たけちゃん活動・生活日誌

県議としての活動に追われてきましたが、引退後の生活の様子や、感じていることを発信しています・・・。

長野電鉄屋代線存続のために(3)

2009年06月01日 | Weblog

長野電鉄屋代線を
  公共交通対策会議で現地調査(2)


 昨日に引き続き5月28日に行った、長野地区公共交通対策会議の長野電鉄屋代線の現地調査について報告します。


若穂地区住民自治協議会役員の皆さんと意見交換
 綿内変電所の視察が終わり若穂地区住民自治協議会役員の皆さんとの意見交換会場に向かう途中に綿内駅を通ると、ちょうど長野市の移動図書館が来ていて、利用者が多いのにビックリしました。


 特に、若い奥さんには絵本に人気があった様に見えましたが、綿内の皆さんの学習意欲が高いのか、それとも、どこでもこうした状況になっているのか感心を引かれました。
 また、綿内駅待合室の一部が「公文熟」の教室として貸し出されている光景を見て、今後の屋代線各駅の活気ある姿を想像しました。


 若穂地区住民自治協議会役員の皆さんとの意見交換では、私から地区交通対策会議の活動と今後考えている活動を報告し屋代線のため連携した活動を、まずお願いしました。
 その後、先に実施された自治協主催の「電車にゆられて ゆっくりと 古代の旅」参加者へのアンケート結果や、そのビデオを拝見しながら大変短い時間でしたが、概ね一時間の意見交換を行いました。
 住民自治協議会役員の方からは、「電車にゆられて ゆっくりと 古代の旅」参加者へのアンケートでは、「初めて乗った」「何十年ぶりかに乗った」「数年ぶりに乗った」とする人が約70%で、日常の利用促進を考えると深刻であり、何人利用者が増えれば存続出来るといった数値目標を示して欲しい。通勤時間帯での須坂経由・長野行の直通路線の再開をすれば利便性が増し乗降客は増えると思う。法定協はできたが3年後には、やっぱり廃止になるんではないか心配等の意見が出されました。

 これらの意見に私からは、確かに現在の乗降客の状況は約8割の利用者は通学・通勤等の定期券購入者であり普段は利用していない人が多いのが現実。でも、電鉄が県に対して廃止を打診した経過を考えれば、関係市町村や住民代表、事業者、学識経験者等をまじえ法定協議会が設置されたので、存続に向けた沿線住民としての熱意を示しながら意見や要望を主張することが重要と申し上げました。
 若穂地区住民自治協議会は、私には全市30地区の住民自治協議会設立の目的は良く理解できまんが、その中で今回の屋代線問題に対応し、住民自治協議会の課題として真っ正面から取り組んでおられることに敬服しました。


運転指令室と須坂整備工場
 続いて須坂駅へ移動し昼食後、須坂駅構内にある運転指令室と須坂工場を視察しました。
 いずれも年代を重ねた施設で、電鉄の経営の厳しさを実感させられました。


 また、説明によると、長野電鉄の売上は年約20億円で、毎年5億円を長野線に投資し、維持・修繕にも4億~5億円必要で、約10億円を設備投資に回している。屋代線にも本来は毎年3億円の投資が必要だが回せない状況であり、綿内変電所は昭和36年整備で既に更新時期を過ぎているが改築には10~12億円が必要。今のままでは現実的に存続は厳しい。法定協議会を立ち上げてもらったが、時間をかけずに早く新たな方向性を出して欲しい。ということでした。


 屋代線の経営状況の厳しさもさることながら、長野電鉄の電車部門全体の経営も厳しく、利用促進策は法定協議会での検討を通じて全体的な者にして欲しいと思いました。
 また、長野線優先で対応し、屋代線には投資してこなかった姿勢は、屋代線は設備投資が必要な時期を見て廃止という電鉄側の以前からの意向の表れであり、今回の現地調査を通じて、そのことを実感しました。

説明を受けた会議室の壁に昔上野~湯田中間を一日2往復していた列車の写真がありました。

  長野電鉄の電車だけの経営状況では、少しぐらい利用者が増えても屋代線の存続は不可能です。法定協議会での検討の中で沿線自治体や県がハイブリット車両の購入もしくは綿内変電所の改築など施設整備に補助するとか、第3セクターでの運営を模索するとか利用促進策も含め踏み込んだ検討が必要です。
 そして、そのためには何と言っても沿線に生活する住民の皆さんが熱意を示し法定協議会に働きかけることが最も力になると思った現地調査でした。

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