泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

OCT/PASS公演「ノーチラス」

2010-08-01 23:30:25 | 丹下一の泡盛日記
 金曜日、かみさん乗せてベム子とばして仙台へ向かう。
 石川裕人大兄の100本目戯曲「ノーチラス」の上演に立ち会うのだ。

 今回は絵永けいさん(現OCT/PASS、元十月劇場)にOCT/PASSの前身、十月劇場のメインの役者だった小畑次郎さんと渡部ギュウさんが参加している。
 これだけでも観なければ! という気持ちになる。
 会場で5月の「古事記」で一緒だったLensの佐藤夫妻(佐藤照+渡部美保)と会う。愛息Kちゃんもいてうれしい偶然♪
 
 そして、上記の役者3人が舞台上に並んでいるだけで、自分はわくわく。そして期待に違わぬ舞台だった。
 ギュウはどうしてあんなにかっこいいんだろう! 自分でも「若返った」と言っていたが、猥雑なエネルギーにあふれているだけでなく、せつない。たくさんの若者が革命を夢見た時代のはしっこを知っている自分にはなんともせつない。
 昔からかっこよかったが、しばらくぶりに観たらすごみを増していて本当に素敵だった。
 ノーチラス号、妄想が生み出した渦を巻く貝殻に籠る「元」革命家。そのエネルギーは堅い殻を突き抜けてあたりを漂う。その貝は、時には他者を治療してしまうゴーシュのセロでもある。

 (小畑)次郎ちゃんはどうしてあんなにキレがいいんだろう。軽く、そして意識のスピードはあくまで速く。ふとした立ち姿がつんのめっている。からだ突っ込んで芝居してる。
 絵永さんはどうしてあんなにりんとして美しいのだろう。まっすぐにこちらに来る声も素敵だ。
 
 そしてこないだ葉山でランチをご一緒した佐々木久美子さんも、さすが♪ あたしゃしばらくうな重食べません。
 あのメイクのままの佐々木さんを国分町あたりにお連れして、こじゃれたバーで一緒に飲みたかったな♪

 こんなツワモノたちをはじめ若い衆も率いてこの2時間以上の「世界」を作り上げている大兄に改めて感服した。そしてこの「世界」は仙台でしか観られない。来てよかった。やっぱり、こういうのが好きなんだよな。

 土曜日、ちょいとカキ食べに松島へドライブ。と、「鰻塚」なるものが。かみさん、さっそくシャメして佐々木さんに送ってた♪

 なごりを惜しみつつ東北自動車道に。夕景の中をハンドル握りつつかみさんと話し続けている。自分と仙台の演劇人との関わりを。
 昼間、市内を車で走りながら「ここが旧141(いちよんいち)」、そしてこのビルの4階に十月劇場のアトリエがあったんだよ」「ここが白鳥ビル。1984年2月にはじめてIQ150をみた」などと「歴史解説」。
 国分町にあった十月劇場アトリエにはかつての劇団員の方たちだけでなく、自分の思いもしみ込んでいる。と言いきっても叱られないと思う。
 今やすっかりOCT/PASSやIQ150のファンであるかみさんは「ふむふむ」と学習。

 今日は久しぶりにプレイバッカーズのリハーサル。
 8月6日(金)にAIDSフォーラム2010のオープニングアクトとして登場します。会場はかながわ県民センター【横浜駅西口徒歩5分】。昨年はこのフォーラムがきっかけとなったタイでのWSとパフォーマンスでお休みしたので2年ぶりの登場。
 HIVに感染する人は増え続けている。そして未だに「助からない病」「傷口からうつる」などの誤解が。キャリアと発症した人との区別もつかない人が多いことに困惑する。
 今年はオープニングアクトに続けて分科会でもパフォーマンスします。乞うご期待。入場自由、無料です。
 
 
コメント
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