泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

50年前の映像

2010-05-27 12:22:54 | 丹下一の泡盛日記
 「ブラバンのジュヌヴィエーヴ」、おかげさまでチケットはほぼ完売。制作から出演者に「手持ちのチケットを返して下さい」コール。
 1日だけの公演なのが本当にもったいない。前日も翌日も小屋には予定が入っていて,追加公演もできない。嬉しい悲鳴。そして、残念。

 昨日、TVの仕事で西武新宿線沿線に。高校に通うのに使っていたラインで、長く沿線の駅も使っていたので、懐かしい。
 撮影は、突然ドタキャン。作業が押して自分の部分まで行かないことが判明。
 突然,自由の身に。

 思いついて実家に電話。遊びにいく。
 かみさんは父とスペインに旅行したりしてるが、自分が両親に会うのは正月以来だ。
 撮影前に食べたラーメンでお腹がふくれていたので、何もいらないというのにテーブルには次から次へとごちそうが並ぶ。
 たらばがになんて食べたの何年ぶりだろう(T.T)
 金目が美味しいよお~。といつの間にかしっかり食べてるわし。

 そして、子どもの頃父親が撮影した8ミリフィルムをDVDに落としたものを観る。
 はいはいしている赤ん坊の自分。50年前の映像だ。
 父の友人にプレゼントされた木琴を叩いている。
 「小さいときからこういうことが好きだった」と母。
 父も母も細い。両親だけでなく彼らの友人たちもみな細い。
 戦争が終わってまだ20年経っていないし、この若い夫婦は貧しかった。
 それでも高価だったはずの8ミリカメラを買ってしまう父。その血を自分がひいているのは間違いないと思われる(-_-; 
 高校1年生の頃まで映像はあって驚いた。忘れてたよ、撮影してたなんて。
 誕生日だろうか。しっかりワイン飲んで酔っぱらっている16歳の自分。いつもグラス持ってるぞ、こいつ。

 みながら弟も交えて盛り上がっていたら終電のがした。
 立ったままの深夜電車。途中の駅からタクシー。
 それでも幸せな気持ちに浸っている。
 久しぶりに平和な時間だった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする