泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

先走らないように、と自戒しながら

2021-01-28 23:54:04 | 丹下一の泡盛日記
木曜日は「Hamlets/ハムレッツ」の稽古。
「木曜日」と書く前に、あれ何曜日だっけ? と思ってしまう。
日曜日に立川の劇場での本番が終わった後は、ひたすら「Hamlets/ハムレッツ」のことばかり。

寒いと思ったら雪が降り出していた。
練馬では初雪か。

*この二人は別に雪を見ているわけではない。
そんな中、ガールズは一生懸命立ち向かってくれる。
この日は、同じセリフを何度も繰り返すことになり、
その都度、じりじりと前進する橋本樹里は大したものなのだけど。
本人は苦しかったろう。
自分はシェイクスピアの戯曲3作品に出演している。
最初が「十二夜」(演出、江戸馨)、
次に「真夏の夜の夢」(これは「夏の夜の夢の”夢”」と言うタイトルで4年連続で上演した。
今なら「夏」ではなく「真夏」とするなあ)、
そして「ハムレット」(演出、江戸馨。亡霊と墓掘りなどを担当した)。
江戸さんの朗読では、上記を含めて20本くらいになるだろうか。
そして、別の稽古場で生井健夫さんの指導も受ける機会があり。
ここでは「ジョン王」や「リチャード2世」など、
普段あまり触れる機会がない戯曲にも向き合うことができた。
別にシェイクスピアを専門としているわけではないのだけど、
この辺で学んだことをガールズにもシェアしたいと思っている。
彼女たちは、元々は声優の学校出身で。
平栗萌香などは授業で「Hamlets/ハムレッツ」の映像を見たそうだが、
「何がなんだか分からなかった」と正直に教えてくれた。
そして、自分の稽古場に来て、様々に体験をして、
今はとてもわかるし楽しい、と教えてくれる。
なので先走らないように、と自戒しながら稽古を進めていく。
彼女たちも一生懸命トライしてくれている。
だからこそ、なのか、もっともっ先へ先へと気持ちがはやってしまうんだよな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シェイクスピアの「花」

2021-01-28 00:11:47 | 丹下一の泡盛日記
水曜日は引き続きの「Hamlets/ハムレッツ」稽古。
シェイクスピアの作品には「花」がたくさん登場する。
もちろん、それぞれの花には意味がある。
「ハムレット」にも「ローズマリーは思い出の印、私を忘れないで」「不実のオダマキの花」などと。
サイモンとガーファンクルの名曲「スカボローフェア」では、
「パセリ、セージ、ローズマリーとタイム」と歌われ、
「僕を忘れないで」と続くのもここら辺りがルーツなのだろうか。
茅根利安さんによれば、「忘れない」のは男の方で、
女性はさっさと次の現実に移行するのだそうだけど。
シェイクスピアに戻れば、そこに絞った「シェイクスピアと花」と言う本まで出版されている。
今回は毎回使っているこの花のセリフを深める稽古を続けている。
3月にどのような上演になるのか全く未知数なんだけど。
それでも「ことば」と格闘してくれる女優に感謝。
本来ならば稽古後は一緒に晩ご飯なんだけど、我慢の季節。

夕陽を見ていたらオレンジ色の光の筋が。
ムーンリバーの太陽版なのだろうか。
初めて認識した。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする