泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

「荒野のリア」の麿赤児が素晴らしかった

2014-03-20 23:37:33 | 丹下一の泡盛日記
玄米のおにぎりとコーヒーを持って下北沢の稽古場へ。
久しぶりに「死者の書」の稽古。
能舞台で上演するので立ったり座ったりに一段と気合いが入る。
片膝立てて座っていると、片方の足にかかる体重で、自分がでぶなのがわかる(-_-;;;
足がしびれるのだ。。。


その後、来週の井村昂演出の舞踊劇「葉衣」の稽古場へ。
この日本舞踊チームの舞台には何度か出演しているし仕事の舞台もたくさんご一緒した。
なので懐かしい顔がたくさん。
10年以上前にプロデュースして上演した「イマキュレート・ミスコンセプション」で主演してくれたUKはここでは花柳礼子猿という名前。
ものすごく久しぶりに再会。
大番頭格の花柳うさぎさんは女優でもあり、自分はジァン・ジァンで江戸馨演出のシェイクスピア劇に出演している彼女を見ている。
花柳獏は現代演劇のフィジカルシアターの舞台に一緒に立ったこともある。
この3人はやっぱり身体が切れて芝居もできてみんな素敵♪
残念ながら先約の別件があり滞在90分で失礼する。

吉祥寺で「荒野のリア」をみる。
川村毅の演出はずいぶん久しぶり。
第3エロチカ以来じゃないかなあ。。。
「リア王」は朗読会でも何度もやっていて自分は毎回リア王が担当。
本番で何度も読み込んだが本当に奥が深く、シェイクスピア作品の中でもベスト3に入ると思っている。
このリア王は見応えがあり面白かった。
何よりも主演の麿赤児が素敵。
彼は自分が芝居を始めた頃はすでに「舞踏家」になっていたが、ある時唐組に役者で客演。
たまたま京都のテントでみたが、さすがの存在感で今もよく覚えている。
その存在感と腹から絞り出される台詞が自分がよく知っているリアの言葉とは別の世界が立ち現れてくる。
年齢のことも考えるとすごいなあ。


一人で静かに帰宅。
酒ではなく昨日仕込んでおいたカレーを食べる。
横ではパソコン2台とDVDプレイヤーが働いている。
明日は名古屋日帰り。


コメント
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