさか。。。
どきどきしながら訪ねてみる。
!!!!!
思った通り。
自分が高校時代にちょっとだけ所属した同好会で一緒だったKのお母さんだった!
Kは自分が住んでいる「山」のふもとの駅前にかみさんと子どもと暮らしている。
普段は付き合いがないのだが、引っ越してきた時には彼と蕎麦屋でしたたかに飲んだ。
また地元の新聞のことなど彼から教わったこともたくさん。
彼の実家が横須賀にあり、母上が一人暮らしなので毎週末には泊まりにいっているとも聞いていた。

父上は早稲田の有名な教授で平家物語が専門だったが、母上と話していてその前は民俗学が専門だったことが判明。
「まあ、郡司先生に鳥越先生。お懐かしいわ!」などと文学部の教授の名前で盛り上がる。
「息子(K)は仕事が忙しくてなかなかここに来てくれないんですよ」。
「僕は今日逗子に帰りますが、今週は妻がずっといるのでぜひ晩ご飯食べにきて下さい」。
「まあ、そんな華やかなお席には。お洋服も持ってきていないし」。
お母様、ちょっと誤解している。
「大丈夫。山小屋の中でジャージ着て手づかみで食べるようなもんです」。
「????」。

それにしても、このところ続く「ご縁」が押し寄せてくる季節はいったいなんなんだろう?
Kの母上も「それにしてもこんなことがあるんですねえ!」を繰り返していた。
自分は学生時代にKの実家に遊びにいったことは無かった。
たくさんの友人が泊まりに行っているのに。
だから母上の顔を知らなかった。

台湾に行く前日の出会いといい、台湾で重なった「偶然」といい。
神様が書いている自分のシナリオは激しい。
そして出会いがあれば別れもある。
どうしてこの方面と切れていくのかなあ。これも不思議だが素直に受け止めている。
悲しい気持ちが無いわけではないが辛くはない。
大きな渦がふれあって、そしてまた離れていく。
そして今の「デジャブの嵐」の日々の前にみた夢が正しいとすれば遠い将来に必ず再会するだろう。
大きな螺旋の渦がやってきているのがわかる。
ああ、こんなことばかりが続くと脳がもたない。
と言って帰り着いた自宅で一人、台北で買った大好きな金門高粱酒(38°)をロックで飲んでいる♪

明日は千葉県某所でロケ。
ちょっと思い出がある町なのだ。
なんだか「予感」がする。どうしてこの時期にあの町に行かないといけないのか。

明後日は都内のスタジオで別件撮影。
こちらは台詞が英語。
英語の台詞は何度かやっている。
舞台では(特にプレイバックシアターでは)北京語、広東語、マレー語も使ってみた。
そして台北でタクシー運転手に北京語で言ったホテルの住所がほとんど通じなかったので家族の信用は地に落ちた(-_-;;
もちろん自分は全然懲りていない。
昔、自分が全然通じない北京語を何度も繰り返して挑戦するのをやめさせようとした女優さんがいたが、海外ではコーヒー一杯に至るまで自分が代わりに頼まなければならず海外経験が豊富と聞いていた彼女は英語もろくに話さなかったばかりか「中国語はうるさいから嫌い」とのたもうた。
自分にはまあどの言語も同じように魅力的なのだが、なぜか特に広東語と北京語の響きが甘美に聞こえてしまう。
(ちなみにこの感覚は客家語や福建語、上海語、モンゴル語を聞いた時にはなかった。なぜだろう? また自分にとって非常に身近な言語である韓国語にも無い感覚なのだ)

現場で身体で覚えていくのが役者だもの。
語学も自分には同じ。
そのうち北京語や広東語の本格的な台詞にも挑戦したいなあ。(と言い続けているうちにきっと♪)
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1 コメント

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神様のシナリオ (Mrs.catnap)
2011-08-09 12:41:06
本当に縁とは、神様のシナリオのcastingでは?と感じることがあります。見えない赤い糸は男女の関係だけではありません。動物ともあると思います。
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