泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

酒井悠登くんの復活コンサートに立ち会う

2021-03-27 23:11:35 | 丹下一の泡盛日記


金曜日は横浜の船で稽古。
埠頭の桜は七分咲き。
2018年のKAATでの舞台を始め、様々な思い出が蘇る。
この日はなんだか船の揺れがじんわりと聞いてきて稽古よりも船酔いとの戦いになってしまった。
久しぶりに登場してくださった衣装のSさんも
「久しぶりにきたら、なんか酔うわね」と。
それでもいい稽古になった。

川崎に向かう。
新制作座の渡邊灯人くんと盟友の酒井悠登くんの久しぶりのピアノコンサート。
今回は湯本秋帆さんも加わって。
酒井くんはこの1年、本当に苦労して、よく闘った。
きつい季節を乗り越えてきた「おと」が楽しみで。
そして、三人三様の素敵な時間に立ち会うことができた。
湯本さんのベートーベン、そして灯人のラヴェルは絶品だった。
これは録音しておいてもよかったのではないか、と思うほどで。
そして悠登くんの「おと」が非常に今日興味深かった。
例によって繊細な裏側に侠気が潜んでいる。
今回の「おと」で、彼自身が「暴れ馬」だということを再確認。
そして、彼は、まだこの「酒井悠登」という「暴れ馬」を完全に乗りこなすには至っていないのだ。
いとこのKのバイオリン、北陸の都山流大師範のTさんと「あの」尺八との出会い、
などのストーリーが駆け巡った。
終演後も大拍手、素敵な仕掛けのアンコールが続き、
何よりも、「生」の醍醐味を堪能。
大器晩成型の悠登くんが復活したことを心から喜び、
(もちろん)駅前の居酒屋に突入したのだった。
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