泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

マイケル・ジャクソン再び

2010-01-02 22:14:48 | 丹下一の泡盛日記
 サウンドクリエーターの尾島由郎さんに「This is it」が素晴らしかった、と話したらデンジャラスツアーのブカレスト公演DVDがいいと勧められ、さっそく購入。
 かみさんと二人で観た。
 すごかった。
 1992年の公演でルーマニア革命の直後。それまでは、英語を話す事さえはばかられ秘密警察に監視される毎日。ちょっと美しい女性はさらわれてチャウシェスク大統領の息子のニクの貢ぎ物にされていた時代から2年もたっていない。
 目の前にマイケル・ジャクソンが立っているだけで、そりゃあ興奮するだろう。
 生き延びて「この時を待っていた!」というエネルギーが噴火するのを全身で受け止めているマイケル。

 その動きの一つひとつにいのちがこめられている。
 昨日のフォルクス・オーパの指揮者のバイオリンと同じだ。
 美しい。
 歌詞にも強烈なメッセージが込められている。
 素晴らしい。
 
 紅白歌合戦でマイケル・トリビュートのダンスを観たが、自分には上っ面をなでただけのものとしか思えなかった。
 この頃ダンスで自分にはとてもまねできないような複雑ですばやい動きをたくさんみるが、多くの場合その振り付けを正確にこなしているだけにみえる。
 技術は持ちながらこころがみえないのは悲しい。
 一つひとつの動きにはもっと深いいのちがこめられていると思っている。

 途中で止められなくて2時半までかかって最後までみてしまった。
 今日は都内の実家に出かけたのだが,二人とも眠くてへろへろだった。
 
コメント
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