泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

小説にしかできないこと

2019-07-24 14:22:33 | 丹下一の泡盛日記
前日、いいリフレッシュの時間だった。
そして、目が覚めたら11時間を経過していた。
この間、お仕事の問い合せが何もなかったということでもあるのだけど(T.T)
まあ、お仕事関連のメールは相変わらず飛び交っている。
久しぶりだなあ、こういう爆睡。
ふらふらしながら風呂に入り、がっつりご飯食べる。

韓国で購入し、かついで帰ってきた卓。
八角形だ。
日経新聞で連載されている小説「ワカタケル」を興味深く読んでいる。
「古事記」やその成立以前の日本の歴史、宗教など各地の民俗芸能の成立のルーツを探り続けている。
もちろん専門職ではない。
それでも1980年代に郡司正勝先生がお書きになった文章を読み直した時「ああ、ここまで踏み込んで書いたのか!」と感嘆したことがある。
(理解するのが遅すぎる-_-;;;)
つまり、学者たちはかなり理解しながらも、その職分としては書き残すことができなかったことがある。
この「ワカタケル」は、作者が小説家として、大胆に踏み込んで書いている。
代々の大王の「妻」が巫女であったこと、また「狐」がどのような存在であったか等々。
またオキナガタラシヒメがタケノウチノスクネを従えての朝鮮半島出兵での大胆な仮説。
これは小説でないと書けない。
そして、史実は、ある事件をきっかけに巫女の代わりに別の一族が妻になっていくのだけど、まだそこには触れていない。
(それ以前にこの小説は終わるだろう)。
小説にしかできないことをやっている。
続きが楽しみだ。

そんな「古事記」の世界に足を踏み入れたばかりの頃、自分たちの舞台を支えて下さった方の「献花式」に。
一般的には「通夜」なんだけど、夜の仕事が多い業界なので長い時間を作って下さった。
ここは自分が語りで舞台に立ったこともある場所で。
不思議なご縁。
世間に知られている「スター」ではないかもしれないが、自分にとってキラ星のような先輩たちの一人だった。
合掌。

コメント
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