トム・ペティ「Wildfowers&All the Rest」を聞く。
94年に出たTPのソロ第2作「ワイルドフラワーズ」は、
彼の最高傑作との声が多く、まさに自分もそう思うし、
長年愛聴していたアルバムだ。
このたび26年の時を経て、リマスター及び、
本来入れるはずだった未発表曲をAll the Restと題して収録。
さらにTPのホームデモ音源や
ハートブレイカーズでのライブバージョンを集め、
4枚組のデラックス版として発売。
プロデューサーのリック・ルービンや、
盟友のマイク・キャンベル、ベンモント・テンチらの
詳細なコメントが入ったライナーも素晴らしい。
輸入盤なので、拙い英語力でなんとか読みながら、聞く。
未発表だったAll The Restの楽曲は、
地味だけどしみじみ心地良い。
もともと「ワイルドフラワーズ」は
サウンド的にも控えめで、自省的な歌詞が目立っていたのだけど、
発表当時、2枚組で出ていたら、
えらく地味でそっぽを向かれていたかもしれない。
Disc 02 Leave Virginia Alone
は、ロッド・スチュアートに提供した曲で、
All The Restのなかでもキャッチーで可愛らしい。
05 California
の温かなフォークロックも気持ちいい。
10 Hung Up and Overdue
は、リンゴがドラムでカール・ウィルソンが
バックコーラスで参加。ライナーによると
ビーチボーイズ風を目指したとある。TPにしては異色で興味深い。
聞けば聞くほど味が出る
スルメCDであることは間違いないので、
しばらくはこの4枚組で楽しませてもらおうかと。ありがとうTP。
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