泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

フォルクスオーパ新春コンサート

2010-01-01 22:10:56 | 丹下一の泡盛日記
 あけましておめでとうございます。
 今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 夜中、年が明けて娘1とわんこたちを引き連れて恒例の初詣。なんかべろべろに酔ってるわし。
 神社には御神輿チームの世話人さんたちが。
 「お神酒、一杯じゃ足りないですよね♪」なんて言われて調子こいて飲む♪
 娘1がいいエネルギーでなんかきれいだ。彼女は今年24歳になるんだよな。
 はじめて会った時は14歳だった。

 元旦は大ママとかみさんの3人でサントリーホールへ。
 父と弟と合流しウイーンのフォルクスオーパのニューイヤーコンサート。
 お正月をこのコンサートで過ごすのはもう何年目だろう。

 諸事情で自分は遅刻。会場に入り1部の最後の曲。
 指揮者が、あれ? バイオリン持ってる。
 指揮しながらバイオリン弾く人初めて見た。そしてその演奏がせつなくて深くて。
 ぐっと来るってこういうことだ。
 いきなり、きゅん♪としてしまった。

 休憩時間、いとこのKに聞いてストーリーを思い出した。
 今日は指揮とバイオリンでプログラムに載っているこの人、オーラ・ルードナーはスェーデン出身で元々はフォルクスオーパでも伝説のバイオリニストだそうだ。
 彼の音はその一つひとつが深い。Kも弦にかかる重量が違う、と言っていた。(もちろん自分は実感)
 最初の結婚は日本人とで息子さんもいる。不幸にも彼女を病気でなくした後、オーストラリア出身のバレリーナと恋をした。
 その恋の季節、彼がフォルクスオーパのオペレッタでソロのパートを弾いた時、同じ舞台にのっていた女性の演奏者たちがそれを聴いて涙を流したという話が伝わっているそうだ。
 すごい。
 彼は指揮をしていても全身からエネルギーが出ていて、その動きはまるで舞踏のようだった。
 音へこめるエネルギー。
 本当に素敵なコンサートだった。
 昨夜の紅白歌合戦を思い出しつつ(-_-;;;

 そしてオケの音はウイーンそのもの。
 懐かしいなあ。
 観客の何人かも話していたが、日本人ではこの音にはならない。
 いとこのKは22歳で移住したので、すっかり染まり「ウイーン人」になった。
 ちなみにウイーンの人たちは自分たちを「ウイーン人」と言うそうな。「オーストリア人」ではなく。
 ウイーンは2年ご無沙汰。また行きたくなった。ヨーロッパの京都みたいなもんだからね。
コメント
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