Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

Time has changed

2009年03月11日 | 読んでいろいろ思うところが
月刊「創」のバックナンバーを読む。
「現代」も「論座」も休刊。
「噂の真相」や「ダカーポ」もない。
ジャーナリスティックな雑誌って、
もうこの「創」とか「週刊金曜日」
あと「DAYS JAPAN」ぐらいしかないのかな。
って、ちょっとアカっぽいかな。
いま、アカって言って通じるのだろうか。

閑話休題。
「創」2008年11月号では、
「相次ぐ総合雑誌休刊とノンフィクションをめぐる危機」
という座談会が組まれている。そこでの吉岡忍さんの発言が心に残る。

「アキバ事件の加藤容疑者が、自分が必要だから呼ばれるのではなくて、頭数が足らないから呼び出されるような仕事に誰が行くかということをネットの書き込みに残していたけど、つまり、お前の代わりなんかいくらでもいる、いつでもお前は代替可能であり、お前は何者かということを問われない。自分が何者かということが必要とされない今の時代は、戦争こそないけれど、軍国主義の時代における人間像と限りなく近くなっている。自分とは何かということを問わなくてもいい、もはや自分というものを問うという時代になっているのです」

身近な人で
派遣で切られた人がいるのだが、
その人はこう言っていた。

「最後の日は、さすがに花束贈呈とは言わないけど、
 みんなの前で挨拶ぐらいすると思ってたら、まったくなし。
 だから『お先に失礼します』って言って出て行った。
 もう二度と来ない職場なのに。1年も働いたのに」

いつのまにか、働くことは
イコールお金を稼ぐこととなり、
働くこと自体が「尊いこと」という認識は皆無のようだ。
自分の時間を切り売りして、お金に換える。ただそれだけ。
やりがいや楽しみを見出しながら、働ける人は
この日本にどれくらいいるのだろう。
そんなことを思ってしまうのだった。



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