尚絅学院大学
新県立大学に関する視察の二日目は、宮城県名取市内にある学校法人尚絅学院が運営する尚絅(しょうけい)学院大学に伺いました。
同大学は、1950年開設した短期大学を現在地に移設後、2003年に四年制男女共学の尚絅学院大学として開設。
同大学は一貫してキリスト教精神を土台とする人間教育を行ってきた。
学部は、総合人間科学部で、表現文化学科(定員80名)、人間心理学科(80名)、子ども学科(80名)、現代社会学科(80名)、環境構想学科(60名)、健康栄養学科(80名)で、約2000人の学生の男女構成は、全体で男36.8%、女63,2%とのこと。
教員一人当たりの学生数は、28.4人で専任教員による少人数教育を行っているとのこと。
就職率は、今年の卒業生で全体平均で97%と高く(正規採用91%)、中でも子ども学科と健康栄養学科は100%となっている。
今回、視察した理由は新県立大学に設置する学科の内、同様の目的を持つ子ども学科と健康栄養学科の取り組みが先進的であるからです。
説明によると子ども学科は、2010年に開設。
開設時、小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、保育士の三つの免許取得が出来る学科を目指したが文部科学省の定めるカリキュラム編成では難しく、他に独自のコマを設け「努力次第で三資格同時取得も可能」な取り組みを行っている。
昨年の資格取得者数は、小学校教諭一種免許状が21人、幼稚園教諭一種免許状が80人、保育士が74人である。
また、今後は小中一貫校化の流れの中で、中学校教諭免許の取得も視野に検討しているとのことでした。
健康栄養学科は、学科創設以来進路確定率90%以上を継続しているが、管理栄養士試験合格率は当初50%台であった。そのため、担任制、少人数制指導による細やかなサポートや、特に4年次の国家試験対策講座、模擬試験、個別指導など資格取得に向けた細やかな支援を行ってきた。
その結果、管理栄養士試験合格率は2年連続95%以上となり、昨年度卒業生では97.3%であった。
大学によっては合格率を上げるために、受験を抑えるところもある様だが本学では希望者全員に受験させている。
取得可能な資格と昨年度の取得者数は、栄養士85人、管理栄養士71人、栄養教諭一種免許状6人、フードスペシャリスト31人、+専門(食品開発)8人、(食品流通サービス)3人、食品衛生監視員/食品衛生管理者(任用資格)79人ということでした。
尚絅学院大学を視察し感じたことは、学生の就職率や国家試験合格率を上げるために、少人数制指導など教職員が一体となって取り組んでいるということです。
大学側の説明と質疑終了後には校内の見学を行いましたが、今は夏休みで学生が少ない中、子ども学科の学生が翌日予定している幼稚園児との交流会の練習をしていました。【写真】
笑顔があふれ、就職率が高い大学の、生徒の明るい雰囲気を感じました。
新県立大学は県立の学校法人が運営することになりますが、こうした校風を当初から築けるかどうかが、鍵になると思います。
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