ドラゴン火葬

　昨日はドラゴン（ドラゴン・スカイマスター）の火葬。箱に入れ、花と大量のハムを添える。苦しくてもハムは最後まで食べられたからね。
　最後に鼻をすりよせて顔を上げて見えない目で自分を見つめた。その顔にちゃんと触っておく。

　箱を閉じ、暗い穴に入れられていく。一瞬、ドラゴンが狭い暗がりを怖がる声が聞こえたような気がした。だからルークの時と同じくしばらく扉から離れられなかった。涙があふれてくる。中から聞こえてくるごおごおという音を聴きながら、手を合わせ「心配するな」と念仏を唱えていた。

　骨はとてもしっかりしていて頭蓋骨もきれいに残った。その頭をなでて、かみさんと二人で骨を手ですくって小さな骨壷に入れた。

　車に乗せて鎌倉に抜け、ドライブが好きだった彼のために海沿いの道を走って帰る。ここはルーク、ドラゴンと一緒に歩いた海岸。

　帰宅したとたん、天気が乱れた。さすが「スカイマスター」だ。

　今、出窓には大きなルークの隣に小さなドラが並んでいる。気の強いドラゴンは小さかったけどいつも威張っていた。そして実はルークがいつも彼を守っていた。
　「ルルドラ」とセットで称されていた二人はまた一緒になったんだね。