たけちゃん活動・生活日誌

県議としての活動に追われてきましたが、引退後の生活の様子や、感じていることを発信しています・・・。

9月議会一般質問報告(4)信濃美術館の整備について

2017年10月28日 | 長野県議会
信濃美術館の整備について
 
【竹内質問】
 次に、信濃美術館整備について青木県民文化部長に伺います。
  信濃美術館の整備については、館長予定者や設計者も決まり、整備室を中心に着々と準備が行われておりますことに敬意を表します。
 さて、信濃美術館の整備準備につきましては、優秀な学芸員の方々の先行した確保を行い、一緒に美術館整備や運営を準備することが必要であり必須の課題であることを、これまで申し上げて来ましたが、今年4月より学芸課長職が配置され、学芸員は3名の正規職員と経験豊かな嘱託職員1名等の体制となりました。
 しかし、開館時の企画を準備するには最低限3年間は必要と言われていることを考えれば、さらなる学芸員の増員と他のスタッフの採用計画を早急に具体化し確保する必要があります。
 そこで、今後の計画について伺います。

 また、県民に親しまれ愛される美術館とするためには、広く民間や県民に寄付等を呼びかける取組みも必要であることも申し上げ、この問いに知事は、「多くの県民、企業を初め、広く民間からの資金的な支援が得られるよう、他県あるいは海外の事例も参考としながら具体的な方策を検討したい」とされて来ましたが、今後の取組みについて伺います。

 次に、信濃美術館の設計につきましては、設計プロポーザルにより、最適候補者が決まり、現在、県民の皆さんの多様な意見や要望を、設計者が直接お聞きし、県民の皆さんと対話を重ねながら設計案をまとめるとして、「県民リレー・ワークショップ」が開催されています。
 既に地区別の4地区が終わり、利用者別で予定した5回の内4回が終了していますが、出された意見の概要を拝見しますと、設計者と直接対話し意見が言える取組みを評価する声が多く、また、出された意見も多く、しかも多岐に渡ります。
 大変良い取組みだと私も評価しますが、しかし、美術館などの設計者は、とかく個性的な方が多く、自信の色を強く出される傾向があり、県民から出された意見が、どの様に設計に反映されたのか、失礼な言い方かも知れませんが、後になって「こんなはずでは、なかった」ということには、ならないか心配な面もあります。
 そこで、今回のワークショップ等で出された意見を、県としては、どのように設計に反映することにしているのか、伺います。
 
【青木県民文化部長答弁】
 新しい美術館を文化・観光の拠点としていくためには、議員ご指摘のとおり、学芸員等の専門人材の確保が大変重要であると認識しております。 信濃美術館整備整備検討委員会や先頃開催した美術館関係者による県民リレー・ワークショップにおいても、学芸員等の充実を求めるご意見を数多くいただいているところでございます。
 現在、新美術館の事業編成の検討を行っておりますが、併せて美術館の職員体制につきましても、展覧会の企画を行う学芸員の充実をはじめ、幼児期を含め、発達段階に応じた教育プログラムを担当する職員、新たに設置するアートライブラリーを運営する職員、集客を図るために戦略的な広報を企画立案する担当者などの専門人材の必要性を検討しているところでございます。
 こうした専門性の高い美術館職員の採用は開館までに必要となる取組と合わせて、開館後もにらみつつ、計画的に行うことが必要と考えております。
 開館に向けて支障が生ずることがないよう、信濃美術館整備委員会のご意見を伺いながら、具体化に向けての検討のスピードを上げてまいりたいと考えております。
 
 信濃美術館は、民間事業者が中心となって整備され、その後、県に移管された経緯があり、県民の皆さんの熱い想いで出来た美術館と認識しております。
 新しい美術館においても、多くの県民、企業をはじめ、広く民間からの資金援助などの支援を得られるよう取り組んでまいりたいと考えております。
 現在は、寄付募集において目標を上回る実績を上げている他県の美術館の現地調査を行うなど、具体的な方策の検討に着手しているところでございます。
 先行している美術館からは、建物の姿がビジュアル的に見えた方が寄付を募りやすいといとのアドバイスをいただいたことから、県民の皆さんに新しい美術館の姿をイメージしていただける段階、すなわち設計が固まった段階におきまして、具体的な取組を進められるよう準備をしてまいりたいと考えております。
 なお、具体的な取組につきましては、多くの県民の皆様のご理解、ご協力が必要となりますことや、有効な取組となることが必要と考えておりますので、経済界や先進的な取組をしている美術館関係者に参画 していただいている信濃美術館整備委員会のご意見もいただきながら、検討を進めてまいりたいと考えております。
 
 県民リレー・ワークショップは、計画した9回のうち、既に8回を終了しておりますが、建物や設備に関するご意見だけでなく、運営面や美術館の周辺を含め、多くのご意見をいただいたところです。
 こうしたご意見は、立地条件や予算面などから、全てを反映することは難しい面もありますが、しっかり受け止めて、できるだけ設計等に反映していくことが重要と考えており、この点については、設計者もご理解いただいているところであります。
 今後、いただいたご意見等については、しっかりと整理した上で、どう設計等に反映したのか、順次明らかにしてまいりたいと考えておりますが、まずは10月28日に開催予定の「県民フォーラム」において、設計素案の説明を行うことで、説明責任を果たすことにもつなげてまいりたいと考えております。
 なお、11月には、設計素案に対するパブリックコメントを実施し、広く県民のご意見を伺い、基本設計に反映するなど、県民の皆様との意見交換を丁寧に行うことで、「県民参加による美術館づくり」を進めてまいりたいと考えております。
 
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