Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

ふと見上げた空

2020年04月23日 | 日々、徒然に

ジャ・ジャンクー監督が、

コロナ禍の世界において、映画をつくろうとしている

制作者たちの様子を撮った短編映画「来訪」 を

YouTubeで公開している。スマホで撮ったという。

医者なら病人を診る。コックなら料理を提供する。

配送員なら荷物を届ける。ライターなら原稿を書く。

映画監督なら映画を撮る、しかないのだ。

スクリーンを見つめる人の姿の美しさに、あらためて感じ入る。

 

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あなたたちこそ希望

2020年04月22日 | 日々、徒然に

それにしても朝ドラ「エール」。

元祖神様(薬師丸ひろ子)が母親で、

その娘に二階堂ふみ、松井玲奈、森七菜が扮するという。

なんとも豪華な三姉妹だなと感服しつつ、

能天気な展開に身悶えする毎日で、こういう朝ドラもアリかな、と。

 

今現在、ドラマや映画の撮影は軒並み中止だと言われているので、

「エール」も途中で中断してしまうのだろう。

テレビはニュースと、遠隔での出演者によるバラエティ、

過去のアーカイブからの再放送ばかりになるのかもしれない。

 

有名人でも感染者がどんどん増えていて、

石田純一さんとか赤江珠緒アナとか、

小さい子供がいる人たちの状況が心配というか。

でも、メディアは感染の恐怖ばかり煽るのではなく、

回復した人たちのことをもっと取り上げるべきだろう。

クドカンや森三中の黒沢さんが回復したというニュースは

多くの人がほっとしたはずだから。

 

朝日新聞で医師の鎌田實さんがこんなことを語っていた。

感染した人をバッシングするのは愚の骨頂だということが、

よくわかる発言だと思う。以下、引用。

 

そもそも感染した人に厳しい社会は、感染症には弱い。感染して抗体ができた人には第二波、第三波が来たときに、医療を担ったり物資を運んだりする先進隊になってもらわないといけません。だからこそ、今は必要な人は検査できるようにし、軽症者には居心地の良い場所に滞在してもらうべきです。そして周囲は感染者に対して「ご苦労様」という姿勢でいる。そうすれば、「退院したら地域のためにがんばろう」という気持ちになってくれます。

 

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この世に終わりが来ても

2020年04月22日 | 棚からCD(たまにレコ)

ワン・ホット・ミニット/レッド・ホット・チリ・ペッパーズ

レッチリを聞くと、脳味噌ではなく、下半身で聞いていることがしばしば。腰が動き、思わず熱いものがいきり立ってくるのです。下品ですみません。

 

ハーヴェスト/ニール・ヤング

「やさぐれ」と「希望」が両立するとは思わなかった。か細いボーカルと荒々しいギター、甘いストリングス。葛藤しながらHeart of Goldを探すしかないのだ。

 

ダウン・イン・ザ・グルーブ/ボブ・ディラン

ディランは本当のことしか歌わない。「この世の終わりが来ても、覚えておきなさい、死が終わりでないことを(Death Is Not The End)」という歌詞からもわかる。

 

マスクト・アンド・アノニマス/ボブ・ディラン

「ボブ・ディランの頭のなか」のサントラ。真心ブラザーズ「マイ・バック・ページ」、ソフィー・セルマーニ「モスト・オブ・タイム」のカバーが素晴らしい。

 

MAGIC/忌野清志郎

清志郎の生前に出たソロ・ベスト。「ルビー・チューズデイ」のカバー目当てで買ったような。当時、ロッド・スチュアートの同名カバーも喜んで聞いていた。

 

スタンリー・ロード/ポール・ウェラー

ジャムもスタカンもよく聞いていたんだけど、この人のソロはコレしか持っていない。久々に聞くと、気合いの入ったしゃがれたボーカルが迫ってきた。

 

坩堝の電圧/くるり

3.11がくるりにどんな影響を与えたか。そしてどんな回答をしたか。被災地に思いをはせながら、希望と絶望が渦巻く楽曲が19曲。圧倒と戸惑い。

 

闇に吠える街/ブルース・スプリングスティーン

いてもたってもいられなくなる衝動。どん底からの跳躍。たとえ「約束の土地」が「バッドランド」であろうとも——若きスプリングスティーンの叫びと囁き。

 

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おい、相変わらず馬鹿か

2020年04月20日 | 映画など

山田洋次監督「男はつらいよ50 お帰り寅さん」を見る。

本作を見たのは、今年の正月。

大いに笑ったり、しみじみしたりしたけれど、

まさかその4か月後に、

こんな荒廃した世の中になっていようとは。

 

 

小説家となったアラフィフの満男(吉岡秀隆)が

かつての恋人・泉(後藤久美子)と再会する物語。

その過程で寅さんの回想シーンが挿入されるわけで、

20年以上も経った時点で続編を作るなら、

こうするしかなかったんだろうと想像する。

 

主役は満男で、50歳近くになっても、

相変わらず優柔不断で「しっかりせんか、あん?」と

突っ込みながら見るのは、昔と変わらない。

 

回想シーンでの渥美清は、やっぱり圧倒的な迫力があり、

大きなスクリーンで見ると涙が出るぐらい可笑しい。

 

ゴクミは上手な女優さんだと思う。

そういえば、美少女だった頃の「ラブストーリーを君に」は名演だったし、

このまま女優復帰すれば、

もっといい仕事ができるのではと思ったりする。

そのゴクミの父親役が橋爪功で、

ちょっとした笑いと苦味を与えてくれるんだけど、

シリーズでは寺尾聰だったんだな。

このキャスト変更はファンの間で物議を醸しそう。

 

夏木マリと浅丘ルリ子は現役バリバリの女優さんだし、

倍賞千恵子が「おばあちゃん」と呼ばれるのが

いくぶんショックとはいえ、安心して見られたし、

源公の佐藤蛾治郎も元気そうで何より。

二代目御前様の笹野高史、

タコ社長のイメージを見事に受け継いだ美保純、

満男の担当編集者の池脇千鶴の好演も楽しい。

ゴクミじゃなくて、池脇さんを選ぶべきだろう

とスクリーンに向かって満男を叱り飛ばしたくなったのは

自分だけではない、はず。

 

つまりは、まあそれなりに

けっこう楽しんで見られたシリーズ50作目。

山田洋次監督はいま88歳。まだまだお元気そうだし、

1つ上のイーストウッドやゴダール、

フレデリック・ワイズマンがまだまだ撮っているのだから、

寅さんはこれくらいにして、

監督の撮りたい映画を作って見せてくださいな。

と、志村けん主演「キネマの神様」に期待していたけれど、

なんとも残念な流れになってしまいました。

 

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プシュー哀歌(エレジー)

2020年04月19日 | やさぐれ男のつぶやき

近所のセブンイレブンでプリントアウト。

10枚ほどプリントしたあと、布マスクの洗浄用に

塩素系の漂白剤を買わなきゃと思い、

セブンの先にあるドラッグストアまで足を伸ばす。

まもなく届くと思われるアベノマスクも洗うことになるんだろうか。

 

そんなコトを考えていると、限りなくやさぐれていくので、

とりあえず深呼吸して、気持ちを落ち着けることにする。

だが布マスクをしているので、

思い切り息を吸い込むことができなかったという。

 

漂白剤を買い、自宅に戻る。

明日締め切りの原稿がまだ終わっていないので、

なんとか書き上げないと。夜の9時ぐらいに終わらないかな。

それくらいの時間までに書けたら、こっそりまたセブンに行って、

麦のアレやらを調達しに行くのだ。

そして家に戻ってプシューとするのだ。プシュー。

 

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雨上がりのディスタンス

2020年04月18日 | ささやかな幸せ

最寄り駅近くにある書店が、

緊急事態宣言以降、休業していたのだけど

今週の半ばから営業を再開。

なんともありがたいことで、雨が上がったのを見て

資料本を買いに行く。ついでにしばしの間、

本を眺める幸福感にひたるのでした。

 

ここの書店の品揃えは、

とくに新刊を中心とした平台の品揃えが素晴らしく、

あれも読みたいこれも読みたいと思わせるというか。

 

 

このコロナ禍で開店を決めた書店員さんたちの

苦労は、それはそれは大変なことだと想像する。

無力な自分ができることは、ちゃんとマスクをして、

ソーシャルな距離を保ちつつ、

なるべくここで本を買うことしかないのだけど。

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冷たい夜にさよなら

2020年04月18日 | 棚からCD(たまにレコ)

サウンド・アフェクツ/ザ・ジャム

ジャムは英国人っぽい神経質なところがあって好きだった。久々に聞くとビートルズ「リボルバー」への目配せがそこかしこに感じられたりして。

 

夢見る人/ニッキー・ホプキンス

ストーンズやジョンらをサポートした名ピアニストのソロ作。美しい旋律とひかえめなボーカルを堪能する。鍵盤が指になっているジャケイラストもいい。

 

レット・ミー・アップ/トム・ペティ&ハートブレイカーズ

初めて聞いたTPのアルバムがコレ。「Runaway Trains」「My Life/Your World」の哀感。「Jammin’Me」「Think About Me」の軽快さ。好盤。

 

スタンディング・オン・ザ・ショルダー・オブ・ジャイアンツ/オアシス

「I Can See A Liar」で「嘘つきのクソ野郎が見える」とシャウトする弟は、義理の息子を歌った自作曲「Little James」も披露。ファッキン可愛い。

 

No DamageⅡ/佐野元春

「フェイクしたスマイルはとても淋しい」「不確かなエモーション ステップに変えて」「数え切れない痛みのキス」といった歌詞の凄み。元春2枚目のベスト。

 

THE PIER/くるり

いろんな方向の音楽をどれくらい受け止めることができるだろうか。わかりやすい曲は「Remember me」「最後のメリークリスマス」ぐらい。

 

欲望/ボブ・ディラン

「ハリケーン」「コーヒーもう一杯」「サラ」と名曲ばかり。ラテンでメランコリックな彩り。バックコーラスのエミルー・ハリスの功績大。

 

ディラネスク/ブライアン・フェリー

ディランの曲は、他人がカバーすると余計に映えるなあと。この色男がディランを歌うと胸がきゅんきゅんして、そんな自分が気持ち悪いです。

 

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あたいの火照った体

2020年04月17日 | 日々、徒然に

午前中はまたZoomで会議。

これまで1対1でしかやったことはなかったのだけど、今日は3人。

画像を共有して、打ち合わせることもできるので、

もっとうまく使えるようになれば、重宝しそう。

Zoomはもはや欠かせないツールになっていくのだろう。

 

 

ということで、近所の台湾ラーメン屋さんで

「台湾弁当」なるものをテイクアウト。

けっこう辛い。でも美味。

体が火照ってきたので、もう少し仕事できそう。

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思い切り派手な人生

2020年04月16日 | 日々、徒然に

焼きたてですよ〜焼きたて〜!

 

朝から引きこもって仕事をしていたら、

いい加減やさぐれてきたので、外出ついでに買い物。

自宅からすぐのところに、カフェ併設のパン屋さんがあり、

そこのおっちゃんが、焼きたての食パンを売りさばこうと、

マスクもせずに大声を張り上げていたという。

おっちゃんの飛沫は、きっと5メートルは飛んでいただろう。

 

そういう自分もマスクはしていないのだけど、

歩いていてマスクをしていない人とすれ違うと、

ちょっと安心するのが癖になってしまった。

 

おっちゃんの飛沫をなんとかやり過ごし、

その先のドラッグストアでコーヒーを買う。

ずっと家にいると、コーヒーの消費があっという間なのです。

 

買い物を終えて、家に帰る道の反対方向を少し歩いていたら、

雑貨屋さんを発見。そこで手作りの布マスクがあったので購入する。

お店の人に聞いたら、すぐ売り切れるらしく、

ある程度作りおきして、毎日時間を決めて店頭に出しているらしい。

 

さっそくつけて、店のウインドウに写る自分を見る。派手だな、柄が。

とりあえずコレでおっちゃんの飛沫を防ぐとするか。

 

 

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アウト・オブ・ティアーズ

2020年04月15日 | 映画など

緊急事態宣言下では映画館はすべて休業。

なのでしばらくは映画館で映画は見られない。

なんとも悲しい限りではあるけれど、

宣言が出る前に見た映画を思い出しつつ、

いろいろ書いていこうかな、と。

まずは、3月に渋谷シネマヴェーラで見たコレから行きます。

 

ウラジミール・メニショフ監督

「モスクワは涙を信じない」を見る。

実に何十年ぶりかの再見。内容は覚えていないけど、

いい映画だったという感触だけは残っていて、

きっとまた感動するだろうと思っていたら、甘かった。

あれよあれよという間に引き込まれ、ラストでは号泣してしまったという。

なんだこれは、とてつもない名作ではないか、と。

 

 

79年の制作だから、当時のロシアはソ連であり、

冷戦下でバリバリの社会主義国家だ。

でも本作のモスクワの風景はいたって平穏で、

それなりに豊かだったことがわかるし、人々の生活ぶりも

アメリカや日本とさほど変わらない印象。

 

そんなモスクワで生きる3人の女性の数十年を描く本作。

一人は平凡な結婚をし、地道な生活を選び、

もう一人はダメ男と結婚して破綻。いい男を絶えず探している。

そして最後の一人でヒロインとなるエカテリーナは、

工場労働者であることを隠して、テレビ局のカメラマンの男と恋仲になる。

しかし身分がばれ、マザコンだったその男に振られてしまうのだけど、

すでに彼女は妊娠していたという。

 

なんか、どこにでもあるメロドラマというか。

世界のどこにいたとしても、人の喜びとか悲しみ、悩みなんかは

共通なのかもしれないな、と。

 

映画は、シングルマザーとなったエカテリーナの

強さと脆さをじっくり描き、彼女に感情移入すればするほど

ラストの幸福感に涙する人は多いだろう。

つまりはよくできているメロドラマなわけで、

ちょっと寂しげな主題歌もチャーミング。

当時、アカデミー外国語映画賞を獲ったのだけど、

今では忘れられた映画という感が強いので、

あらためて本作の素晴らしさを書き留めておきます。

 

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