たかはしけいのにっき

理系研究者の日記。

J-POP songs

2021-02-16 04:20:09 | Weblog
 カッコいいゴールなんてあっという間で、実際の僕たちは、カッコ悪い朝からとにかく始まる。
 そこには、頑張らないと生きていけないかもしれないという恐怖があって、どうして僕は頑張っているのか。家族のため?自分のため?答えは風の中。

 モーレツに頑張っていることがもてはやされていた頃、そこに疑問は抱かなかった。だけど、今は「本気で頑張る」みたいなことが、どうにも疎ましく思われてしまう。
 「頑張らないほうがいい」なんてことすら言われるようになった世の中、、それって本当だろうか?それとも、最近の日本人が全体的にたるんでいるから、そうなるんだろうか?何もない時代からここまでの変革を見てみれば、そこには確かな努力と集中があったはずなのに、今は多様性が叫ばれ、色々やっている器用貧乏が良い、みたいになっている。

 中流の幸せというのをみんなが信じていた時代、そこには最適化できるものがあった。
 恋愛って夢の落とし穴にはまり、それを糧として次世代に希望を託し、家族や子供のためにと愛を持って、自らは機械のように働き、機械のような人たちが沢山いる駅に繰り出し、工場のような繰り返しの中に身を投じて、奇跡を夢と呼び替えて、俺らにも「夢があるじゃないか!」と何かしらを掲げて、とにかく目の前のことを頑張れば良い。そこには、世界が羨むはずだから、日本だから、という驕りがあったのかもしれない。

 これらがすべて奪われている現代において、そもそも「もっと頑張れ」ということ自体が、無理なことなのかもしれない。

 だからこそ若者は、沈むように溶けていくように、ひっそりと誰かと理解しながら消えていくことを望むだろうし。
 でもさ、もう嫌だって疲れたんだって、本当は僕も言いたいんだ。
 
 それを、今の子たちは、わかっているのかしら?
コメント
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